ミシャグジの祟りとは? わかりやすく解説

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ミシャグジの祟り

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 17:13 UTC 版)

ミシャグジ」の記事における「ミシャグジの祟り」の解説

諏方大明神画詞』(諏方巻第一 春上)は「御作神」(ミシャグジ)について「若(も)し触穢ある時は、此の神必ずたたりをなす。に至るまで其の罰を被る」と述べており、つまりミシャグジ穢れた者に祟りをなす神で、その祟り一族、家に飼うにまで下るという。郷土史家宮坂光昭(1991年)は以下の出来事を「ミシャグジの祟りがあった」として挙げている。 現人神である大祝諏訪郡出てならない、または穢れの元となる人や馬の血肉触れてならないという厳し不文律があった。この掟を破って奥州征伐従軍し、また源義家八幡太郎義家)の誘い上京しようとした諏訪為信の子為仲は、大祝在職中ということ諏訪社一同に反対されたものの、それを押し切って出立したが、社の鳥居を出ると馬が数匹病気倒れ、更に群外を出ると馬が七匹病死した。やがて美濃国にたどりついたところ、源義光一行酒宴を催するが、部下双方喧嘩し死傷者を出すに及んで、為仲は責任をとって自害する。父の為信はこの事件神罰見なし遺児の為盛を大祝の職に就けさせなかった。次に大祝となった為仲の弟の為継(次男)は任職3日後に頓死し、同じく弟の為次(三男)も任職7日後に急死したため(いずれも神罰とされている)、四男の為貞が当職を継ぐことになった。(ただしこの出来事記録する『画詞』や『前田本 神氏系図』では「神罰」という表現見られるのみで、ミシャグジ仕業であると明記していない。) 大祝即位式の時、神長官における授職行わない人には神罰が下るとされた。戦国大名諏訪頼満嫡子の頼隆を大祝立てたが、頼満は32歳で死去した神長官の守矢頼真はこれを「即位式不足による御罰」と言っている。大祝となった頼隆の嫡男である諏訪頼重即位式も正式でなかったためか、母が死亡したので大祝退位した。ところが、次の大祝として立つべき人がなく、再度大祝となったものの、即位式もなく、かつ一周忌もたたずして大祝となった結果、やがて武田晴信信玄)に滅ぼされる

※この「ミシャグジの祟り」の解説は、「ミシャグジ」の解説の一部です。
「ミシャグジの祟り」を含む「ミシャグジ」の記事については、「ミシャグジ」の概要を参照ください。

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