触穢とは? わかりやすく解説

しょく‐え〔‐ヱ〕【触×穢】

読み方:しょくえ

死穢・弔喪(ちょうそう)・産穢月経などのけがれに触れること。昔は、けがれに触れた人は一定期間神事行った宮中参内したりすることができなかった。そくえ。


触穢

読み方:ショクエ(shokue), ソクエ(sokue)

死・疾病出産・月事などのけがれにふれること。


触穢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 04:53 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

触穢(しょくえ、そくえ)とは、神道上において不浄とされるに接触して汚染されること。

後に陰陽道などとも結びついて、中世日本触穢思想(しょくえしそう、そくえしそう)へと発展していくことになった。

神道においては人間・動物の出産、女性の生理は「三不浄」として忌避され、また、の流出や神道における国津罪に相当する病気にかかる事も穢であると考えられてきた。

そこで、これに関連した穢物(死体血液など)・穢者(既触穢者・病人非人など)に直接接触する事は勿論、垣根や壁などで囲まれた同一の一定空間内に穢物・穢者とともにいただけでも場合によっては汚染されると考えられていた(特に同じ火にあたる事、同席する事、飲食をともにする事は直接接触する事に近い行為とされた)。また、女性という性別そのものが対象になると誤解されることがあるが、古代より巫女を設けてきた神道にそのような考え方はない。

感染された人は一定の期日を経るか、を受けるまでは神社への参拝や神事への参加、公家の場合には参内を控える事が求められてきた。『延喜式』においては、人の死穢30日、産穢7日、六畜の死穢5日、産穢3日の謹慎が定められていた。

律令制が衰退すると、触穢は衰退するどころか陰陽道と結びついて迷信として社会に定着して、触穢思想として発展することになる。 こうした考え方は近世以後には衰微していったとする見方が多い。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「触穢」の関連用語

触穢のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



触穢のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの触穢 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS