鉄道技術の歴史年表
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 00:52 UTC 版)
ここでは、主要な項目を列挙し、詳細は別にゆずる。 馬車道上の切石を用いた軌道を牽引される最初の車両は、少なくとも2000年前にギリシャ、マルタとローマ帝国の一部に登場した。 16世紀半ば 木製のレールが使用されはじめる。 イギリスの炭鉱で車の轍(わだち)のあとに丸太を設置して、その上に車を走らせた。また、ドイツの鉱山でも木製レールが使用され、ポイント(分岐)も備えていた。 18世紀後半 産業革命で蒸気機関の動力が発明される。 18世紀後半 鉄製レールが使用されはじめる。 鉱山などで鉄製のレールを使った運搬が行われた。馬や人の力で運搬する。 19世紀初頭 蒸気機関を用いた鉄道の研究・開発がはじまる。 トレビシックが1804年に鉄製レール上を走る蒸気機関車の走行に成功したが、この頃は馬車鉄道用のもろい鋳鉄レールを使用していたため線路が折れやすく、本格的な実用化までには至らなかった。その後、ナポレオン戦争による軍馬の需要の増加で馬の価格が高騰し、運搬の代替手段としてレールと蒸気機関車を用いた鉄道の研究が一段と進んだ。 1812年 イギリスのミドルトン鉄道がラック式鉄道を初めて採用する。 1821年 イギリスのヘンリー・ロランソン・パーマーにより、モノレールが考案される。 1825年 イギリスのストックトン・ダーリントン間を結ぶ鉄道が開業した。 これが世界初の商用鉄道とされている。以後、欧米各地で鉄道の建設が活発になり、1827年にアメリカ、フランス、1835年にドイツで鉄道が開業した。また、当時、イギリスの植民地化が進んでいたインドでも1853年に鉄道が開業した。 1837年 イギリスのロバート・デビッドソンにより電気機関車が製作される。 1841年 イギリスで腕木信号機が考案される。 1863年 イギリス、ロンドンで蒸気機関車を用いた地下鉄が開業。 1879年 ドイツのシーメンス社が本格的な電気機関車を試作・公開。 ベルリン博覧会で公開運転を行った。 1881年 ドイツのベルリンで世界初の電車の営業運転を開始。 1910年 アメリカで色灯式信号機が製造される。 1912年 ドイツでディーゼル機関車が製作される。 1955年 フランス国鉄が当時の標準軌での速度記録を樹立。331km/h。 1960年 日本、狭軌での速度記録を樹立。175km/h。 1964年 日本、東海道新幹線が営業運転を開始。当時営業速度では世界最速の210km/h運転を行った。 東京・新大阪間4時間運転。1年ほどの後の1965年11月1日には所要時間が3時間10分になった。 1981年 フランスでTGVが運行開始、最高速度270km/hで世界最速に。 2003年 中国、上海でトランスラピッド開業。最高速度430km/h。 2007年 日本、小海線で世界初のハイブリッドシステムが使用される。
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