郷土資料館から博物館へとは? わかりやすく解説

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郷土資料館から博物館へ(1975-1988)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/04 09:41 UTC 版)

土浦市立博物館」の記事における「郷土資料館から博物館へ(1975-1988)」の解説

土浦市立博物館のある土地は、土浦城二の丸にあたり近代憲兵隊施設置かれ筑波学園都市事務所土浦市立図書館転用された。市立図書館1973年昭和48年12月8日開館した土浦石岡地方社会教育センター(現・土浦市生涯学習館)の中へ移転し図書館の跡地利用検討された。当時土浦市好景気沸いており、住宅新築する市民多くその際に古い家財道具などが処分される傾向にあった時の市長野口敏雄は、各家庭に眠る資料失われる前に郷土資料館設置する構想立てた。 しかし資料館整備する資金ノウハウもなかった土浦市当局は、資料収集館内展示市民の力を頼ることにしたのであった実際に資料館収蔵資料大部分市民からの寄贈寄託品で占められることになり、笠間市龍ケ崎市谷田部町(現・つくば市)といった近隣地域遠く千葉県銚子市山口県下関市からも資料寄贈された。資料館運営では、当時土浦市にあった陸上自衛隊霞ヶ浦駐とん地史料館協力要請した。 こうして1975年昭和50年4月組織としての土浦市立郷資料館発足し同年11月1日正式に開館した郷土資料館では土浦市民俗文化自然科学などに関する資料収集・展示していたが、当時館員は「予算最小限抑えた素人の手作り資料館」だったと述懐している。実際学芸員配置もなく、資料収集調査研究どちらも進まなかったという。初代石川館長は以下のような言葉を館頭に掲げ、この言葉資料館基本精神となった。 「 この資料館には、特に珍らしいものや高価なものは展示されていないが、この土地残されさまざまな資料等を展示保管することにより、先人達の生活を偲び、その様子を長く後世伝えるものである。 」 憲兵隊使用していた2階建ての木造建築物改造した郷土資料館は貴重資料保管には適しておらず、1979年昭和54年4月には「第3次土浦市総合計画」の中に郷土資料館整備拡充盛り込まれた。1985年昭和60年5月には「昭和61年度公立社会教育施設整備計画書」が策定され博物館設置明記されると同時に学芸員配置され本格的に博物館整備開始した。この時採用され2人学芸員と7人の博物館建設ワーキンググループ常設展示基本構想練り上げた。同年7月には国庫補助申請する9月取り下げ博物館整備にかかる費用全額土浦市予算地方債一般財源)で賄うことにした。同月には土浦市指名した4業者基本構想設計依頼し12月株式会社アトリエ・Kの案を採用することを決定丹青社展示基本設計委託契約締結したアトリエ・Kとの実施設計業務委託契約は翌1986年昭和61年2月締結された。同年6月には建築工事入札が行われ、山本工務店落札した博物館計画進行する中で、土浦市立郷資料館10年ほどの歴史に幕下ろしたこの間資料館訪れた人は約20万人であった1986年昭和61年7月18日着工し1987年昭和62年10月20日建築工事竣工するとともに展示工事始まり1988年昭和63年4月30日展示工事竣工した総工費は約12億円で、補助金受けず全額市の費用工事が行われた。この間土浦市博物館条例の制定館長委嘱が行われ、初代館長歴史地理学者の黒崎千春筑波大学八千代国際大学教授)が就任した

※この「郷土資料館から博物館へ(1975-1988)」の解説は、「土浦市立博物館」の解説の一部です。
「郷土資料館から博物館へ(1975-1988)」を含む「土浦市立博物館」の記事については、「土浦市立博物館」の概要を参照ください。

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