還都の一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 16:03 UTC 版)
本節における記載上の規則 ※各国の記載位置は建国年を基準にしている 。ただし例外として、日本は記紀に著された神話的な紀元前660年ではなく、実在が確かめられている雄略天皇の即位年(456年)とする。 ※ローマ帝国のように、国によっては前身となった国家の首都も記載するが、その場合は、隅付き括弧【 】と矢印 → 、および、直前もしくは直後の1角空けによって明示する。 ※現存する国家は現在使われている国旗を表示する。 ※20世紀以降に行われた遷都や首都機能移転は、移転先の都市名を太字で強調する。 ※時期を示す表現として「(人物名)即位期」などとあるが、これは「その人物の即位時、もしくは、さほど間を空けないその後のいつか」という含意がある。 ※首都は常に途切れなく存在するわけではなく、いったん滅亡した国家や首都を失った国家が数カ月後・数年後に復興するなど、首都の存在が中断している場合もある(実例:5年間滅亡状態にあった漢王朝。年が変わるまで滅亡していた晋王朝。翌年の6月まで滅亡状態にあった宋王朝)。つまり、「A市(1000-1100年) → B市(1101-1200年)」などというケースもあるので、遷都された時期に途切れがなくても「A市(1000-1100年) → B市( -1200年)」などと省略はせず、「A市(1000-1100年) → B市(1100-1200年)」と表記している。 ※同等の首都が同時に複数存在する時代がある場合、その状態にあった期間を「A市・B市両都(1000–1100年)」という形で表す(実例:セルジューク朝、ポーランド・リトアニア共和国)。 エジプト新王国 :時期不詳ながら、メン・ネフェル(メンフィス)からネウト(テーベ)へ還都。 アッシリア :紀元前1365年、中アッシリア王国初代国王アッシュール・ウバリト1世がシュバト・エンリル(現・テル・レイラン)からアッシュールへ還都する。 漢王朝 :22年10月、新を倒した更始帝による長安から洛陽への還都。 24年2月、更始帝による洛陽から長安への還都。25年6月、争覇戦を勝ち抜いた光武帝による長安から洛陽への還都。 189年もしくは190年、董卓による洛陽から長安への還都。 孫呉王朝 :265年、建業から武昌へ還都。 266年には武昌から建業へ還都。 日本 (#5世紀から):斉明天皇元年(655年)冬、難波京(難波長柄豊碕宮)から飛鳥川原宮)へ遷都。 斉明天皇2年(656年)、飛鳥川原宮から岡本宮(後飛鳥岡本宮)へ遷都。 斉明天皇7年(661年)、後飛鳥岡本宮)から朝倉橘広庭宮へ遷都。 天智天皇6年(667年)、朝倉橘広庭宮から近江大津宮へ遷都。 天武天皇元年(672年)、近江宮から飛鳥浄御原宮へ遷都。 持統天皇8年(694年)、飛鳥浄御原宮から藤原宮へ遷都。 和銅3年(710年)、藤原京から平城京へ遷都。 天平12年(740年)、平城京から恭仁京へ遷都。 天平15年(743年)、恭仁京から紫香楽宮へ遷都。 天平17年(745年)、紫香楽宮から平城京へ還都。 延暦3年(784年)、平城京から長岡京へ遷都。 延暦13年(794年)、長岡京から平安京(京都)へ遷都。 慶應4年(1868年)、京都から東京(江戸を改称)へ奠都。 クメール王朝 :944年、チョック・ガルギャーからヤショダラプラ(英語版)へ還都。 東ローマ帝国 :1261年、亡命政権の一つであったニカイア帝国が旧都コンスタンティノポリス(現・イスタンブール)を奪還し、首都ニカイアから還都する。 ムガル帝国 :アクバルの即位からそう遠くない時期(1556年)にシャージャハナバード(現・オールドデリー〈en〉)からアーグラへ還都。 1598年にラホールからアーグラへ還都。 1648年にはアーグラからシャージャハナバードへ還都。 スペイン帝国 :1606年、バリャドリードからマドリードへ還都。 ロシア帝国 :1730年、皇帝アンナがモスクワからサンクトペテルブルクへ還都する。 ハンガリー王国 :1784年、亡命政権があったポジョニ(現・ブラチスラヴァ)からブダへ還都。 ポルトガル王国 :1821年、亡命政権があったブラジルのリオデジャネイロからリスボンへ還都。 ハワイ王国 :1845年、ラハイナからホノルルへ還都。 イタリア王国 :1944年、サレルノからローマへ還都。 長距離の首都移転としては、ポルトガル王国が行政首都(宮廷)をリスボンから大西洋を渡ったブラジルのリオデジャネイロへ移転させた1808年の例と、その後、リオデジャネイロからリスボンに帰還した1821年の例がある(cf. #ポルトガル王国)。
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