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どう‐がく〔ダウ‐〕【道学】

読み方:どうがく

道徳説く学問また、道徳を学ぶこと。

儒学。特に、中国宋代朱子学宋学

江戸時代心学(しんがく)のこと。

道家学問道教


どうがく 【道学】

中国道家学問。②道徳説く学。③儒学、とくに朱子学をいう。④心学別称道徳かかわって世事に暗い学者あざけって道学先生という)。

宋明理学

(道・学 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/27 13:37 UTC 版)

宋明理学(そうみんりがく)は、中国の宋代から明代にかけて流行した思想を指す言葉で、朱子学陽明学のこと[1]。宋以後の思想史の中で最も重要な位置を占める[1]。宋代・明代の儒学を代表するテーマが「」であることからその名がつき、単に「理学」とも呼ばれる。

その新しい思想傾向を強調して「新儒教」とも称され[2]、英語ではNeo-Confucianismと訳される(現代の新儒家(現代新儒学)とは別物である)。また、宋明理学のうち、北宋南宋の学術は特に宋学と呼ばれる[3]

概要

その起源は中唐韓愈柳宗元らに求められる。それまでの経典解釈学的な儒学(漢唐訓詁学)は批判され、人間の道徳性や天と人を貫くことわり(理)を追求することこそ学問であるとされた。このことは文学史上の古文復興運動と連動しており、文章は修辞などによる華麗さを追求するものではなく、を表現するための道具であるとされた。

宋代にはさまざまな流派が興ったが、やがて程顥程頤二程子)を祖とする道学が主流となった。天理人欲、理一分殊、性即理などを述べた。

道学の流れを汲み、他の流派の言説をも取り入れつつ、後世に大きな影響力のある学問体系を構築したのは南宋朱熹である。朱熹の学派は道学の主流となり、このため程朱学派の名がある。朱熹は存在論としてを述べ、理気二元論を主張している。彼らの学問は性即理を主張したので性理学と呼ばれる。

一方、朱熹と同時代の陸九淵明代中葉の王守仁(王陽明)のグループは心即理を主張したので、心学と呼ばれる。心学は明代中期に隆盛した。

理気論は宋代は理気二元論、明代は気一元論へと変化していった。

主要学派

朱熹以前

朱熹以後

参考文献

  • 島田虔次 著「思想史3」、島田虔次ら 編 『アジア歴史研究入門』 3巻、同朋舎出版、1983年、249-286頁。ISBN 4810403688 
  • 西順蔵 著「宋学」、日原利国 編 『中国思想辞典』研文出版、1984年、261-262頁。ISBN 487636043X 

脚注

  1. ^ a b 島田 1983, p. 255.
  2. ^ 西 1983, p. 262.
  3. ^ 島田 1983, p. 262.

道学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 00:22 UTC 版)

儒教」の記事における「道学」の解説

陸九淵の学は明代王守仁によって顕彰され、心学陸王心学)の系譜入れられた。この時代洛学流派朱熹の学を含めて道学と呼ばれるようになり一世を風靡した一方鄭樵洪邁・程大昌らが経史考証をもって学とし、道学と対峙している。 寧宗慶元3年1197年)、外戚韓侂冑宰相趙汝愚与する一党権力の座から追放する慶元の党禁起こり趙汝愚・周必大・朱熹・彭亀年・陳傅良・蔡元定59人が禁錮処された。その翌年偽学の禁の詔が出され、道学は偽学とされて弾圧を受けることになった朱熹慶元6年1200年)、逆党とされたまま死去した偽学禁令嘉定4年1211年)に解かれた。 理宗はその廟号「理」字が示すとおり道学を好み朱熹門流、魏了翁・真徳秀らが活躍した真徳秀の『大学衍義』は後世帝王学教科書とされている。度宗ときには『黄氏日抄』の黄震、『玉海』『困学紀聞』で知られる王応麟がいる。いずれも朱熹門流学術的な方面大きな役割果たした

※この「道学」の解説は、「儒教」の解説の一部です。
「道学」を含む「儒教」の記事については、「儒教」の概要を参照ください。

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