近代以降の受容とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 近代以降の受容の意味・解説 

近代以降の受容

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 07:03 UTC 版)

ワルキューレ」の記事における「近代以降の受容」の解説

ヴァルキュリャは、19世紀以降、詩や美術、音楽など、さまざまな芸術作品モチーフとされてきた。特にドイツでは、ロマン主義汎ゲルマン主義潮流の中で、『ニーベルンゲンの歌』などを通してゲルマン文化としてのつながりを示す北欧神話への興味高まり多く作品制作された。 詩では、ハインリヒ・ハイネの「ワルキューレ」(『ロマンツェロ』所収1847年)やH・フォン・リンゲの「ワルキューレ」(1864年)、スウェーデン詩人カリン・ボイェの「スケルドモン」(『ゲンダランド』所収1924年)などがよく知られている。 美術作品としては、J・GサンドバーグやM・エヒター、A・ウェルチ、T・ピクシス、A・ベッカー、K・エーレンバーグ、H・ギュンター、H・ヘンドリッヒ、J・C・ドールマン、A・コルブ、E・ハンセンといった作家が、ヴァルキュリャ主題とした作品制作している。 音楽作品で最も有名なのは、リヒャルト・ワーグナー楽劇ニーベルングの指環』の第1幕ヴァルキューレであろう。『ニーベルングの指環』は、『シグルドリーヴァの歌』や『ヴォルスンガ・サガ』など北欧シグルズブリュンヒルド物語ベースとして作劇され、9人のヴァルキューレヴォータンオージン)の娘として登場する彼女らの名前は(ブリュンヒルデ除きワーグナー創作であり、古ノルド語資料には登場しないワーグナー創造した神話世界は、原資料描写侵食するほどの印象大衆与え後世ヴァルキュリャイメージにも大きく影響した現代では、北欧神話や『ニーベルングの指環』をモチーフとしたファンタジーテレビゲームなどにおいて、戦闘を担う女戦士としてヴァルキュリャ登場することがある例えば『ヴァルキリープロファイル』では主人公ヴァルキュリャであり、来たるラグナロク備えて斃れた戦士の魂集め役割を担う。 現代ドイツでは、ブロンド大女軽蔑的にワルキューレということもある。

※この「近代以降の受容」の解説は、「ワルキューレ」の解説の一部です。
「近代以降の受容」を含む「ワルキューレ」の記事については、「ワルキューレ」の概要を参照ください。


近代以降の受容

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/01 05:50 UTC 版)

ブリュンヒルド」の記事における「近代以降の受容」の解説

ドイツにおけるブリュンヒルトの再受容は、1755年に『ニーベルンゲンの歌』が再発見されたことに始まる。しかし、初期にはブリュンヒルトではなくクリームヒルト注目された。スカンディナヴィアにおいて、いわゆる「スカンディナヴィア・ルネッサンス」といえばブリュンヒルド伝承エッダから現代まで残っており、ブリュンヒルド登場するバラッド伝統ある程度影響与えているということ指している。 ドイツ聴衆北欧資料もたらされると、ブリュンヒルトドイツでより重要視されるようになった北欧異版は、より「原典近く」「ゲルマン的」なものとして見られ、しばしば宮廷風の『ニーベルンゲンの歌』よりも好まれた。フリードリヒ・ヘッベル悲劇ニーベルンゲン3部作では、ブリュンヒルドは、ディートリヒ・フォン・ベルンが表象するキリスト教によって克服されるべき異教過去象徴するものとされた。 リヒャルト・ワーグナー楽劇4部作ニーベルングの指環』は、ブリュンヒルド主要人物の座に引き上げた大筋古ノルド語資料に従っているものの、ワーグナーは『ニーベルンゲンの歌』からの要素や自らの着想加え場合もあった。ワーグナーは、このキャラクターブリュンヒルデBrünnhilde)として導入した中高ドイツ語与格を示す-eを語末加え現代ドイツ語Brünne (鎧)との連想をよりはっきりさせるためにBrünnスペル変更したのであるワーグナーによる描写は、大衆想像力においては元々の資料のそれを侵食しており、現代におけるブリュンヒルドへの言及は、特にドイツ北欧の外においてはワーグナー由来のものがほとんどである。 ブリュンヒルドは、フリッツ・ラング2部作『ニーベルンゲン』においても主要な役割を果たす。ここでは『ニーベルンゲンの歌』における役割準じているが、ジークフリートとの関係や自殺など、北欧伝承からの要素取り入れている。 漫画ゲームなど現代の大衆文化におけるブリュンヒルドは、中世資料直接関係のあるものはほぼない。

※この「近代以降の受容」の解説は、「ブリュンヒルド」の解説の一部です。
「近代以降の受容」を含む「ブリュンヒルド」の記事については、「ブリュンヒルド」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「近代以降の受容」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「近代以降の受容」の関連用語

近代以降の受容のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



近代以降の受容のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのワルキューレ (改訂履歴)、ブリュンヒルド (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS