近代以降の伝来について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 00:02 UTC 版)
「小夜左文字」の記事における「近代以降の伝来について」の解説
さらにいくつか所有者が転々とした後には、事業家であり日本水産の創業者としても知られる田村市郎が所有していた。後に田村から、秋田県の愛刀家であり、刀工としても活躍していた柴田政太郎の許に渡った。柴田は数ある収蔵品の中でも特に本作が気に入っていたようであり、自身の庵号を「小夜左庵」と名付ていた。 1952年(昭和27年)7月19日には、柴田恒次の所有名義にて文化財保護法に基づく重要文化財に指定された。その後は奈良県の個人に所有が移り、1970年(昭和45年)に開催された「日本名刀展 英米からの里帰りと国内の名作」では奈良の人物が所有者として記載されている。 次いで2000年(平成12年)時点では、大阪府の食品メーカーである海老三食品の所有名義となっていた。その後、所有者は「日本刀剣等文化財の保存技術等開発」を事業内容の一つにあげているブレストシーブが所有している。2015年(平成27年)8月8日に中鉢美術館にて期間限定で展示していた。2021年(令和3年)時点も同社が所有しており、大阪府茨木市にある日本刀剣博物技術研究財団が保存に関与している。
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