ニーベルンゲンの歌とは? わかりやすく解説

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ニーベルンゲンのうた【ニーベルンゲンの歌】


ニーベルンゲンの歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/08 17:01 UTC 版)

ニーベルンゲンの歌』(原題、: Das Nibelungenlied)は、中高地ドイツ語で書かれた叙事詩ネーデルラントの英雄・龍殺しのジークフリートの非業の死と、ブルグント王国の国王の妹でジークフリートの妻のクリームヒルトの復讐劇を描く。


注釈

  1. ^ ただし、この翻訳は文献学的には不正確であるとされ、現代語に一見類似する言葉には、当時の語義や語感・倫理観が訳しこまれていたという[2]

出典

  1. ^ Song of the Nibelungs, a heroic poem from mediaeval Europe”. UNESCO Memory of the World Programme (2009年7月31日). 2009年12月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年12月15日閲覧。
  2. ^ 田邊玲子「ドイツの夢―「国民」と「古典」」『古典について、冷静に考えてみました』岩波書店,2016年9月,p94
  3. ^ 英語版ウィキソース :NibelungenliedDaniel Bussier Shumway
  4. ^ 相良、1975年。後編 p. 345。
  5. ^ Filmfernsehfonds Bayern. 日活株式会社発売・販売 DVD Video NKDF-2143


「ニーベルンゲンの歌」の続きの解説一覧

ニーベルンゲンの歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/21 16:53 UTC 版)

ジークフリート」の記事における「ニーベルンゲンの歌」の解説

若かりし頃のジークフリートについて、『ニーベルンゲンの歌』では2つ矛盾した描写がある。本筋を追う限りでは、ジークフリートは父王ジークムントと母ジークリントの間の王家血筋として生を受けたとある。しかし、ブルグント王国の姫クリームヒルト求婚するためにその首都ヴォルムス訪れた際、ブルグントの臣トロニエのハゲネ別の話を語る。ハゲネによればジークフリートニーベルング秘宝名剣バルムンク着たものの力を12倍にする隠れ蓑タルンカッペを手に入れた流浪戦士中高ドイツ語: recke)であるという。加えてハゲネは、ジークフリートは竜を屠り、その血を浴びて、角のごとく傷つくことのない強靭な皮膚手に入れたという話をする。いずれにせよ若きジークフリート冒険については、その後物語直接関連する部分だけが取り上げられている。 クリームヒルトへの求婚成功させるため、ジークフリートブルグントの王であるグンテル、ゲルノート、ギーゼルヘルと友誼を結ぶ。アイスランド女王ブリュンヒルト求婚することを決めたグンテルは、クリームヒルトとの結婚を許す条件としてジークフリート求婚の手伝いをさせる。その過程で、二人ブリュンヒルトに嘘を付きジークフリートグンテル臣下であるということにする。ブリュンヒルト求婚するものはさまざまな力試し完遂せねばならず、さもなければブリュンヒルトによって殺された。ジークフリートはタルンカッペを用いて力試し挑むグンテル助ける。ヴォルムスに戻ると、グンテルブリュンヒルト結婚引き続いてジークフリートクリームヒルト結婚した。しかし、グンテルはその初夜ブリュンヒルト抵抗合い、帯で縛り上げられ天井から吊るされる。次の晩、ジークフリートはタルンカッペを使ってブリュンヒルト組み伏せ、そのすきにグンテルブリュンヒルトとの共寝を果たす。ジークフリート自身ブリュンヒルト寝たわけではなかったが、彼女の帯と指輪手に入れて、後にクリームヒルトに渡す。 ジークフリートクリームヒルト息子生まれグンテル名付けられるしばらくしてブリュンヒルトクリームヒルトは、どちらの立場が上かで争いになる。ブリュンヒルトクリームヒルト所詮臣下の妻と思い込んでいたのである果たして、ヴォルムス大聖堂にどちらが先に入るかを巡って二人王妃口論になる。ブリュンヒルト公然とクリームヒルト臣下の妻だといって卑しめると、クリームヒルトは、ブリュンヒルト処女奪ったのは本当ジークフリートと言い、その証拠として自身が持つブリュンヒルトの帯と指輪出したジークフリートはもちろんこれを公然否定したが、ハゲネブリュンヒルトジークフリートを殺すことにし、グンテル黙認したハゲネクリームヒルト騙してジークフリート弱点聞き出しグンテルジークフリートをヴァスケンヴァルト(ヴォージュ山脈)での狩りに誘う。ハゲネは、ジークフリートが泉で喉の乾き癒しているすきに、弱点背中を貫く。ジークフリート致命傷を負うもなおハゲネ反撃しブルグントを呪って死んだハゲネジークフリートの死体をクリームヒルト寝室の外に投げ捨てるクリームヒルト大い嘆き、彼はヴォルムス埋葬された。 『ニーベルンゲンの歌』C稿本呼ばれる写本では、文中地理若干変更加えられている。このテクストでは、ジークフリートはヴォージュでなくオーデンヴァルト殺されたことになっており、語り手曰く今なおオーデンハイム(現在はエストリンゲンの一部)の近くにその泉があるという。また、ジークフリートヴォルムスでなくロルシュ埋葬されたことになっている大理石石棺収められたという記述もあり、これはおそらく、ロルシュ大火の後に掘り出され教会展示されていた実際石棺関連付けられたものであろう

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ニーベルンゲンの歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 22:49 UTC 版)

グンテル」の記事における「ニーベルンゲンの歌」の解説

グンテル物語次に文献上に登場するのは、1200年頃に成立した『ニーベルンゲンの歌』においてである。『ニーベルンゲンの歌』では、グンテルヴォルムスに城を構えブルグントの王である。父王ダンクラートと母后ウーテの子で、二人の兄弟ギーゼルヘルとゲルノートとともに王国治めており、クリームヒルトという妹がいた。クリームヒルトへの求婚のためにヴォルムスに来たジークフリートは、妹姫をよこすように王グンテル要求する。するとグンテルは、敵であるサクソン人デーン人と戦うのにジークフリート力を借りることにし、これを破る。果たしグンテルジークフリートに妹との結婚許したが、これにはもう一つ条件課された。グンテルがイースラント(アイスランド)の女王ブリュンヒルト求婚するのを手伝え、というものであるブリュンヒルト豪腕女傑であり、求婚者は彼女の課す力試しをこなさねば、結婚するどころか殺されてしまうのである。タルンカッペという魔法隠れ蓑使ったジークフリート助け得たグンテルは、力試し攻略しブリュンヒルトグンテルとの結婚強いられた。しかし、ブリュンヒルトグンテルとの共寝拒否しグンテル縛り上げて天井吊るしてしまう。グンテルは、タルンカッペでグンテルに姿を変えたジークフリート助けを再び借りてブリュンヒルト押さえ込み共寝遂げる。 しばらく後、クリームヒルトブリュンヒルト口論するクリームヒルトブリュンヒルトに、ブリュンヒルト処女奪ったのはグンテルでなくジークフリートであった告げる。ブリュンヒルトグンテル訴えたので、グンテルジークフリートに、それは真実でない公に誓わせた。しかし、ブリュンヒルトグンテル臣下ハゲネ満足せずグンテル説得して狩りの場でジークフリートを殺すよう差し向けるハゲネジークフリート殺しクリームヒルトジークフリートから相続するはずだったニーベルング秘宝掠め取ろう画策する数年後クリームヒルトしぶしぶグンテル和解するものの、ハゲネとはしなかった。フンエッツェル再婚したクリームヒルトは、復讐企て、兄グンテルフンの地へ招待するハゲネ諫言にもかかわらずグンテル申し出を受け、ブルグント人たちはヴォルムスからエッツェルブルク(ブダ)へと向かう。クリームヒルトの手引きでブルグントフン戦闘になり、グンテル勇敢に戦うものの、ついに残るはグンテルハゲネのみとなってしまう。フン族客将となっていた東ゴートベルンディートリヒ二人生け捕りにする。捕らえられハゲネが、グンテル王が生きているうちはニーベルング秘宝のありかは明かせないというとクリームヒルトは兄グンテル首を刎ねて殺した

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ニーベルンゲンの歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 06:30 UTC 版)

架空の武器」の記事における「ニーベルンゲンの歌」の解説

バルムンク - 北欧神話グラムモデルとされる剣。ジークフリート使用

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ニーベルンゲンの歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/01 05:50 UTC 版)

ブリュンヒルド」の記事における「ニーベルンゲンの歌」の解説

『ニーベルンゲンの歌』では、ブリュンヒルトは、居城イーセンシュタイン城からイースラント(アイスランド)を治め女王として描かれる写本によっては、その王国の名前をイーセンラント(鉄の国)とするものもあり、アイスランド関連後付けで、こちらが本来の形である可能性がある。王国ブルグント王国首都ヴォルムスから舟で12日ところにあり、これは大陸宮廷社会の及ぶ領域の外に暮らしていることを意味している。 ブリュンヒルト物語登場するのは、ある日、彼女の美しさヴォルムス届きグンテル王が結婚望むところである。ブリュンヒルト知り合いであったジークフリートはこの結婚反対するが、グンテルは妹クリームヒルト嫁がせることを約束してジークフリート説得し求婚の手伝いをさせる。ブリュンヒルト求婚に対して3つの力試し課していたために、グンテルジークフリート助け必要だった力試し失敗した求婚者はブリュンヒルト殺されてしまうのであるジークフリートは、隠れ蓑タルンカッペを用いてグンテル力試し挑んでいる間助力することに同意したグンテルは単に一人でやったふりをすればよいというわけである。ジークフリートグンテルは、求婚の間はジークフリート臣下ということにするということ取り決めたジークフリートグンテルがイーゼンシュタイン城に到着すると、ブリュンヒルトははじめジークフリート求婚者だと思ったが、単なるグンテル臣下だと分かるとすぐに興味失ったジークフリート助けを受け、グンテルすべての力試し成功するブリュンヒルト当初取り決め反故にするかのように見えたが、ジークフリートすばやくニーベルンゲンラントの自国から配下招集しアイゼンシュタインまで引き連れて来る。ブリュンヒルトグンテルとの結婚了承する英雄たちはブリュンヒルト伴ってヴォルムス戻りグンテルブリュンヒルト結婚する同時にジークフリートクリームヒルト結婚する。しかし、王女クリームヒルト単なる臣下結婚するのだと思っていたブリュンヒルトは、この事実見て叫ぶ。結婚初夜グンテルブリュンヒルト寝ようとすると、ブリュンヒルトすばやくグンテル組み伏せ手足縛って朝まで天井吊り下げてしまう。グンテルは再びジークフリート頼り、タルンカッペでグンテル変装したジークフリートは、タルンカッペの魔法の力で十二人力得てブリュンヒルド組み敷くグンテル密かにその場におり、ジークフリート共寝までしてしまわないかを確認したジークフリートブリュンヒルト腕尽く抑え込むと、グンテルジークフリート入れ替わってブリュンヒルト処女奪った結果としてブリュンヒルト超人的力は失われる戦利品としてジークフリートブリュンヒルト指輪と帯を手に入れ、後に妻クリームヒルトに贈る。 ブリュンヒルトグンテルにはジークフリート名付けられ息子がいることが明かされる数年後、なおジークフリート臣下らしからぬ振る舞い腹を立てていたブリュンヒルトは、グンテル説得してジークフリートクリームヒルトヴォルムス招待させた。客たちが到着すると、ブリュンヒルトは、グンテルジークフリートより優れているということしつこく言い立てる2人対立は、ヴォルムス大聖堂の前で2人鉢合わせたところで頂点達し、どちらが先に入る権利があるかということ口論発展するブリュンヒルトは、クリームヒルト臣下の嫁だと言い立てると、クリームヒルトは、ブリュンヒルト処女奪ったのはジークフリートだと返し証拠として帯と指輪見せたブリュンヒルト泣き出しクリームヒルト先に教会に入る。ブリュンヒルトグンテルところに向かうと、グンテルブリュンヒルト指摘事実でないことをジークフリートになんとか説明させた。にもかかわらずブリュンヒルトグンテル説得してジークフリートを殺させてしまう。殺害は、ブリュンヒルトを悲しませたという大義名分をもってブルグントの臣ハゲネによってなされる。 これ以降物語ブリュンヒルト大きな役割もたないクリームヒルト嘆き見て喜び以降もずっと彼女に対して意趣抱え続けていることが示される。『ニーベルンゲンの歌』の後半で彼女が登場しなくなってしまうのは、元になった物語でもそうだったであろうが、もはや物語の筋立て直接関わらなくなってしまった時点ブリュンヒルトというキャラクター対す関心失われてしまったとも考えられる

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ニーベルンゲンの歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 01:58 UTC 版)

ヴォルムス」の記事における「ニーベルンゲンの歌」の解説

「ニーベルンゲンの歌」は、「元来独立していたズィークフリート伝説歌謡と、ブルグント滅亡歌謡とを、夫婦愛配偶者仇討という主要テーマによって、内面的に関連づけるとともに形式的に宮廷叙事詩にふさわしいものとして」完成された、「中世ドイツ文学民族的英雄叙事詩のうちで、質量ともに最高の作品」である。この壮大な作品前編舞台が、ヴォルムスである。同作品は1200年頃に成立したとされるリヒャルト・ヴァグナー楽劇ニーベルンゲンの指輪』の素材として用いられた。

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