豪血寺一族2
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『豪血寺一族2』(ごうけつじいちぞくツー)はアトラスから1994年10月に発売されたアーケードゲーム。欧米では『Power Instinct 2』として発売。 ストーリーの時期は前作から1年後。お種の優勝で前大会は幕を下ろしたことになっている。念願叶ってついに頭主の座に就いたはずのお種が「しばらく留守にする。後の事は任せた」とだけ書かれた手紙を残し失踪した。一族の家訓により頭主は一週間以上姿を消した場合、その座を追われることになっており、また新たに頭主を決める大会が催されることとなる。 使用可能キャラクターはお種と入れ替わりにお梅が加わり、さらに新規に5名の新キャラクターが追加されている。そのうちの一人、「弧空院金田朗」は5歳の幼稚園児、そしてまた別の一人は、高齢な老婆であるお梅・お種姉妹のさらに高齢な母、「豪血寺お志摩」101歳。モンスターやミュータントなどでなく、純粋な人間だけが登場する格闘ゲームとしては稀に見る年齢差である。 ゲームシステムとしては、新たに「忍耐メーター」を追加。『サムライスピリッツ』の怒りゲージのように、ダメージを受けるごとにメーターが増加し、最大になるといわゆる超必殺技である「一発奥義」が使える…というものだが、メーターが最大になると無敵になり接触した相手を押し返すオーラ(怒り爆発)が発生し、攻め続けられていても状況を五分に戻せるという先進的な緊急回避機能を持っている。また、前作でお種(お梅)のみが持っていた変身能力を、新キャラクター5人のうち3人が搭載している。 多くのステージ曲に歌を採用したり、背景キャラクターにステージ曲と同期した振り付けを行わせたのは本作からで、基板の容量の大半がこうした音楽周辺の演出に使われたという。登場キャラクターの一人である花小路クララ役およびクララのステージ曲である「魔法みたいな恋したい」の歌唱は三石琴乃が担当している。 純粋な家庭用移植作品は存在せず、アトラスからPlayStation版『豪血寺一族2 ちょっとだけ最強伝説』(ごうけつじいちぞくツー ちょっとだけさいきょうでんせつ)として副題つきで発売された。これは『2』をベースとしているが、家庭用オリジナルの対人戦専用の追加モード「チームバトルモード」にて、『最強伝説』の要素(隠しキャラクターやタッグバトル)が含まれている(ただしキャラクター性能は『2』準拠)。しかし、変身する度にロードが始まり対戦が一時止まってしまったり(一種のポーズ状態)斜めジャンプ攻撃が垂直ジャンプ攻撃と同じ物がでたり、ステージ背景の一部欠如(陳念ステージのバックダンサー、お種ステージのお種像など)があったりと、原作との相違点が多い。2011年4月13日よりゲームアーカイブスで配信開始。 登場キャラクター 豪血寺お梅(ごうけつじ おうめ)使用キャラクターに変更。通常投げを成功させると一定時間スーパーお梅に変身。 大山礼児(おおやま れいじ) キース・ウェイン アニー・ハミルトン 陳念(ちんねん) ホワイト・バッファロー 破鳥才蔵(はっとり さいぞう) アンジェラ・ベルテ 花小路クララ(はなのこうじ クララ)特定の必殺技をヒットさせると一定時間スーパークララに変身できる。また、一発奥義は相手を変身させるというもの。 PS版『ちょっとだけ最強伝説』では「チームバトル」に限り変身不可。 サハド・アスラーン・リュート 弧空院干滋(こくういん かんじ)通常の変身キャラクターとは異なりスーパー干滋の状態がデフォルト。一発奥義を使用すると本来の姿へ弱体化してしまい、ある必殺技をヒットさせるまでスーパー干滋に変身できない。 弧空院金田朗(こくういん きんたろう)通常投げを成功させると一定時間冥犬ポチに変身できる。 PS版『ちょっとだけ最強伝説』では「チームバトル」に限り小悪魔に変身できる。 豪血寺お志摩(ごうけつじ おしま) 豪血寺お種(ごうけつじ おたね)前作のお梅と入れ替わる形で最終ボス、CPU専用。通常投げを成功させると一定時間スーパーお種に変身。 PS版『ちょっとだけ最強伝説』では「チームバトル」に限り使用可能。 PS版『ちょっとだけ最強伝説』の「チームバトル」に限り登場 スーパークララ 冥犬ポチ(めいけんポチ) 黒子(くろこ)パートナー専用。 チャック隠しキャラクター。『最強伝説』とは違いパートナーとしても選択可能。
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