論文の入手と検索に関する補足とは? わかりやすく解説

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論文の入手と検索に関する補足

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 06:31 UTC 版)

IMRAD」の記事における「論文の入手と検索に関する補足」の解説

IMRAD全体配分や、個々の項目(すなわちI, M, R, D等)にどのようなことを記載するかは一般論としてある程度のことは述べることができ、論文を読む / 書くの両方において有益な視座提供すること自体可能だが、現実には、実際に当該分野良質な論文数編を読み自分論文執筆してなければわからないことが多くあると言われる。そこで、実際論文分析するにあたって有益思われるソースいくつか紹介する。 まず、国際誌のレベルについて述べる。多く論文誌投稿規定では、IMRAD型をスタイルとして指定している。投稿規定そのものについては、個々雑誌Webサイトから確認できる(例: 医学生学系個々雑誌自体投稿規定より、より上位投稿規定として、最近では統一投稿規定なるものも一部分野では作成されてきており、例えInternational Committee of Medical Journal Editors (ICMJE) による生医学雑誌への投稿のための統一規定統一投稿規定)なるものが、立案されている。この規定に従っていれば、この規定参画した雑誌では投稿規定満たしたものとみなされる実際のところは上位の(インパクトファクターの高い)論文になればなるほど、投稿規定は口やかましくなくな傾向にある。とはいえどのような論文を読むにしてもIMRAD考え方知っていると、読むうえでよい手がかりを得ることになると考えられている。このことについては、のちに参考文献挙げて説明する実際に国際誌を読もう思った場合には、例え有名な総合学術雑誌だと Nature Science PNAS などがあり、PNASについては一定期間以前論文であれば誰でも無料全文を読むことができる。Scienceについては、年間1万2千円程度購読料過去すべてのアーカイブ閲覧でき、Natureについては、他紙よりも高額あり、かつ、閲覧制限が強い。 他に、個々分野専門学術誌としては、生物系ではCELL物理系ではPRL化学系ではJACS等、その他Natureファミリー誌等を筆頭に、おびただしい数の雑誌ジャーナル)がある。 論文誌一括検索に関しては、おもにメディカル中心ではあるが Pubmed が、有名である(アブストラクト表示と、個々ジャーナル個々アーティクルのアブストラクトページへのリンク機能がある)。その他、グーグルによる グーグルスカラー などがある。いずれも通常アブストラクトまではたどり着けそれ以降個々ジャーナル対し論文費用数千円 / 1論文程度)を支払必要がある総合学術誌専門学術誌限らず大概場合アブストラクトのみであれば無償全文を読むことができる)。また、ごくまれにではあるが、重要な論文など一部論文無償読める場合もある。山中伸弥教授グループによる、マウスiPS細胞ヒトiPS細胞に関する論文は、Cell誌のWeb siteにて無償公開中である。 その他の入手経路としては、国立国会図書館OPACから、論文複写紙媒体モノクロ印刷)への複写有償申し込むことができる(印刷費として1ページあたり数十程度がかかり、送料郵便程度かかる)。また、所属機関大学等)がサイトライセンス契約している場合所属機関端末から読むことができる。 英語論に対して日本語での解説加えたものとしては古くから多数解説があるが、最近のものを数例紹介するライフサイエンス新着論文レビューに、英語で記載され原著論文解説記載されており、無償閲覧できる解説のみ)。また、どちらかというとレベル解説重きを置いた文献ではあるが、半導体化学分野については、斉藤のような文献がある。他にも、英語論文の解説をした文献としては、生物系だが英語論文セミナーシリーズなど様々な文献販売されている。 最近では、IMARDとの対比をして、システマティック読解していく方法を、具体的な論文通じて科学技術英語徹底トレーニングシリーズのように、重要な論文1篇を挙げ構造構成分析実演してくれる教材存在する。このシリーズは、ロボット工学ライフサイエンスなどについて、具体的な語論文1篇をあげ、IMRAD形式)と、内容対比実践した教材となっている。

※この「論文の入手と検索に関する補足」の解説は、「IMRAD」の解説の一部です。
「論文の入手と検索に関する補足」を含む「IMRAD」の記事については、「IMRAD」の概要を参照ください。

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