西舘高校生の親族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 16:05 UTC 版)
「ライフ (漫画)」の記事における「西舘高校生の親族」の解説
椎葉 文子(しいば ふみこ) 歩の母親。夫(歩と茜の父親)は単身赴任をしている。 世間体を気にする典型的な教育ママであり毒親。ヒステリックな性格で、成績不良の歩に頭に来て彼女に八つ当たりなどで精神的に追い詰めるなど、険悪な仲だった。歩がいじめを避けるため、「学校に行きたくない」と言った際も暴力を加わえてでも強引に登校させたり、本人の居ない所で歩を「アイツ」「クズ」「出来損ない」と呼び、歩が佐古の奇行を訴えても信用せずに歩をおかしいとなじったり、歩が拉致された事件にも「自分には関係ない」と無関心、遂には「アンタみたいな娘なんか産まなきゃ良かった」などと罵倒する等、体が弱い茜(歩の妹)には「絶対に期待してるからね」と笑顔で言ったりするなどで溺愛する一方、出来が悪い歩には差別的で、ほぼ虐待に近い扱いをしていた。後に廣瀬の自殺未遂を学校からの連絡で知った後、歩がいじめに遭っていた事を歩本人の口から聞かされ、更にその際「自分が傷ついて帰ってきても何も言わなかった」と言われ歩に非暴力的な虐待してきたことを指摘されてショックを受けてしまう。 真実を知った後も罪悪感から敬遠となり、歩との関係は崩壊したままだったが、やがて少しずつ修復の兆しを見せ始め、佐古宅での騒動を知って病院に運ばれた歩の許に駆け着けた際に初めて歩がリストカットをしていたことを知り、今まで差別していたことを詫びて和解。その後は退院した歩を気遣う描写も多々ある。歩が愛海を警察に告訴する前日に初めて歩が受けたいじめの全容を知り、その翌日一人で警察に赴いた歩に「歩は私が守る」と告げる。 人物紹介では一貫して「歩の母」と表記されているが、社宅の集合ポストで名前が確認されている。 椎葉 茜(しいば あかね) 歩の妹。小学生。(ドラマ版では弟の椎葉誠に変更。) 虚弱体質だが姉と違って勉強ができるため、母から溺愛されている。彼女が通っている学校でもいじめがあるようだが、本人は「ムカつく人はいじめられて当然。いじめられるキモい人が悪い」などといじめに肯定的な考えを持つ。ただ、姉の歩とは良好な関係を築けている様子で、彼女がいじめられている事を告げた際には驚愕した表情を見せた。 安西 富美男(あんざい とみお) 愛海の父親で、県会議員兼会社社長。 一人娘の愛海を溺愛するモンスターペアレントだが、将来の市長候補とも言われる有力者であるため、舞台となっている地域では非常に強い権力を持ち、学校側から畏怖されている。愛海から「歩にいじめられている」と嘘を聞かされて一方的に娘の主張を信じ込み、歩と未来を退学させようと学校へ乗り込んだが歩の反抗にあって失敗。その後は愛海の陰謀に利用されていることも知らず、平岡を強引に左遷するように仕向けたが、数日後に未来がアルバイトをしているキャバクラで平岡を左遷させたことを喋ってしまい、歩と未来から手痛い制裁を受けた。根は俗っぽく、制裁目的で席に着いた未来の誘惑にあっさり乗った。 佐古宅での事件の後に職員室へ乗り込むが、そこでエミや田崎にこれまでの騒動の真相を知らされて生徒らを止められない教員らの無力さに逆上し、「愛海を転校させる」と宣言。 入院中の愛海を見舞いに病院を訪れた際に本人から真実を告げられ、呆然としながら病室を後にしたが、その後も事件を公にせず、愛海を転校させる方針も変えなかった。だが、退院した愛海を迎えに行った日に、警察からの電話で、愛海自身の依頼で歩が彼女を告訴したことを知らされる。 最終回では改心し、娘が少年院に送致されたことで市長選への出馬を取り止め、もっと家族や娘のことを理解しようと努める様子が描かれている。 愛海の母親(仮称) わずかなシーンしか登場していないが、娘に対して過保護な模様。 佐古の父親(仮称) 安西グループ傘下にある子会社の社長。顔は息子に似ている。 横暴な性格で、少しでも自分の意に沿わないことがあると佐古に体罰を加え、彼の人格形成に大きな影響を与えた。また、佐古に愛海と付き合うよう強制させていた張本人。 終盤、自宅で起こった愛海の傷害事件で息子が隠し持っていた緊縛写真の存在を知り、写真が警察の手に渡る前に全て処分した。そして重傷を負って入院することになった佐古の病室に押し入り、「お前が愛海を守らなかったせいで会社が存続の危機に陥った」と責め立てる上、まだ緊縛写真を隠し持っているのではないかと徹底的に問い詰め、まるで心配する様子を見せなかったことで、ついに反旗を翻されてしまった。その際、近くにいた看護師に助けを求めながら逃げ惑うという、今までとは打って変って臆病な態度を見せた。 最終話における富美男の発言から、会社自体はどうにか存続している模様。 佐古の母親(仮称) 気弱な性格で、夫の息子に対する家庭内暴力に悩んでいる。 廣瀬の母親(仮称) 娘の和華が愛海から脅迫されていることに気づかずにいたが、後に和華が学校で自殺未遂を起こした際に病院内で面会に赴いた戸田に対し、門前払いにする上で娘に何があったのかを涙ながらに激しく問い詰め、看護師に諌められた。
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