藤村家と100円ショップ大納言の人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 13:55 UTC 版)
「半分、青い。」の記事における「藤村家と100円ショップ大納言の人々」の解説
藤村家は姉妹3人で、東京の下町にある一軒家に同居。戦前からオーダーメイドをメインとした老舗帽子店「3月うさぎ」を営んでいたが、経営難により1998年から店舗を事業転換し、3人でフランチャイズチェーン店「100円ショップ大納言」の共同オーナーに就く。涼次と鈴愛の離婚後も鈴愛と花野と藤村家の交流は続いている。 藤村 光江(ふじむら みつえ) 演 - キムラ緑子 藤村家の次女で、涼次(姉・繭子の息子)の叔母。 姉妹の中でも特に、父から継いだ帽子店に思い入れが強い。同業者の「RAKKO NO ATAMA」が台頭したせいで閉店に至ったと考えている。大阪に嫁ぐも20代で離婚した経験があり、普段はエセ関西弁を話す。 借金の抵当に入っている自宅で1997年から、店名と同じ帽子教室「3月うさぎ」を開き、講師をしている。 涼次を実の息子のように溺愛し、彼と一緒に店を営む事を夢見ていた。一方で冷静に涼次の将来を考え、鈴愛との結婚を決めた彼に対して祝福し、彼の両親が生前に貯蓄した預金を、結婚資金として快く渡す。2007年に涼次が映画監督として生きるために離婚を決意した際には、亡き姉の代わりと述べて彼を平手打ちするなど憤慨する。 鈴愛の再上京をきっかけに鈴愛と花野との交流が復活し、花野のスケートのレッスン料を負担しているほか、花野に自分を「みいばあばあ」と呼ばせている。 藤村 麦(ふじむら むぎ) 演 - 麻生祐未 藤村家の三女で涼次の叔母。野鳥オタクで、カルチャーセンターの野鳥講座で教鞭を執り、「100円ショップ大納言」に野鳥コーナーを設置させている。 1997年めありと共に、光江へ事業転換の説得をする。涼次を溺愛し、彼と鈴愛との結婚に難色を見せる。2000年春、自宅を訪れた祥平の髪型に関心を持ち、映画『追憶のかたつむり』を傑作と語る。2002年6月、祥平からの依頼で『名前のない鳥』の撮影準備に、野鳥の監修として手伝う。2008年時点でも野鳥仲間としてバードウォッチングに行くなど、祥平との交流は続く。 藤村 めあり(ふじむら めあり) 演 - 須藤理彩 藤村家の四女で涼次の叔母。メアリー・カサットの絵画『赤い帽子の少女』が好きだった権蔵が名づけた。既婚者だが、世田谷の自宅を家出して以来、2年以上夫の迎えを待ち続けている。2008年の時点では、既に離婚した旨が示唆されている。雑な性格で、ニート生活を送っている。 涼次を溺愛し、彼と鈴愛との結婚に難色を見せる。 藤村 権蔵(ふじむら ごんぞう) 演 - 仲田育史 老舗帽子店「3月うさぎ」の店主で帽子デザイナー。藤村4姉妹の父で、涼次の祖父。1999年の時点で故人。 『不思議の国のアリス』において帽子屋とアリスが参加する『気違いのお茶会』の主催者・三月ウサギから店名を命名した。 生前は、職人気質であった一方で数々の女性を渡り歩いていた。その結果、病弱であった妻から家を追い出され孤独死したことが娘たちによって語られている。 田辺 一郎(たなべ いちろう) 演 - 嶋田久作 台東区根津野にある「100円ショップ大納言」の雇われ店長。光江の小学校の同窓生。 一人で勤務していたが、1999年秋にオーナーの光江の意向でアルバイト募集をかける。自身の強面が原因で客足が遠退いていると感じており、それを緩和するため気の抜けたタイプがいいとの考えで鈴愛を採用する。鈴愛や常連客の東雲からは、「モアイ像」とも例えられる。 若い頃、帝王製紙の社長令嬢と交際しており婿入り話が来たが、ミュージシャンを目指していたため断った過去を持つ。 小説『失楽園』の世界に憧れ、秋になると店の繁忙期にも関わらず、若い女性と姿を消す習性がある。風をやわらかにするため店内の扇風機を壁に向けて設置しており、質問してきた鈴愛に説明した。このことを2010年、健人のイースター島の新婚旅行土産・モアイ像の置物を実家で見た際に鈴愛が思い出し、そよ風の扇風機作りの第一のヒントとした。
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