素材等による分類とは? わかりやすく解説

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素材等による分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 14:36 UTC 版)

足袋」の記事における「素材等による分類」の解説

皮足袋 足袋は本来皮革なめして作られたものであり、江戸時代初期までは布製のものは存在しなかった。皮足袋耐久性にすぐれ、つま先防護しなおかつ柔軟動きやすいために合戦鷹狩りなどの際に武士中心として用いられたが、戦乱が収まるにつれて次第平時服装としても一般的に着用されるようになった布製足袋登場するいたって皮足袋姿を消し、現在ではごく特殊な場合除いて見かけることはないが狂言舞台で用い黄色足袋狂言足袋)は皮製の足袋外見真似て考案されたものである白足袋 白足袋主として改まった服装の際や慶弔等の行事ごとの際に用いられる殊に儀式用正装というわけではないが、黒足袋色足袋平服にしか合わせられないのに対し白足袋平服から礼服まで広汎着用することができる点に特色がある。特に茶人僧侶能楽師歌舞伎役者芸人などはほとんどの場合白足袋をはいており、こうした人々総称して白足袋」と称するならいがある。 能舞台所作板、弓道場などは白足袋着用なければあがれないことが多く土俵上で白足袋以外の着用認められない。これらの例からもわかるように白足袋清浄を示す象徴であり、ほかの足袋とは性格の異ったものとして扱われている。江戸時代からはメリヤス編み技法でも盛んに作られた。また現在流通している国内産のものはメリヤス編みである。 黒足袋 男性平服の際にのみ用いる。一説には白足袋のように汚れ目立たず経済的であるところから考案されたとも言い[要出典]、江戸時代には勤番武士多く黒繻子足袋を履いていたことから、こうしたことを理由として黒足袋を嫌う人も多い。なお弔事黒足袋用いるとするのは俗説もしくは明治時代以降きわめて特殊な慣習であって、本来慶弔かかわらず正装の際には白足袋しか用いることはできない。 からす足袋呼ばれる木綿黒底足袋などは表生地底生地に紺や黒の生地使用し舞台黒子動いたときに白い部分目立たないようなものもある。 色足袋・柄足袋 白黒以外の色や柄ものの足袋女性通常使用するもの男性の場合、昔はごく一部伊達者のみが使用していたが、現代では女性同様に着物の柄に合わせて選ぶことも珍しくないニット足袋 伸縮性のあるニット生地使用されているもの。織物作られている足袋センチきざみでサイズ設定されているのに対しニット製品生地伸縮性生かし、S/M/L/2L/3L/4Lと各サイズ設定に幅を持たせている。織物使用して作られ足袋より拘束性小さく靴下に近い履き心地得られるのが特徴以前ニット製品であるが為、足の形が表面化し正装には向かないという考え方強かったが現在ではそのような考え方若干薄れ広く使用されるようになったニット製品呼称通常ストレッチ足袋呼ばれることが多い。その他、足袋の上に履くたびカバー呼ばれる製品トリコットなど伸縮性のある素材作られている。 別珍足袋 ベッチン素材使用した足袋保温性優れ冬場などには重宝された。埼玉県行田市生産される行田足袋知名度高かったハイソックス足袋 ハイソックス状に丈を長くした足袋ニット足袋仲間歩行時、着物の裾が捲れて臑が見えるのを嫌う人が履くことがある通常の足袋併用する和装ストッキング役割と同じ。 ヒール足袋 シークレット足袋とも呼ばれる背丈高くして和服の着姿を美しく見せるため、踵部分にヒールというクサビ状の台を挿入できるよう仕立てられ専用足袋最下部コハゼよりも下側ヒール挿入できるスペースを持つ。ヒール安定させる目的で、コハゼの数は5の深型の物が多い。足袋内蔵するヒール後端の高さは概ね3cm程度で、その高さの分、草履脱いで上がった室内でも常に脚を長く見せる事が可能。ただし踝の位置不自然に高くなるため、普通の足袋ではないことが一目判る装着時、ヒールは足には直接固定されず、ヒールの上乗った状態でヒール専用足袋が足とヒール一緒に包んで固定する方式を取るため、たとえ3cm程度の高さとはいえど、歩行時には足首不安定さを伴う。ヒール芯の長さ概ね土踏まずから踵後端までの短い物が主流だが、爪先から土踏まずまでを3~5mm程度の薄いプレートカバーし土踏まずから踵までをクサビ状に盛り上げて足裏全体カバーする足袋底と同形状の長い物も存在する構造上、長い物は爪先から踵部にかけて緩やかに盛り上がる形状により足との固定力が高くヒール部のグラつきが比較少ないが、足裏全体板状を介して布製足袋底が床と接するため、摩擦係数の低い床上では滑りやすく危険を伴う事があり、足袋底には滑り止め加工を施す事が好ましい。 足袋下足袋ソックス靴下タイプ足袋商品名「タビックス」など。

※この「素材等による分類」の解説は、「足袋」の解説の一部です。
「素材等による分類」を含む「足袋」の記事については、「足袋」の概要を参照ください。

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