素桜神社の神代ザクラとは? わかりやすく解説

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素桜神社の神代ザクラ

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素桜神社

(素桜神社の神代ザクラ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/25 01:33 UTC 版)

素桜神社
所在地 長野県長野市大字泉平字素桜513[1]
位置 北緯36度40分49.31秒 東経138度09分43.26秒 / 北緯36.6803639度 東経138.1620167度 / 36.6803639; 138.1620167 (素桜神社)座標: 北緯36度40分49.31秒 東経138度09分43.26秒 / 北緯36.6803639度 東経138.1620167度 / 36.6803639; 138.1620167 (素桜神社)
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素桜神社(すざくらじんじゃ)は、長野県長野市泉平にある神社境内一本桜は「素桜神社の神代ザクラ」として天然記念物に指定されている。

概要

泉平集落[2]
北側を戸隠バードラインが通る。

長野市芋井地区泉平集落の中ほど、西方に位置する[3]裾花渓谷の上部、西南方向を向いた斜面の小さな台地にある[4]山中にありながらも、側のを背にしており、当たりは少ない[3]

神社の名称については、古代神々が各国に賜り育てるよう命じた桜のうち、この芋井のだけが生き残ったので「神様から戴いた一番はじめの桜」であるから「素桜」(もとはな)と呼ぶという言い伝えや[5]、桜の精が「この桜は日本の桜の一番素(もと)になる桜だから『素桜』と呼ぶ」と語ったという言い伝え[6]がある。

素桜神社の神代ザクラ

境内にあるエドヒガン(アズマヒガン)の巨樹[3]回り約9メートル、目通り周囲11.3メートルで、推定樹齢は約1200[3]。下方より3本の枝幹が分かれており、1936年昭和11年)発行の『天然紀念物調査報告』によると基部の周囲長は中央のものが5.9メートル、西南のものが約3.9メートル、東南のものが約3.32メートルである[4]。また、根元からの枝張は、東に約5.35メートル、西に5.3メートル、に6.6メートル、北に5.3メートルである[4]

伝承ではスサノオが当地で休んだとき、手にしていた桜の木の辺に差したところ、それが大きく成長したものとされる[3]1935年(昭和10年)12月14日付けで日本天然記念物に指定[7]。先に天然記念物に指定されていた山高神代桜山梨県北杜市)や淡墨桜岐阜県本巣市)、伊佐沢の久保ザクラ山形県長井市)とは同種にして、これらに匹敵する巨樹である[4]

大正時代の風害で南側の幹が損傷し、残る2本の幹も支柱を必要とするほど衰弱していた[8]ため、1992年(平成4年)に樹木医を招き、若返りを図っている[9]

交通アクセス

公共交通機関
JR長野電鉄長野駅からアルピコ交通路線バス川中島バス)71 バードライン経由戸隠線に乗車し約30間、「荒安」バス停で下車、のち徒歩30分間[10][11]
その他、神社周辺には「坂額」バス停もあり[12]、こちらは長野駅からアルピコ交通バス(川中島バス)73 県道戸隠線にて路線バスが運行されている[13]
自家用自動車
上信越自動車道長野インターチェンジから17キロメートルで40分間。駐車場はない[14]

素桜神社に関連する作品

脚注

  1. ^ 所在地は長野県神社庁「神社紹介 長野支部」より、座標は「ジオロケーター 日本語版」にて「素桜神社」をキーワードに検索して得た(2015年4月23日閲覧)。
  2. ^ 国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成(2010年撮影)。
  3. ^ a b c d e 長野市「長野市文化財データベース 頭で感じる文化財 デジタル図鑑(頭感) 素桜神社の神代ザクラ」より(2015年4月23日閲覧)。
  4. ^ a b c d e 『天然紀念物調査報告 植物之部 第16輯』14 - 16ページ
  5. ^ 神代桜にまつわるお話 - 長野市立芋井小学校
  6. ^ 泉平の神代桜 - JAながの
  7. ^ 文化庁国指定文化財等データベース 素桜神社の神代ザクラ」より(2015年4月23日閲覧)。
  8. ^ 信州の巨樹・名木.
  9. ^ 『長野市誌 第1巻 自然編』395ページ。
  10. ^ ながの観光コンベンションビューロー「ながの観光net 素桜神社の神代桜」より(2015年4月23日閲覧)。
  11. ^ アルピコグループアクセス信州 【70】ループ橋経由戸隠線・【71】バードライン経由戸隠線」より(2015年4月23日閲覧)。
  12. ^ Mapion素桜神社の地図」より(2015年4月23日閲覧)。
  13. ^ アルピコグループ「アクセス信州 【73】県道戸隠線」より(2015年4月23日閲覧)。
  14. ^ 信州・長野県観光協会「さわやか信州旅.net 素桜神社の神代桜」より(2015年4月23日閲覧)。
  15. ^ 文化庁「文化遺産データベース 素桜神社の神代桜」より(2015年4月23日閲覧)。

参考文献

関連項目

外部リンク


素桜神社の神代ザクラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 06:54 UTC 版)

素桜神社」の記事における「素桜神社の神代ザクラ」の解説

境内にあるエドヒガンアズマヒガン)の巨樹根回り約9メートル目通り周囲11.3メートルで、推定樹齢は約1200年下方より3本枝幹分かれており、1936年昭和11年発行の『天然紀念物調査報告』によると基部周囲長中央のものが5.9メートル西南のものが約3.9メートル東南のものが約3.32メートルである。また、根元からの張は、東に約5.35メートル、西に5.3メートル、南に6.6メートル、北に5.3メートルである。 伝承ではスサノオ当地休んだとき、手にしていた桜の木池辺差したところ、それが大きく成長したものとされる1935年昭和10年12月14日付け日本天然記念物指定先に天然記念物指定されていた山高神代桜山梨県北杜市)や淡墨桜岐阜県本巣市)、伊佐沢の久保桜山形県長井市)とは同種にして、これらに匹敵する巨樹である。 大正時代風害南側の幹が損傷し、残る2本の幹も支柱を必要とするほど衰弱していたため、1992年平成4年)に樹木医招き若返り図っている。

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