中島千波とは? わかりやすく解説

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中島千波

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/09 18:07 UTC 版)

中島 千波 (なかじま ちなみ、1945年(昭和20年)10月21日 - ) は、日本画家東京芸術大学名誉教授

人物

第二次世界大戦戦時下から長野県上高井郡小布施村(現・小布施町)に疎開していた画家の中島清之[1][2]の三男として生まれる[3]

1971年(昭和46年)に東京芸術大学大学院を修了。大学在学中の1969年(昭和44年)の第54回院展に「窓」を初出品、初入選。以降、数々の賞を受賞した。シリーズ作として「衆生」「形態」 などを生み出している[4]

1987年(昭和62年)からNHK教育きょうの料理」のテキストの表紙絵を3年間担当[3]

1990年(平成2年)三溪園臨春閣第六室襖絵「不二と桃花図」「松林図」完成[3]

1993年 横浜市民ギャラリーにて「中島千波展 - いきなり拒絶反応しないで『なんでこんな絵を描くの』と思ってくれればいいんです - 」開催[5]

1994年(平成6年)鎌倉鶴岡八幡宮斉館貴賓室床の間画 「孔雀図」制作[3]

1995年(平成7年)歌舞伎座緞帳「淡紅白梅」が完成[3]

2002年(平成14年)NHK教育趣味悠々 、「花を描く 中島千波の日本画基礎講座」出演[3]有森也実共演。

2004(平成16年)成田山東京別院深川不動堂の内仏殿大日堂の格天井絵が完成[3]

2005年 還暦記念「中島千波の世界展」が日本橋高島屋(他横浜京都店等)、おぶせミュージアム・中島千波館、北澤美術館新宿タカシマヤを巡回[6]

2006年(平成18年)小布施名誉町民に選出される[3]

2013年(平成25年)2月に第十回長野灯明まつりにおいて長野県を代表するアーティストとして小松美羽と共に巨大灯籠を制作、善光寺仲見世通りに展示する。

東京芸術大学名誉教授および日本美術家連盟常任理事を務める。

著書に「日本画の描き方」「中島千波画集」などがある。

おぶせミュージアム・中島千波館

1992年(平成4年)10月22日、生まれ故郷である小布施町に、中島千波の美術館おぶせミュージアム・中島千波館」開館[3]

主な作品

  • 「'92 * 眠→空」 1992年 (平成4年)おぶせミュージアム・中島千波館蔵
  • 「樹霊淡墨桜」 - 1993年(平成5年)[7]
  • 素桜神社の神代桜」 - 1996年(平成8年)[8]
  • 「秋桜模様」2008年 (平成20年) おぶせミュージアム・中島千波館蔵
  • 「玉龍牡丹」 2011年 (平成23年) おぶせミュージアム・中島千波館蔵

参考文献

著書

  • 『日本画の描き方―花と静物 (技法入門シリーズ (4)) 』講談社(1983年)ISBN 978-4061803046
  • 『花の写生12葉』求龍堂 1984年. NCID BA49792381 
  • 『中島千波画集 : きのね(柝の音)』朝日新聞社1990年(小説・宮尾登美子著「きのね(柝の音)」の挿画集) ISBN 978-4022561435
  • 『中島千波画文集四季』(NHK「きょうの料理」表紙装画による画文集)日本放送出版協会1990年 ISBN 978-4140091388
  • 『中島千波』(日経ポケット・ギャラリー)日本経済新聞社 1991年 ISBN 978-4532120177
  • 『中島千波画集』(求龍堂グラフィックス)求竜堂1991年 ISBN 978-4763091130
  • 『中島千波 : 桜花抄』(新現代日本画家素描集, 4)日本放送出版協会1992年 ISBN 978-4140091920
  • 『中島千波』(アート・トップ叢書 : 同時代の画家集成)芸術新聞社 1993年 ISBN 978-4875860754
  • 『洋花を描く』見聞社編集(人気作家に学ぶ日本画の技法, 7)同朋舎出版1994年. NCID BA48777542 
  • 『中島千波 : 君も雛罌粟われも雛罌粟』(渡辺淳一著「君も雛罌粟われも雛罌粟 : 与謝野鉄幹・晶子夫妻の生涯」(『文藝春秋』1991年4月-1995年8月号連載)の挿画集挿画集、中島千波ポストカード・ブック )空 1996年. NCID BB23885214 
  • 『花図鑑』(求龍堂グラフィックス)求竜堂1996年 ISBN 978-4763096098
  • 『中島千波全版画集 : 1967-1998』日本経済新聞社 1998年 ISBN 978-4532123215
  • 『彩 (いろいろ) 図鑑』(求龍堂グラフィックス)求龍堂2000年
  • 『さくら図鑑 : デッサンと作品シリーズ』(求龍堂グラフィックス)求龍堂 2002年 ISBN 978-4763002105
  • 『花を描く : 中島千波の日本画基礎講座』(NHK趣味悠々)日本放送出版協会2002年 ISBN 978-4141883357
  • 『中島千波 : 木版画10年の軌跡 : 現代に生きる伝統木版画の世界Chinami Nakajima : ten years' trail in woodcut printing : the sphere of traditional woodcut printing living in modern times』アダチ版画研究所 空 2002年. NCID BA6255839X 
  • 『美術館からこんにちは : 中島千波作品集』(求龍堂グラフィックス)求龍堂 2003年 ISBN 978-4763003263
  • 『花のスケッチ入門』(TJ mook)宝島社 2004年 ISBN 978-4796642705
  • 『中島千波版画図鑑, 1981-2005』求龍堂2005年 ISBN 978-4763005038
  • 『中島千波人物図鑑』(求龍堂グラフィックス)求龍堂 2012年 ISBN 978-4763012036
  • 『中島千波作品集 : こんな絵を描いてきました』求龍堂 2019 ISBN 978-4763019059

外部リンク

脚注

  1. ^ :: 東文研アーカイブデータベース『中島清之』
  2. ^ 横浜美術館2015年「横浜発 おもしろい画家:中島清之ー日本画の迷宮」
  3. ^ a b c d e f g h i 中島千波について - 小布施町”. www.town.obuse.nagano.jp. 2021年1月5日閲覧。
  4. ^ 中島千波』 - コトバンク
  5. ^ 中島千波展 : 特別展 展覧会カタログ 横浜市民ギャラリー中島千波展実行委員会編集 . NCID BA79243021 
  6. ^ 中島千波の世界展 : 還暦記念 展覧会カタログ . NCID BA76738640 
  7. ^ 文化遺産オンライン -「樹霊淡墨桜」
  8. ^ 文化遺産オンライン -「素桜神社の神代桜」
  9. ^ 国立国会図書館サーチ


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