第三者性・外部性の確保とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 第三者性・外部性の確保の意味・解説 

第三者性・外部性の確保

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/01 03:28 UTC 版)

企業内カウンセラー」の記事における「第三者性・外部性の確保」の解説

利益相反行為」および「en:Counseling psychology#Counseling ethics」も参照 企業内カウンセラーは、従事する業務が「心理相談」であるという性質上、既存の上司・管理職人事労務担当者とは異なり、各労働者勤務評価など行わず、また経営者や他の労働者とも利害関係存在しない第三者性」「外部性」を有する心理職専門家であることが、倫理的な大前提として特に必要とされている 加えて企業内カウンセラーには職場問題中心として寄せられる特性上、それらの中にはセクシャルハラスメントパワーハラスメント始めとした各種ハラスメント関連相談内容含まれるため、もしも企業内カウンセラーが「第三者性」「外部性」を有する中立的客観的立場心理職専門家ではなく内部関係者や利害関係者であった場合には、特にハラスメント関連問題に悩む労働者相談しづらい状況に立たされる。さらに、万が一にもその状況下でカウンセリング行った場合には、既存関係性カウンセリング行為深く影響を及ぼす二重関係」「多重関係」に陥ってしまい、カウンセリング機能しないばかりか逆に当該労働者心身の健康を悪化させる恐れがある指摘されており、禁じられている したがって、各企業事業所において、例え在職管理職人事労務担当者研修などを受講した後に兼務したり、何らかの心理学関連資格取得した在職労働者異動登用されたりなどといった、「在職者としての立場延長線上にある当事者”や“関係者”」が他の労働者関わる場合は、既存在職者とは異なるべき「第三者性・外部性の確保」の点が曖昧となるため、心理カウンセラーとして専門的かつ中立的な立場心理相談業務を担う企業内カウンセラーの本来的な位置づけとは異なる。

※この「第三者性・外部性の確保」の解説は、「企業内カウンセラー」の解説の一部です。
「第三者性・外部性の確保」を含む「企業内カウンセラー」の記事については、「企業内カウンセラー」の概要を参照ください。


第三者性・外部性の確保

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/28 09:04 UTC 版)

スクールカウンセラー」の記事における「第三者性・外部性の確保」の解説

広義狭義いずれの場合においても、従事する業務が「心理相談」であるという性質上、既存教職員とは異なり、各児童・生徒学生成績評価など行わず、また保護者や他の教職員とも利害関係存在しない第三者性」「外部性」を有する心理職専門家であることが、スクールカウンセラー倫理的な大前提として特に必要とされている。この「第三者性」「外部性」の重要性は、利用者側からも、文部科学省が行っている現場調査の中で『教員とは異なり成績評価など行わない第三者的な存在であるため、児童・生徒保護者気兼ねなくカウンセリングを受けることができた』『“児童・生徒教員”とは別の枠組み人間関係相談することができる』などの実感として報告されているため、それらの報告踏まえた調査研究において文部科学省は、「高度な専門性」と同時に第三者性・外部性」の両立を、スクールカウンセラー任用上の意義として特に重要視している。 したがって例え在職教職員研修などを受講した後に兼務したり、退職した教職員OB指導経験活かすために登用されたりなどといった、「教職員としての立場延長線上にある当事者”や“関係者”」が児童・生徒学生関わる場合は、臨床心理学精神医学分野の「高度な専門的知識担保」の点に加えて既存教職員とは異なるべき「第三者性・外部性の確保」の点も曖昧となるため、専門的かつ中立的な立場心理相談業務を担うスクールカウンセラーの本来的な位置づけとは異なる。これは、他分野心理カウンセラーにおいても同様に大前提とされており、「二重関係(多重関係)の回避」と呼ばれる倫理上の義務とされている。 この点は、アカデミックハラスメントどの様々なハラスメント関連問題への対策とも共通しており、国公私立や小中高大などを全て含む広義スクールカウンセラーも、狭義スクールカウンセラーである文部科学省任用規程にならい、「公認心理師」「臨床心理士」「精神科医」「大学教員」などを資格要件として掲げて校外学外から別途招き、「高度な専門的知識担保」と「第三者性・外部性の確保」の両方満たした上でメンタルヘルス担い手としての委嘱契約などを交わすといった、業務上の配慮行っている。

※この「第三者性・外部性の確保」の解説は、「スクールカウンセラー」の解説の一部です。
「第三者性・外部性の確保」を含む「スクールカウンセラー」の記事については、「スクールカウンセラー」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「第三者性・外部性の確保」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「第三者性・外部性の確保」の関連用語

第三者性・外部性の確保のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



第三者性・外部性の確保のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの企業内カウンセラー (改訂履歴)、スクールカウンセラー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS