立候補条件の推移とは? わかりやすく解説

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立候補条件の推移

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 00:09 UTC 版)

FIFAワールドカップ」の記事における「立候補条件の推移」の解説

FIFA会長ゼップ・ブラッターは、アフリカワールドカップ開催するために「ワールドカップ持ち回りシステム(ローテーションシステム)」を提案し理事会(現FIFA評議会)にかけてFIFA正式な方針とした。そこで、2010年第19回南アフリカ大会から、原則的に開催6大陸での持ち回り行われる決まり2014年第20回記念大会はこの原則に基づきブラジル南アメリカ大陸)で開催されるになった。 しかし、その後2007年10月29日FIFA理事会において、2014年大会開催国の正式立候補国ブラジルコロンビアしか出なかった事を問題視表向きは「開催立候補国多く出させ易くする為」という理由でこの原則見直され直近の2大会の開催地のある大陸以外から立候補国募るという事改正された。 なお、ブラッターワールドカップ持ち回りシステム破棄理由として「持ち回りシステム採用は、これまで開催がなかったアフリカ、そして1978年以来30年以上もワールドカップ開催していない南米にもっていくため方便だった」と説明しており、持ち回りシステム破棄当初からの既定路線だった可能性も高い。 この改正により、例え2018年第21回大会開催国への立候補2010年2014年開催となったアフリカ南米以外のFIFA加入国ならば、制度上はどの国でも立候補が可能となった2002年開催国のひとつである日本が再び開催地に立候補するには旧原則下では2022年以降アジア開催国立候補順番回ってくるまで待たねばならなかったが、4年早まって2018年大会から立候補する事も可能となった。ただし、日本2018年立候補見送り2022年への専念表明している(その後ヨーロッパ以外のほかの立候補国2018年事実上離脱し2022年のみに専念することになり、実質2018年ヨーロッパ2022年欧州南米以外からの開催必然的に決まった)。それでも、大陸持ち回りカラー比較強く残しており2018年大会日本立候補しようとした際に、プラッター会長から「政治的色合い強く感じた」と日本サッカー協会犬飼会長語っている(FIFA側としては、2018年大会開催ユーラシア大陸戻したい意向2006年大会以降FIFA加盟協会のおよそ4分の1相当を擁するヨーロッパから大会離れているため>であると感じたそうである)。 開催スタジアム要求される施設面の必要要件日韓大会の頃より更に厳しくなっている。収容4万人上の会場12カ所必要で、開幕戦決勝戦は8万人以上・準決勝は6万人以上が観戦可能な規模競技場で行う事が基準となる。更に屋根客席を覆う範囲控室設備さらには観客利用する場内トイレバリアフリーなどに至るまで細かい条件設けられている。つまり、FIFAワールドカップ開催する為には、開催国において数多くサッカー競技場新設施設大規模な改良必要になる現時点で、開催国要求されるスタジアムなどのインフラ整備全ての必要要件についての最新の手引きは、先述の「2026 FIFAワールドカップ招致手引書」である。 その為、裏を返せば開催国サッカー界にとっては、FIFAワールドカップ開催する事によって、政府や行政の大幅な協力得て自国サッカー関連施設水準一気世界最高水準引き上げなおかつサッカーに対して国家レベルでの大規模な強化支援を受ける事が可能となるわけで、各国のサッカー協会にとってはこれもワールドカップ開催立候補への大きな動機となる。また、この様大規模な支援国家行政レベル行われる事も、現在では開催立候補に際して事実上必要条件となっている。

※この「立候補条件の推移」の解説は、「FIFAワールドカップ」の解説の一部です。
「立候補条件の推移」を含む「FIFAワールドカップ」の記事については、「FIFAワールドカップ」の概要を参照ください。

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