研究所立ち上げとは? わかりやすく解説

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研究所立ち上げ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/31 02:09 UTC 版)

ルイ・ルロワール」の記事における「研究所立ち上げ」の解説

アメリカから1945年帰国したルイは、ビジネスマンのハイメ・カンポマールの援助得て1947年ウッセイとともに私立研究所(Instituto de Investigaciones Bioquímicas de la Fundación Campomar‐カンポマール基金生化学研究所)を設立し所長就任した建物は、ホール中心に5つ研究室中庭更衣室浴室キッチン持った立派なのだった。 この研究所1949年頃には資金難見舞われていたが、ルイ中心とし、肝臓内部での脂肪酸酸化還元反応イーストの糖合成化学的に説明する根拠明らかにするなどの業績をあげた。また、J. M. ムニョス共同で、科学研究初め得られ活性無細胞系を作り出した。これは、従来細胞研究携わる多く科学者たちが、生体から切り離すことが不可能と考えていた酸化反応であったルイムニョスはこの成果を得る研究において、細胞内容物分離するために必要な高価な遠心分離機入手できず、塩と氷を詰め込んだタイヤ回転させて代用する工夫もしていた。開所した年に組まれたRawell Caputo、Enrico Cabib、Raúl Trucco、Alejandro Paladini、Carlos CardiniJosé Luis Reissigらをメンバーとするチームは、腎機能不全アンギオテンシン高血圧症引き起こすメカニズム解明した。また研究所のローウェル・カピュートは、乳腺研究通じて炭水化物貯蔵され、それがエネルギーの状態に変換され貯蔵される流れ発見した1948年初頭ルイ彼のチームは、糖ヌクレオチド炭化水素代謝基礎となることを発見し生化学分野におけるカンポマール研究所の名を世界中知らしめ、彼自身アルゼンチン科学学会賞授与された。この前後、ルイたちは糖タンパク質研究打ち込んでおり、その成果としてガラクトース新陳代謝されるメカニズム(これはルロワール経路(Leloir pathway)と命名された)の主な流れ明らかにし、ガラクトース血症遺伝子疾患原因とする乳糖不耐症もたらす疾患だと結論づけた。 翌年ブエノスアイレス大学自然科学部長のローランド・ガルシアの要請応じルイCarlos Eugenio CardiniとEnrico Cabibの三人は、学内新設され生化学研究所事実上教授就任した。この研究所アルゼンチンの各大学取り組む研究開発サポートするだけではなくアメリカ日本・イギリス・フランス・スペインやラテンアメリカ諸国などから優秀な研究者を招くために設立された。出資者であったカンポマールは1957年亡くなったが、支援要請したアメリカ国立衛生研究所からあっけない程に出資承諾を受け、研究続けることが出来た。さらに1958年にはアルゼンチン政府援助を受け、研究所元女子校だった敷地移転したルイ設立し多く仲間とともに数々業績世に送り出した研究所は、アルゼンチン研究協議会ブエノスアイレス大学と密接に連携取りながら、今も数々卓越した研究成果成し遂げ続けている。

※この「研究所立ち上げ」の解説は、「ルイ・ルロワール」の解説の一部です。
「研究所立ち上げ」を含む「ルイ・ルロワール」の記事については、「ルイ・ルロワール」の概要を参照ください。

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