生物一般
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 07:27 UTC 版)
生物一般の場合も、左右の対称性と非対称性が入り混じる。 動物の場合、上下は重力から自然に定まり、また前後は、多くはほぼ水平方向であるが、主に進む方向であり、これらの二つはきわめて重要である。左右は、その残りから生ずる。 個体としては外部形態においては左右対称性が見られるものがほとんどである。内部形態では左右対称性と非対称性が混ざる。ヒトの場合の主な非対称は心臓と肝臓の位置、及び消化管の配置である。しかし、これらも本来は左右対称な形である。心臓もその発生からは体の中央にあるべきものである。消化管も口から肛門までの長さであれば真っすぐに配置するはずで、他の動物群においても体長より長い消化管を持つ場合、その配置は非対称である例が多い[要出典]。 もともと左右対称だったのが、左右どちらかが退化することで左右非対称となる例もある。たとえばオタマジャクシの内鰓の出入り口は左側だけにある。 よりはっきりした非対称が見られるものもある。たとえばヒラメやカレイでは体側面を下にし、反対側に両眼が移動している。他の魚の鱗を食ういわゆるスケールイーターでは獲物をねらう向きによって顔が歪んでいる種がある。カタツムリを専食するイワサキセダカヘビの仲間では、多数派である右巻きのカタツムリ捕食に特殊化して、下顎の歯の本数に著しい左右差が進化している。化石動物のホマロゾアは体が全体に左右非対称となっていた。 植物の場合には、移動方向としての前後が無い為、左右も無い。とはいえ、形態によっては鏡像対称に近くなることもあり、またたとえば葉など、部分的にはほぼ鏡像対称になる事もある。たとえば双子葉植物では、発芽から間もない頃はほぼ鏡像対称である。 藻類や菌類についても似た事が言える。
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生物一般
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/28 08:51 UTC 版)
地球表面においては、生物の活動と生存にとって高すぎる温度である場所はあまりない。しかし低すぎる地域、あるいは冬にそうなる地域はかなり多い。従って、その温度を耐えて生き延びることができるかどうか、つまり耐寒性は往々にしてその生物の分布の限界を決める重要な要素である。たとえば日本における生物の分布では、北限はその生物の耐寒性に依存する例が多い。分布境界線の一つ、本州南岸線はハマユウを始め多くの南方系の生物の分布の北限に一致し、年間最低気温が-3.5℃の線にほぼ一致する。また、熱帯系の生物では凍結が一つの大きな障壁であり、霜が降りるかどうかが大きな分布の境界となることもある。 熱帯域以外の生息域を持つ生物は、冬季に特殊な方や行動で対応するものが多く、たとえば冬眠はその例である。また、生活史の中の特定の段階で越冬を行うのが普通である。たとえば昆虫では成虫越冬とか幼虫越冬などの用語がある。 雪下野菜は自身が凍らないように糖度を上げ、耐寒性を向上させる事が知られている。
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生物一般
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/24 16:52 UTC 版)
噛むとは、対を成している、固くて可動の顎の間に何かを強く挟む動作をさす。そのような顎をもっているのは、脊椎動物の大部分のほか、節足動物の大部分、軟体動物の頭足類、環形動物の多毛類、その他に見られる。脊椎動物では顎の骨が関節をもって上下に動くことで、消化管の入り口を開き、口腔として使うところに特徴がある。それ以外のものでは、顎は左右から挟み、食いちぎるための仕組みである場合が多い。
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