総会屋
(特種株主 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/31 14:59 UTC 版)
総会屋(そうかいや) とは、日本において株式会社の株式を若干数保有し株主としての権利行使を濫用することで会社等から不当に金品[注釈 1]を収受、または要求する者および組織を指す。
注釈
- ^ 金銭、物品、有価証券、債権、信用供与、債務免除、債務保証、サービス労務、施設提供、無償の海外旅行やゴルフコンペの参加、リハーサル出席株主への日当、社会通念を越える手土産・飲食費・交通費、株主・その関係者の慈善団体・研究機関への寄付・会費・出版物の購入・広告料など。「相当な対価を伴う合法的な商取引」も含める。また、犯罪組織的な役割を持つ総会屋もあり、その総会屋から得た資金を暴力団の資金源(シノギ)としていた事例もある。
- ^ 『現代の眼』(木島力也)、『創』(小早川茂)、『流動』(倉林公夫)、『日本読書新聞』(末期、上野国雄)、『新雑誌X』(丸山実)
- ^ 中小企業保護の観点から、この呼称には批判がある。
- ^ 武部組。生井一家五代目古河吉の舎弟。
- ^ 1952年~1955年
- ^ 1960年~1969年
- ^ 1963年~1965年
- ^ 当時、都市銀行16行のうち13行の総会進行係を児玉系で占めた。中でも谷口勝一は、三井系企業と非上場企業に強く、児玉色の強い平和相互銀行、東京相互銀行、国民相互銀行、ヤクルトの進行係も務めた。 児玉派でないケースは下記のとおり。
- ^ 現・住吉会。
- ^ 小西政治経済研究所。
- ^ 明治大学出身。立川・曙町。
- ^ 現・住吉会。
- ^ 企業擁護奇兵隊。
- ^ 小石川・後楽園。
- ^ 後、一和会系白神組。
- ^ 白神一朝とも名乗った。長堀橋2丁目。
- ^ 現・六代目松葉会。
- ^ 四代目体制で常任相談役。
- ^ 麹町。
- ^ 茅ヶ崎。
- ^ 市川中山法華経寺大僧正で佐藤栄作の用心棒。佐郷屋亡き後全日本愛国者団体会議の議長に就任。
- ^ 内神田3丁目。
- ^ 単位株とは額面50,000円に相当する数の株式を1単位とした場合、50円額面の場合(50×)1000株、500円額面の場合(500×)100株の株式を持たなければ議決権を行使できなくなり単位未満の端株を持って株主総会に出席していた総会屋は排除され、会社も株主総会招集通知の通信費や運営の費用を減らせるメリットが生じるとされた。
- ^ 会社又はその子会社の計算で株主の権利行使に関して利益供与をした場合、会社の取締役、監査役およびこれらの職務を代行する者、支配人その他の使用人と利益供与をうけた者は商法の罰則規定により刑事上の制裁(6ヵ月以下の懲役、または30万円以下の罰金)を受けるものとした。
- ^ 外資に乗っ取られないよう国内企業間で積極的に株式を持ち合った結果、1973年度末の法人持株比率は66.9%にも達した[14]。
出典
- ^ kb泉.
- ^ a b kb小学国 特殊株主.
- ^ OnesMind.
- ^ 英辞郎 racketeer.
- ^ a b c d e 英辞郎.
- ^ 「名古屋の劇場が総会屋と取引 県警指摘後も1年半 会長は県公安委員」『朝日新聞デジタル』朝日新聞社、2022年7月19日。2022年7月19日閲覧。
- ^ kb-Nipp.
- ^ 森川 2017 [要ページ番号]
- ^ 竹森 (1976), pp. 25–26.
- ^ 観劇会も中止 総会屋締め出し『朝日新聞』1978年(昭和53年)9月16日朝刊、13版、23面。
- ^ 総会屋コンペや観劇 参加自粛呼びかけ『朝日新聞』1978年(昭和53年)9月14日夕刊、3版、15面。
- ^ 「減る「総会屋」、散る株主総会 かつては集中率96% コロナ禍、進むオンライン化」『朝日新聞デジタル』朝日新聞社、2022年6月29日、夕刊、4版、1面。2022年8月20日閲覧。
- ^ a b “【特集・連載】1997年5月23日 旧第一勧銀が『呪縛』公表 闇勢力排除の契機に”. 東京新聞. (2006年10月4日) 2016年3月25日閲覧。[リンク切れ]
- ^ 草野 (1998), pp. 265–266.
- ^ 警察庁組織犯罪対策部組織犯罪対策企画課 (2021年4月). “令和2年における組織犯罪の情勢【確定値版】” (pdf). 警察庁. p. 99. 2021年9月16日閲覧。
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