黄犬契約
【英】Yellow-dog contract
・黄犬契約とは、労働者を雇用する時に、労働者が労働組合に加入しないことや労働組合から離脱することを条件にした労働契約である。
・これは団結権を否認することになるため、労働組合法7条では、禁止している。
・1920年代、アメリカで恐慌時に経営者が労働運動を弾圧するために、労働者が労働組合に加入しないことや労働組合から脱退することを雇用条件とする方法を多く用い、この条件を呑む労働者を「黄色い犬」と呼んだことからこの名前がついている。
・黄犬契約は、連邦裁判所でも認められていたが1932年には、無効とされた。
・日本では法律上では禁止しているが、直罰主義をとっておらず、現状回復主義を取っているため、経営者によっては平気で黄犬契約を労働者と結んでいる場合もある。
黄犬契約
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/07/12 03:45 UTC 版)
黄犬契約(おうけんけいやく、こうけんけいやく)とは、雇用者が労働者を雇用する際に、労働者が労働組合に加入しないこと、あるいは、労働組合から脱退することを雇用条件とすることをいう。
- ^ 労働組合法(抜粋)
- 第七条 使用者は、次の各号に掲げる行為をしてはならない。
- 一 労働者が労働組合の組合員であること、労働組合に加入し、若しくはこれを結成しようとしたこと若しくは労働組合の正当な行為をしたことの故をもつて、その労働者を解雇し、その他これに対して不利益な取扱いをすること又は労働者が労働組合に加入せず、若しくは労働組合から脱退することを雇用条件とすること。(以下略)
- 1 黄犬契約とは
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