熟練: 勤勉性 vs. 劣等感 (学童期, 9-12 歳)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 07:25 UTC 版)
「エリク・H・エリクソン」の記事における「熟練: 勤勉性 vs. 劣等感 (学童期, 9-12 歳)」の解説
存在しうる質問: 私は人と物の取り巻く世界で、それをなすことができるか? これまで気まぐれと遊びであったことが、生産的行為を完遂するという目標に徐々に取って代わられる。技術の基礎が開発されていく。信用、自律性、勤勉といったスキルを習得できない場合、その子供は自分の将来を疑うことがあり、恥や罪悪感、敗北と劣等感を経験するかもしれない。 子供は、新しいスキルの習得、劣等感、失敗、無能感の経験といった要求に対処する必要がある。 「この年齢の子供たちは、自分自身を個人として認識している」。彼らは「責任を持って、良いことをして、正しくやっている」として一生懸命働いている。今や彼らは、より合理的に分かち合い、協力し合うことができる。加えて、この年齢層に特有の知覚的発達特性を列挙する。子供らは空間と時間の概念をより論理的で実用的な方法で把握している。彼らは因果関係、カレンダー時間をよく理解している。この段階では子供たちはより複雑なスキルを学び、そして達成することを熱望しており、それは読み書きや、時間を伝えることである。彼らはまた、道徳的価値を形成する文化的・個人的な差異を認識し、個人的ニーズのほとんどを管理し、最小限の支援でグルーミングすることができる。この段階の子供らは、口ごたえ、不従順、反抗的などにより自身の独立性を表現することがある。 エリクソンは、小学生の年齢を自信の発展に欠かせないものと見なしている。理想的には、小学校は教師、親、同級生の認知を得るための多くの機会を提供し、それはたとえば絵を描くこと、追加問題を解決すること、文章を書くことなど、物を生産することなどが挙げられる。子供らが成果を挙げてたことで賞賛されるならば、彼らはますます勤勉に頑張り、仕事が完成するまでの忍耐を覚え、喜びをもって仕事をすることによって、勤勉さを実証し始める。しかし、子供たちの努力について、嘲笑されたり処罰されたり、教師と両親の期待を満たすことができないと分かった場合、彼らは自分の能力について劣った感情を抱くこととなる。 この年代では、子供たちは自身の特別な才能を認識し始め、教育レベルが上がるにつれて興味を発見し続ける。たとえば運動能力に秀ていると分かった場合はスポーツに参加したり、音楽が好きならバンドに加わるなど、その興味を追求するために、さらなる活動をすることを選びえる。しかし自分の才能を自分の時間に発見することができないと、子供たちはモチベーション欠如、低い自尊感情、嗜眠感を発達させることとなる。利害関係を発展させることができないと、子供らはカウチポテトになる可能性がある。
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