空間と時間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/29 03:01 UTC 版)
近代以降の顕著な傾向として、空間と時間の2つを並べるとき、両者はほとんど等質化される事が多いが、仏教においては、 空間は、(上記の)「虚空」に置き換えて、「無為」に属させるのに対し、 時間は、「有為」と常に表裏一体化している、 と、仏教学者の三枝充悳は指摘している。 なお、時間については曹洞宗開祖の道元は、「正法眼蔵」において「有(う)は時(じ)なり」と述べており、「一切は時間のうえ、時間の中、時間そのものに掩われており、しかし時間というものはない」点をついている。また、玄奘門下の学僧普光の「倶舎論記」において、「時に別体なし、法に約して以って示す」と、時間は事物を支えつつもいかなる「もの」でも「こと」でもないことを述べている。
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