消防団員に対する表彰制度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/21 01:48 UTC 版)
「消防団員」の記事における「消防団員に対する表彰制度」の解説
栄典 叙位 消防団員への叙位は下記の条件による。 ①消防歴が30年以上の者であり、かつ、いずれかの条件を満たす者。ア 日本消防協会の会長、副会長、あるいは都道府県消防協会の会長の職を10年以上、歴任した者 イ 大規模の消防団(500人以上)の団長の職に10年以上在籍し、かつ、日本消防協会の会長、役員、評議員、または都道府県消防協会の役員を10年以上歴任した者 ウ 消防団長の職に20年以上在職し、かつ、消防歴30年以上の者 エ 消防団長の職に10年以上20年未満在職した者にあっては、副団長の在職年数の2分の1を加算して得た年数が20年以上で、かつ消防歴が40年以上の者 叙勲 消防団員の叙勲は下記の条件による。 春秋叙勲 叙勲候補者 ア 70歳以上 イ 55歳以上の者で次の条件に該当する者(ア)精神的または肉体的に著しく労苦の多い環境において業務に精励した者 (イ)人目につきにくい分野にあって多年にわたり業務に精励した者 選考基準 Ⅰ類 団長の階級に10年以上在職し、かつ、団長の在職年月数に副団長以下の在職年月数を加算した年月数が15年以上の者であることなお、市町村合併に伴い、合併前に団長の職にあり、本人の責によらず副団長に降格となった者について、団長歴が5年以上の場合、合併後副団長歴を団長歴に加算することができる。 Ⅱ類 次に掲げる条件を満たすこと (ア)団長の階級の在職年数が10年未満の者又は副団長の階級の在職年数が10年以上の者 消防歴30年以上 (イ)副団長の階級の在職期間が10年未満の者又は分団長若しくは副分団長の階級にあった者 消防歴35年以上 (ウ)部長の階級に40年以上あった者(但し、特別な功績のある者に限る) 消防歴40年 死亡叙勲 団長の職に10年以上在職した者若しくは副団長の在職年数が10年未満の者にあっては、消防歴を通算して40年以上の者 副団長の在職年数が10年以上の者又は団長の在職年数が10年未満の者にあっては消防歴を通算して30年以上の者 分団長又は副分団長の者若しくは副団長の在職年数が10年未満の者については、消防歴を通算して40年以上の者 以上、死亡の日から2週間以内に上申すること。 緊急叙勲 風水害、地震災害、その他非常災害に際し、身命の危険を冒して、人命を救助し、被害を最小限度に防除する等消防任務遂行中顕著な功労を挙げた者で、殉職者を中心に消防団員、消防吏員及び消防協力者に授与される。なお、事案発生の都度、早急に報告すること。 褒章 藍綬褒章 多年消防業務に従事し、その功労が顕著な55歳以上の現職消防団員が対象 黄綬褒章 消防関係業務に精励し衆民の模範である者が対象 紺綬褒章 消防関係団体に一定の金額(個人500万円)以上の寄附を行った者 紅綬褒章 火災等に際し、身を挺して人命救助に尽力した者を対象 表彰 内閣総理大臣表彰 国民安全の日に、閣議了解に基づき、安全功労者表彰と防災功労者表彰が行われ表彰状と記念品が授与される。 安全功労者表彰 火災等、主として人為的災害から国民の生命、身体、財産の安全に確保に関して、国民の安全に対する運動の組織及び運営に顕著な成績を挙げ、または功績のあった者 防災功労者表彰 風水害、地震裸等の自然現象による防災活動について顕著な功績があった者や防災技術の研究開発など防災思想の普及又は防災体制の整備に顕著な功績があった者 総務大臣表彰 総務大臣表彰要領に基づき、広く地域消防のリーダーとして地域社会の安全確保、防災思想の普及、消防施設の整備その他の災害防御に関する対策の実施に尽力し、功績顕著な者 消防庁長官表彰 総務省消防庁消防表彰規程に基づく 消防庁長官退職消防団員報償第1号(銀杯及び賞状)対象者 勤続25年以上 (根拠 退職消防団員報償規程 昭和三十六年八月一日消防庁告示第三号) 消防庁長官退職消防団員報償第2号(銀杯及び賞状)対象者 勤続15年以上25年未満 定例表彰 - 消防庁長官表彰功労章・消防庁長官表彰永年勤続功労章・安全功労者表彰・防災功労者表彰・救急功労者表彰 随時表彰 - 消防庁長官表彰顕功章・消防庁長官表彰功績章・消防庁長官表彰国際協力功労章 ・顕彰状(殉職団員に対する表彰)・感謝状・賞状 都道府県知事表彰 - 功労章、永年勤続功労章、感謝状、知事褒賞など 市町村長表彰 - 成績優良章、功労章その他…(地域において差異あり) 消防長表彰 - 消防総監功績賞・消防総監優良賞(東京消防庁管内での適用)消防長章、その他 消防署長表彰 - 優良賞その他… 消防団長表彰 - 優良賞その他… 日本消防協会表彰 - 永年勤続功労章・功労章・功績章・優良章などの記章。 都道府県消防協会表彰 - 功労章・優良章などの記章その他(協会によって差異あり) 市郡町村消防協会表彰 - 功労章・優良章などの記章その他(協会によって差異あり) ※全国消防団員の意見発表会の最優秀者には、消防庁長官から最優秀賞が授与される。 なお、消防団員として功労を残した人に、名誉消防団員の称号を授与する地方自治体もある。さらに、東京都の特別区消防団のように制服に表彰受彰歴をあらわす、表彰歴章の佩用を許可する消防団もある。
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