消防団員に対する教育
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/21 01:48 UTC 版)
消防団員の教育には、初任研修をはじめとして、日常の訓練など様々な教育の機会がある。以下の講習・研修の一覧はその主な例である。 消防団員に対する研修・講習会区分研修・講習会名養成目的実施時間対象者資格取得講習 応急手当指導員講習 応急手当に関する指導技術の向上及び地域住民の応急手当に対する知識・技術の普及を図るため 16時間 未取得の団員 資格取得講習 応急手当普及員講習 応急手当に関する指導技術の向上及び地域住民の応急手当に対する知識・技術の普及を図るため 24時間 未取得の団員 資格取得講習 2級小型船舶操縦士講習 震災・水災時・異常出水が発生した場合の救助活動・可搬ポンプ積載による消防活動を消防署隊(救命ボート)との連携により実施するため 4日 部長以下で免許のない団員 資格取得講習 可搬ポンプ整備資格者特例講習 可搬ポンプらの点検、整備に必要な知識及び技術の習得を図り、自己消防団員に対する整備技術の指導を実施するため 1日 可搬ポンプ整備経験が3年以上で未取得の団員 外部機関研修 消防大学校団長科研修 総務省消防庁消防大学校の総合教育の中で消防団の上級幹部として必要な知識及び技術を総合的に習得させ、資質の向上を図るため 7日 未受講の団長または副団長 外部機関研修 日本消防協会消防団幹部特別研修 消防団の災害対応能力の向上と活性化を図るため、消防団幹部に対し特別研修を行い、消防団の指導者を養成するため 7日 未受講の団長または副団長 外部機関研修 日本消防協会消防団幹部候補中央特別研修 消防団の幹部候補として期待される若い団員を対象に、将来の消防団幹部を養成するため 3日 30歳以下の主に拝命5年以下の団員 外部機関研修 国土交通省関東地方整備局主催水防技術講習 水防団員が出水時における水防活動を円滑に実施するため、水防団員の水防技術の指導を実施するため 2日 水防の任務を兼ねる消防団(東京消防庁管内の消防団)における未受講の分団長 消防学校研修 上級幹部研修 消防団組織における上級幹部として必要な見識と管理・監督能力の習得を図るため 4時間 団長及び副団長 消防学校研修 指揮幹部研修 消防団組織における中級幹部として必要な知識及び部下指導・指揮能力の習得を図るため 2日 未受講の分団長及び副分団長、部長 消防学校研修 初級幹部研修 消防団組織における初級幹部として必要な知識及び部下指導・指揮能力の習得を図るため 7時間 班長 消防学校研修 機関科研修 緊急走行及び機関運用らを行う際に必要な知識・技術の習得を図るため 7時間 未受講の団員(機関員) 消防学校研修 警防科研修 消火、救助及び震災時における消防活動を行う際に必要な知識・技術の習得を図るため 7時間 未受講の部長 上記に見るとおり、消防団員には応急手当普及員、2級小型船舶操縦士、可搬消防ポンプ等整備資格者などの資格取得に向けた講習が設置されている。なお、東京都区部の事例では中級幹部研修の修了者には指導員章が、応急手当普及員講習の修了者には応急手当普及員章が交付される。
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