東日本大震災、東京電力福島第一原子力発電所事故の影響とは? わかりやすく解説

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東日本大震災、東京電力福島第一原子力発電所事故の影響

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 02:46 UTC 版)

常磐自動車道」の記事における「東日本大震災、東京電力福島第一原子力発電所事故の影響」の解説

東日本大震災とりわけ福島第一原発事故の影響により工事区間への立ち入り厳しく制限された関係で、2011年度平成23年度中に開通予定していた常磐富岡IC - 南相馬IC間(延長32.7 km)、及び2012年度平成24年度)の開設予定していた、ならはPAは、施工スケジュールの見直し余儀なくされ、供用開始2014年度平成26年度)までずれこんだ。 同原発から半径20 km警戒区域外については震災から約3か月後の2011年5月建設再開されたものの、同原発から半径20 km警戒区域においては浪江IC - 南相馬IC間(延長18.4 km)が1年後常磐富岡IC - 浪江IC間(延長14.3 km)については2年後工事再開となった震災前工事中だった箇所盛土構造物は、地震揺れによる損傷加えて長期間放置された事によって雨水による斜面浸食鉄筋の錆などの被害拡大し急ピッチで復旧作業進められた。しかし、この頃には常磐道以外でも被災地復旧工事本格化した事で慢性的に作業員不足し放射能影響作業時間制限作業員離脱相次いで継続的な作業支障きたした。また生コンクリートなど建設資材不足し同じく放射能懸念から資材搬入拒否される事もあったという。工事再開が最も遅れた羽黒川では、打設予定日悪天候備えてエアドーム単管パイプでの架設屋根設置するなどして乗り切った道路舗装用の砕石遠く静岡県三重県から調達し受け入れ港である相馬港では周辺住民協力のもと稼働時間延長するなどして対処した除染作業環境省直轄のもと、2012年3月から7月まで先行事業として「常磐自動車道警戒区域内における除染モデル実証事業」が、同年12月3日から2013年平成25年6月28日にかけて本格的に常磐自動車道除染工事」が実施されその結果低減1955%が確認された。この結果について環境省は、2013年度内に開通目指すとしていた広野IC - 常磐富岡IC間(延長16.4 km)については“概ね当初方針どおり線量低減”とし、その他の区間についても“一部線量の高い区間があるものの一定程度低減”としている。 その後除染達成状況確認するため、2014年平成26年10月に同省がモニタリングカーによる走行サーベイ実施したところ、浪江IC - 南相馬ICでは2014年平成26年10月21日測定時点平均0.60.7µSv/h、広野IC - 常磐富岡ICでは2014年平成26年10月29日測定時点平均1.3~1.5µSv/h、常磐富岡IC - 浪江ICでは2014年平成26年10月21日測定時点平均0.5~2.4µSv/hと同省が常磐自動車道での除染方針目標挙げた3.8µSv/h以下(9.5µSv/h超の線量場合概ね9.5µSv/h以下)を下回ることが確認された。 2011年平成23年3月11日 : 東北地方太平洋沖地震発生により全線通行止この内那珂IC - 水戸ICの上り線の一部区間本線崩壊する被害があった。本震により本線部分まで被害出たのは唯一である(他の地域でも路肩部分崩壊余震による崩壊はあった)。 3月16日 : 三郷IC/JCT - 水戸IC復旧3月21日 : 水戸IC - いわき中央IC復旧3月24日 : 山元IC - 亘理IC復旧4月1日 : いわき中央IC - いわき四倉IC復旧4月28日 : いわき四倉IC - 広野IC復旧により同IC - 常磐富岡IC間を除く開通区間応急復旧完了6月20日 : 東日本大震災被災者支援東電福島第一原発事故による避難者復旧復興支援目的一部車両対象通行料金無料とする措置水戸IC - 広野IC間及び山元IC - 亘理IC間で開始8月31日 : 復旧復興支援目的中型車上の車両対象通行料金無料とする措置打ち切り9月5日 : 広野IC - 常磐富岡IC間を除く開通区間東日本大震災本復工事開始12月1日 : 東日本大震災の復興支援として全車種に無料措置実施開始2012年平成24年3月31日 : 東日本大震災の復興支援として全車種に無料措置終了4月1日 : 東電福島第一原発事故による警戒区域等から避難している人が乗車する車両ETC車を除く)のみで無料措置実施開始4月8日 : 南相馬IC - 相馬IC間が開通。同区間全車無料措置のため2014年12月6日相馬IC - 山元IC開通まで無料通行となり、最高速度60 km/h規制されていた。 12月22日 : 広野IC - 常磐富岡IC間および南相馬IC - 相馬IC間を除く開通区間本復工事完了2014年平成26年2月22日 : 東日本大震災以来通行止めとなっていた広野IC - 常磐富岡IC間が3年ぶりに再開通(通行再開)。 12月6日 : 浪江IC - 南相馬IC間および相馬IC - 山元IC間が開通し鳥の海PA開設これに伴い南相馬IC - 相馬IC間の全車無料措置終了2015年平成27年2月21日 : 南相馬鹿島SA/スマートIC供用開始3月1日 : 常磐富岡IC - 浪江IC開通に伴い常磐自動車道全線開通し、同時にならはPA供用開始6月12日 : 大熊IC及び双葉ICを、追加インターチェンジとして連結許可大熊IC2018年度双葉IC2019年度に、それぞれ供用開始予定となった2016年平成28年3月31日 : 東電福島第一原発事故による警戒区域等から避難している人が乗車する車両ETC車を除く)のみでの無料措置終了2019年平成31年/令和元年3月21日 : ならはスマートIC供用開始3月31日 : 大熊IC供用開始2020年令和2年3月7日 : 常磐双葉IC供用開始

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