木造普賢菩薩騎象像とは? わかりやすく解説

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木造普賢菩薩騎象像

主名称: 木造普賢菩薩騎象像
指定番号 1398
枝番 02
指定年月日 1906.09.06(明治39.09.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 1躯
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文: 平安時代作品

木造普賢菩薩騎象像

主名称: 木造普賢菩薩騎象像
指定番号 3472
枝番 00
指定年月日 1998.06.30(平成10.06.30)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 1躯
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文:  六牙の白象の背に坐って合掌する通形の普賢菩薩像で、現在、妙法院普賢堂(本堂)の本尊として祀られている。
 本体ヒノキ材製の割矧造になり、頭体幹部を通して一材より彫出、両耳後を通る線で前後割り離して内刳施したのち割首を行う。髻、両肩以下(両上膊前膊手首各別材製)、両足部、両膝奥等をそれぞれ別材矧付とする。表面は錆下地肉身部は白肉色彩り衣部漆箔施した上に彩色文様描き、条帛に楕円形の団花文、天衣立涌文地文として団花文、裙には田字入斜格子文(か)を地文丸文腰帯花菱繋文が認められる
 象は同じくヒノキ材製で、頭部鼻先まで含み一材より彫り、いったん前後割って口腔彫ったのち矧ぎ合わせ胴部上下左右四材製(内刳)とし、四肢前肢は各左右二材製、後肢は各一材製)や各所突出部等を矧ぐ表面は錆下地で白肉色彩り障泥内区丸文繋文、外区半切花菱文をそれぞれ彩色で表す。
 小振りにまとめた垂髻、なで肩で膝の薄い体型各部なだらかな肉取りなど、その形制と表現藤原風を基調とし、おだやかで優美な姿にまとめられているが、衣文線の太さ深浅一部変化が加わるあたりに次代の風が現れている。着衣形式では腰布の上にさらに帯状の布を巻く点が、宋仏画図像等に学んだ新し要素とみられる背中をやや丸めて合掌する姿態把握が的確で、組んだ足の指先まで狂いのない象形をみせ、柔らかく細かに刻み出す髪筋など細部彫り口にも高い技量認められる
 象は右肢を半歩踏み出す動き表し抑揚のある肉付け生々しい皮膚の質感表現生彩がある。
 総じて本像の、定朝様繊細化のうちに写実加味し作風には、安元二年(一一七六)ころ、明円作の京都・大覚寺五大明王像や、院尊作かとみられる同・長講堂阿弥陀如来両脇侍坐像(いずれも重文のような平安時代末期から鎌倉時代にかかるころの京都仏師の手になる作品共通するものが看取される。しかもそれらにひけをとらない出来映え示しているところからみれば、作者には当代一流仏師想定されよう。
 近世以前伝来不明なものの、法住寺殿旧地伝わり、かつ優れた作行をみせる本像は後白河法皇関係の造仏である可能性が高い。後補部本体天衣遊離部・腰帯結び部・裳先、象の両耳後半・牙・尾、光背蓮華座座など。本体および象は保存良好で、黒変する彩色文様もよく残っており、院政期普賢菩薩像の優品として推賞される。

木造普賢菩薩騎象像

主名称: 木造普賢菩薩騎象像
指定番号 112
枝番 00
指定年月日 1967.06.15(昭和42.06.15)
国宝重文区分 国宝
部門種別 彫刻
ト書
員数 1躯
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文: 平安時代作品



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