明治維新と競馬とは? わかりやすく解説

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明治維新と競馬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/23 15:43 UTC 版)

共同競馬会社」の記事における「明治維新と競馬」の解説

1859年(安政6年)横浜では外国人居留地競馬が行われ(根岸競馬日本在留外国人社交の場となっていた。この横浜居留地競馬には幕末の五賢侯の一人宇和島藩伊達宗城などの日本人参加してその社交性を目にしていた。また、後に外相になる井上馨や、後に共同競馬会社社長・副社長となる旧佐賀藩鍋島直大旧徳藩主蜂須賀茂韶などはイギリス滞在してイギリス貴族社会での競馬を目にしている。明治維新明治政府諸外国に対して日本文明国であることをアピールすることに力を注ぎ、そのため欧風化政策を急いだその中で1879年(明治12年)にはドイツ皇族アメリカ大統領グラント将軍イタリア王国王族などが相次いで来日するドイツ皇族には鍋島直大接待役を務めグラント接待伊達宗城イタリア王国王族接待には蜂須賀茂韶があたる。井上馨同じく欧州での競馬社交性を知る伊藤博文らによって進められている欧風化政策によって宮内卿徳大寺実則外務卿寺島宗則グラント始め外国要人歓待用に陸軍戸山学校競馬場作ることを提案する戸山学校敷地西側競馬場として整備する費用は6,120円、馬見所メインスタンド)も厩舎も仮のもので十分な施設とは言えなかったが(5年後鹿鳴館時代作る上野不忍池競馬場では117千円桁違い経費投入する)、それでも一周1280メートル楕円型馬場を持つ戸山学校競馬場は1879年(明治12年)当時東京ではもっとも本格的な競馬場であった1879年(明治12年)6月アメリカ合衆国大統領グラント将軍来日し、それに合わせて戸山学校競馬場は7月上旬竣工した戸山学校競馬場の馬場楕円形一周1280メートル陸軍競馬執行することになり、臨時競馬規則定める。開催日8月20日とし8月9日には陸軍西郷従道名でグラント将軍招待状を出す。当日には明治天皇がご臨幸されグラント将軍およびその随員たち、日本側は宮家や旧大名政府高官こぞって参加し競馬観覧される。明治天皇は1時から5時まで観戦グラント将軍6時すぎまで観戦した外国要人接待競馬開催することは宮内省外務省要請だが、実際に競馬場作り運営したのは陸軍である。陸軍ではその必需品ある日本馬外国の馬に比べ著しく劣っているとから馬匹の改良求めその手段の一つとして競馬注目していたのであるまた、農商務省陸上輸送である荷馬車曳く馬の改良求めていた。また天皇政府高官馬車曳く馬や将校乗る馬が(外国馬比べ)みすぼらしいのでは外国人に対して国家威厳にも関わる問題でもあった。西洋人の目にはこの当時日本馬はみすぼらしいポニーでしかなかったのであるグラント将軍接待為の戸山学校競馬成功ののち、西洋貴族競馬文化を知る要人馬匹改良求め陸軍軍人らによって共同競馬会社企画される

※この「明治維新と競馬」の解説は、「共同競馬会社」の解説の一部です。
「明治維新と競馬」を含む「共同競馬会社」の記事については、「共同競馬会社」の概要を参照ください。

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