旧むしばね
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/13 14:24 UTC 版)
立花 利菜(たちばな りな) / “レイディー・バード” 声 - 生天目仁美 旧むしばねのリーダーで、“かっこう”と何度も争った火種一号の分離型虫憑き。憑いている“虫”はナナホシテントウの“七星(ななほし)”。羽から衝撃波を放つことができる。カリスマ的リーダーで、むしばねの仲間たち以外に、敵である特環の局員の中にも利菜の考えに賛同しているものがいる。 人が困っているかどうかを直感で感じ取ることができ、幼い頃からカリスマ性を発揮していた。困っている人たちを助ける度に父親に縛られている自分を重ね、ある夢を願ったために“大喰い”によって虫憑きにされた。父はとても乱暴で、毎日理由も無く母に暴力を振るっていた。そのため物心のついたときから父親を殺すことばかり考えていたらしい。虫憑きになりたての暴走状態のときに父親を意識不明の重傷にしている。 絵を描くことが趣味で、利菜が住んでいるマンションには多くの絵が置いてあり床には使いかけの絵具や筆が散乱している。また、大助に恋心をもつようになったのも自分が幼い頃の記憶を思い出して描いた絵を見て彼が羨ましそうに笑んだのを見たからである。 特環から助けてくれた詩歌と初めての親友となり、彼女に今まで誰にも話したことのない自分の過去を語ったが、当初は詩歌が自分たちが探していた特環への切り札である秘種一号の虫憑き“ふゆほたる”だとは気付いていなかった。詩歌が“ふゆほたる”だったと知った後も彼女のことをとても気にかけていたが、詩歌が止めるのも聞かずに最後の戦いへと向かう。“かっこう”との死闘の中で彼の正体を知った事で絶望し、殺そうとするも、限界が来てしまい“虫”が成虫化してしまう。 自分の夢は「虫憑きたちの居場所を創ること」だと信じていたが、本当の夢が、「自分がシアワセになれる居場所がほしかった」ということを思い出し大助の腕の中で死亡する。 生前は、圧倒的なカリスマを持ち、誰にでも手を差し伸べて守る力を持っていた天性のリーダーであるが故に多くの人間を惹き付けたが、一方で周囲の人間が何もする必要がないほど強く在ったために、意図せず仲間の安心感と無力感をかきたて、過度の甘えと依存を招いてしまっていた。そのことは、彼女の生前や死後のむしばねの在り方に大きく影響を与える。 様々な作中で最も影響力を持つ人物の一人で、“むしばね”メンバーを中心に多くの人物が彼女の存在に影響を受けており、その死後も物語に大きな影響を与え続ける。 日々野 一房(ひびの かずふさ) / “センティピード” 声 - 羽多野渉 親衛隊長で火種九号の分離型虫憑き。憑いている“虫”は巨大ムカデ。利菜を崇拝しており、利菜のためなら死ねるといった気概の持ち主。戦いの中“虫”が成虫化しかけたが命を助けるために利菜によって欠落者にされた。特環に収容されていたが“ディオレストイ”の欠片の実験で一時的に欠落者から蘇生。実験が記録されたディスクを持ち脱走したが、再び欠落者になってしまった。 夢は「外国に行き人々を助けること」。 利菜が虫憑きになった間接的な原因ともなった少年。特環から逃げていた際に一般人の利菜に助けられたことで、同じように特環に追われる虫憑きを助けようと決意した。利菜が虫憑きとなってからはずっと付き従っている。 梶取 洋壱(かんどり よういち) / “シニカ” イースト・リーダーで分離型虫憑き。憑いている“虫”は褐色の細長い体躯のカミキリムシ。利菜が幹部だったころからの古株メンバーの中では比較的高い戦闘能力をもっていたが、他のむしばねのメンバーと同じく利菜に依存していた。 “かっこう”との戦闘中に利菜に自分たちの夢を押し付けていたことに気づき、自分の夢を守るために戦おうとするが“鱗”によって欠落者にされた。 “ビィ・ホークモス” ウエスト・リーダーで分離型虫憑き。憑いている“虫”は三角形の触角を持った巨大なホウジャク。 利菜の死後、独断でサウスとウエストのメンバーを率いて、土師千莉を誘拐しようとしたが、千莉を守ることを決意した有夏月によってメンバーもろとも欠落者にされた。 緒方 有夏月(おがたあかつき) / “エフェメラ” サウス・リーダーだったが、むしばねを裏切り特環に寝返る。 詳細は緒方 有夏月を参照。 杉都 綾(すぎつ あや) / “ジェンシス” 杉都 纏の妹。 詳細は杉都 綾を参照。 “鱗(りん)” 特環中央本部局員、殲滅班に所属している特殊型虫憑き。むしばねに潜伏していた。 詳細は鱗(りん)を参照。
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