日本のソーセージ史とは? わかりやすく解説

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日本のソーセージ史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 07:56 UTC 版)

ソーセージ」の記事における「日本のソーセージ史」の解説

1970年昭和45年)に日本ハム・ソーセージ工業協同組合より発行された「食肉加工百年史」においても、今日肉製品呼ばれているハムベーコンソーセージ類の製造いつごろから開始されたかは明確に知りがたいとされている。食肉加工に関する文献では、1892年明治25年)に博文舘より発行され農学士今関常次郎の著書農産製造萹』に腸詰製法記述がある。本格的な製法は、1910年明治43年2月1日から3月2日に渡る30日間農商務省種畜牧場渋谷分場にて開催され豚肉加工講習会で、農商務省嘱託技師であった飯田吉英により都道府県派遣技術者公開された。飯田米国イリノイ州留学して豚肉加工技術学んでおり、この加工技術は主に米国式のものである一方民業では、1910年明治43年)にドイツ人コックであったマーチン・ヘルツが横浜市山下町にて小規模ながら純ドイツ式のハム・ソーセージの店を開き外国人販売していた。千葉県匝瑳郡東陽村(現・山武郡横芝光町)から、山下町にあった豚肉卸問屋であった江戸清に見習い来ていた大木市蔵(以下、市蔵)は、1912年明治45年)、マーチン・ヘルツに弟子入りドイツ式ハム・ソーセージの加工技術を学ぶ。1914年大正3年)、第一次世界大戦開戦となると日独交戦国となり、ドイツ人であったマーチン・ヘルツは収容所入れられそうになったが、市蔵当時神奈川県知事掛け合い最小規模食肉加工業知事より許されヘルツ市蔵はハム・ソーセージの製造販売会社合資会社サシズヤ商会設立し市蔵代表者となる。市蔵大正6年11月1日開催された「第1回神奈川県畜産共進会」に日本初め出品し1920年大正9年)に独立横浜市元町1丁目に合名会社大木ハム製造商会設立自身事業に励むかたわら大正末期から昭和初期にかけて東京帝国大学東京農業大学食肉加工技術講義担当するとともに農商務省嘱託無給)で各地豚肉加工講習会行い技術各地伝えたまた、自身工場にも多く弟子受け入れ1人前になるとその技術を必要とする企業要望応じ派遣した1937年昭和12年)に発行され大木ハム製造商会パンフレットには、市蔵日本初め製造始め、またその弟子数十人を全国派遣しているとともに大学等講習会教え受けた者は万人超えるとの記述がある。この流れ属するものは大木流と呼ばれている。 1915年大正4年9月から1920年大正9年1月までの間、千葉県千葉郡幕張町実籾(現・習志野市東習志野)に第一次世界大戦中日本捕虜となったドイツ兵約1000人が収容されていた「習志野俘虜収容所」があった。1918年大正7年高栄養価食品としてソーセージ注目していた農商務省は、ドイツ国内ソーセージ職人だったカール・ヤーン氏ら5人が収容所内でソーセージ製造している事を聞きつけ、千葉市新設され農商務省畜産試験場飯田吉英技師収容所派遣しカール・ヤーン氏達からソーセージ製造秘伝公開してもらった。このソーセージ製造技術農商務省講習会通じて日本全国食肉加工業者に伝わった。この事から、習志野市は「日本ソーセージ製法 伝承の地」といわれるようになったまた、捕虜となったドイツ人何人かは日本とどまりヘルマン・ウォルシュケアウグスト・ローマイヤーカール・ブッチングハウスなどは日本ソーセージ文化広める事に貢献するのであるが、当時日常親しまれていた食品ではなく普及するまでには相当の時間要した一方北海道では1919年来日したカール・ワイデル・レイモン功績大きい。一般社団法人日本記念日協会2015年平成27年)から、11月1日を「ソーセージの日」と認定したが、これが1917年大正6年11月1日、「第1回神奈川県畜産共進会」に出品され大木市蔵の作。出品名義は「江戸清」高橋清七)、品評会出品され最初国産品であったことに因む

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「日本のソーセージ史」を含む「ソーセージ」の記事については、「ソーセージ」の概要を参照ください。

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