日本のソーダ工業の現況
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「ソーダ工業」の記事における「日本のソーダ工業の現況」の解説
日本標準産業分類では、無機化学工業製品製造業の一分野として、分類コード1621が割り当てられている。 日本のソーダ工場は、コンビナート立地型と地域立地型に大別できる。前者は大規模な製造設備を有し、塩化ビニル工場への原料塩素の供給に重きを置いている。後者は北海道、福島県浜通り、北陸地方、九州地方など各地に位置し、工場の規模は中規模なものが多い。炭酸ナトリウム工場は1938年には11社が運営していたが、天然ソーダ灰との競争を経て、2012年現在は山口県周南市のトクヤマと宇部市のセントラル硝子の計2か所のみが稼働している。現在、日本でソーダ事業を行っている主要企業は、日本ソーダ工業会#会員を参照のこと。 2011年度の統計では、水酸化ナトリウムの生産量は約382万トンで、ピークの2004年以降減少傾向にある。日本国内の需要は341万トンで、2万4千トンが輸入され42万8千トンが輸出された。輸入量は増加傾向にある。塩素の生産量は334万トンであった。塩酸の生産量は合成塩酸82万5千トン・副生塩酸136万トンの、計219万トンで、合成塩酸は2005年以降増加傾向にあるのに対し、副生塩酸は2006年以降微減傾向にある。液体塩素は45万8千トンが生産されたが、1997年度の半分以下の量である。高度晒粉は2万5千トン、次亜塩素酸ナトリウム(濃度12%換算)は93万トンが生産された。炭酸ナトリウムは35万4千トンが生産されたが、最盛期の1979年の生産量140万トンに比べ約1/4の量となっている。輸入量は31万7千トンであったが、これもピークの2002年の6割強である。
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