戦略航空機動要塞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 14:29 UTC 版)
「マブラヴ オルタネイティヴ」の記事における「戦略航空機動要塞」の解説
XG-70b「凄乃皇・弐型」(すさのお・にがた) 1970年代半ばから実施された米国のHI-MAERF(ハイマーフ)計画によって生み出された戦略航空機動要塞の試作機。一般的な戦術機の約5倍もの大きさを誇る。備えられたムアコック・レヒテ型抗重力機関(ML機関)から発生するラザフォード場により、光線属種のレーザー照射を歪曲・無力化、さらに接近した物体を重力変動で粉砕するため、遠距離・近距離のどちらの攻撃にも対応できる。また、主砲には荷電粒子砲を装備している。単独でのハイヴ攻略の要になると期待されたが、ラザフォード場の多重干渉によりコクピット内部にも致命的な重力偏差が発生し、人間が搭乗できない(初の有人飛行試験時に搭乗したパイロットは12名全員が死亡している)欠陥兵器であった。当時のコンピュータの演算能力ではコクピットの重力偏差をキャンセルする事ができず、繊細な操縦・機体制御が要求されることで無人化もできなかったため、開発計画は袋小路に陥ってしまう。さらに、G弾の完成が追い打ちをかけたことで1987年にHI-MAERF計画は凍結され、XG-70bもモスボール保管されることになった。後に日本帝国の仲介で米国と国連との間で取引が行われ、2001年にオルタネイティヴIVに接収されることで開発を再開、「凄乃皇・弐型」として運用されることになる。オルタネイティヴIV内での呼称は、ウェポンシステム-110A。劇中では佐渡島攻略戦に出撃したものと、予備パーツを使って組まれたものの2機が登場する。 XG-70d「凄乃皇・四型」(すさのお・よんがた) HI-MAERF計画で開発が進められていたものの、開発途中の状態でモスボールされていた機体をオルタネイティヴIVで完成させたXG-70(凄乃皇)シリーズの完成型ともいえる戦略航空機動要塞。ハイヴへの単独侵攻・単独制圧を目的としており、オリジナルハイヴ攻略用の切り札として横浜基地の最深部で調整が続けられていた。主砲の荷電粒子砲を始め、初期設計段階においては36mmチェーンガンやVLS等が装備されており、「弐型」の欠点の一つであった攻撃装備不足を解消している。オルタネイティヴIV接収後には2700mm/120mm電磁投射砲も追加搭載されることで、さらなる攻撃力向上が期待されていた。本編では専用のML機関がトラブルにより運用不能となったことで旧式のXG-70b予備機のML機関が転用されたため出力不足になり、主砲チャージのエネルギーを補うために大半の防御兵装が降ろされ、蓄電池に換装されている。また、ラザフォード場の制御問題もクリアされたことで人間の搭乗も可能となっているが、搭乗できる人間にはかなり厳しい制限がある。また本編では主砲を陽電子砲や量子砲に換装できることが示唆されている。 なお、副砲であった120mm電磁投射砲の技術は日本帝国に提供され、戦術機用の携行火器「試製99型電磁投射砲」として斯衛軍の中央評価試験隊「ホワイト・ファングス」で評価試験が行われた。
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