帝国の機関・地域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/11 08:41 UTC 版)
「パンプキン・シザーズ」の記事における「帝国の機関・地域」の解説
帝立科学研究所(カウプラン機関) 帝国の技術開発研究機関。同様の機関である帝国工房とは異なり、カウプラン個人のために作られたという向きが強く、「カウプラン機関」とも呼ばれる。数多くの核心技術とそれに伴う特許を出し、現在の帝国の地位の一端を築いた。「不可視の9番」を主導するなど帝国陸軍の軍事技術面でも多大な影響を持つ。カウプラン本人以外にも、ここに所属する研究員を「カウプラン」と呼ぶことがあり、ミュゼのようにその名を継いだ者もいる。 経済管理庁 帝国における経済政策を一手に担う官庁。よってその政治的権限はかなり大きいものと推測される。 舞踏会事件でパウロ侯爵が汚職で辞職し、現長官はホースト侯爵となっている。 執政部儀典局 西方諸国同盟合同会議で式典から、首都の警備まで全ての公的活動を司る。合同会議に介入したい陸軍(特に情報部)とは反目しあう。局長はギルマン。儀仗兵の他、蒼華聖剣隊、紅華聖銃隊、聖鎧鉄甲騎士団等の部隊を保有しているが軍以上に貴族的思考・発想が強い。戦車を装備していた聖鎧鉄甲騎士団は「偽英落馬」の際真っ先に抗・帝国軍と戦うが、攻撃前に名乗りを行った為次々と撃破される。 0番地区(オーランド) 帝国にいくつかある地区。帝都にも存在する。通称「オーランド」。 停戦直後の混乱期に犯罪組織を封じ込めるため、「柵の無い檻」として国があえて統治を放棄した地区。そのため区画整理なども行われず広大なスラム街と化している。国の統治放棄により公権力の一切が入らないため、ここで何をしようと公の罪には問われない弱肉強食の無法地帯である。しかし、公権力が及ばないとはいえ、大抵の場合いくつかの組織によって分割統治されているため(例えば帝都は4強と呼ばれる組織群が統治)、時に抗争があるものの秩序は保っている。それゆえ、通称の「オーランド」には"国"の意味がある。 帝都にある地区はランデルの出身地で、彼の苗字の「オーランド」はこれが由来。回転草の兄弟団(タンブル・ウィード) 0番地区内のストリートチルドレンの一部が結成した相互扶助の集まり。元々社会的・経済的基盤のない子どもにとって0番地区は非常に厳しい場所な為、子ども同士が助け合った事から始まった。 メンバーは互いを兄弟・身内と認識して助け合い、より幼い者たちを助けると言う形態。巨大化して0番地区を仕切る組織に目を付けられないよう「ガキとは呼べない歳になったら卒業する」ルールがある。 カルッセル 帝国領。帝国と共和国との間に位置する国境付近の町。代々アーヴィー家の領地で、現在の地名である「カルッセル」は、移動遊園地に感動した先代の領主によって、回転木馬にちなんで名付けられる。後にそれは町に張り巡らされた軌道装甲列車を暗示することとなる。 戦争中は一時期共和国に支配されたが奪還され、特殊軌道装甲列車の試験運転が行われるようになる。戦争終結後は、条約で軍の立ち入りができなくなったため、帝国陸軍から分離した独立国境警備隊の管轄となり、装甲列車を用いて事実上、帝国から隔離して町を支配している。 戦時下に統治権が国家(軍部)に移り、アーヴィー家領ではなくなる。停戦後、軍撤退で統治権がアーヴィー家に戻りそうだったがアーヴィーは爵位を継がず、結果、トップは区長となる。しかし、先に述べた通り現状は警備隊長となったアーヴィーによって支配されている。
※この「帝国の機関・地域」の解説は、「パンプキン・シザーズ」の解説の一部です。
「帝国の機関・地域」を含む「パンプキン・シザーズ」の記事については、「パンプキン・シザーズ」の概要を参照ください。
- 帝国の機関・地域のページへのリンク