嶋之島の住民
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「株式会社大山田出版仮編集部員山下たろーくん」の記事における「嶋之島の住民」の解説
庄田 長吉(しょうだ ちょうきち) 東村の同級生で村の村長。東京の立派な大学を出て国家の官僚に登り詰めたが行き詰って島に帰ってきた。帰島後、頼子の勧めで村長に立候補し現在に至る。教室の柱の東村夫妻の相合傘は彼が彫ったものである。 当初はたろーが教師になることに難色を示していたが(教員免許を持っているが教育委員会の採用試験に合格していないため)、自治体が独自に採用する事例を利用してたろーを海空小学校の教員として採用した。 てんぷくじーさん たろー一家が島訪れた時に船頭をしていた老人。船はわび助の父親によるもので、何度も船をひっくり返しているが一度も死人を出したことがない。運動会では弁当も転覆させている。島へ来た当初、たろーのことを「選りすぐりの子供らを集めた教師に相応しくない」と言い(ただし悪い意味で言ったわけではない)、如月小を追われ住む場所のないたろー一家に家が見つかるまで息子の船(クルーザー)を貸した。そのほか、フータローを東京に連れていかせないために故意に船を転覆させたり、たろーと小近衛十四郎との決闘で海に落ちた木菜子と助けに行ったたろーと若山さんを助け出した。 小野田 由紀恵(おのだ ゆきえ) 前作にも登場した辰巳の元婚約者。髪が長く全体的に白くなっている等、雰囲気が大幅に変わっている。たろーや若山さんの知らないところで辰己との婚約を一方的に解消していた。 最初は神社で見かけ、ふっと現れふっと消えることから「神社の妖精」と呼ばれ生徒らからは幽霊と思われていたが、実は神社脇の森の奥にある小さな一軒家に老婆と一緒に住んでいた。若山さんとの会話で小さいころから気管が弱く、そのせいで肺気腫になってしまい、空気のきれいな嶋之島でを療養していることを明かし、辰己との別れを告げたのも将来がある辰己のことを思い、自分の病気で重荷になってはいけないということからと話している。それでも辰己に対する気持ちは変わりなく、毎日神社に足を運んで祈願していた。その後たろーが「誘拐」して辰己らを呼び寄せた時にいづみが辰己との婚約解消を宣言したことで病を治すことを決意する。 たろーに誘拐された時に、「もし誘拐犯人さん(たろー)のせいで若山さんが不幸になっても一緒にいることができるか」との問いにたろーが「いなくなったら困る」と返した時は若山さんのことを羨ましがっていた。 大倉(おおくら) 県から派遣された村の助役。たろーを教員として採用することを反対としていた。運動会の二人三脚ではたろーと組むこととなり、自分も生まれついての最下位であることを明かした。その結果最下位同士の力が共鳴し、東村・庄田組を押さえてトップでゴールした。 切り身おばさん(きりみ-) 「魚群のまき」とも呼ばれている、若山さんに島で暮らすための術を教えた魚屋の女主人。病気で起きることのできなくなった主人に代わり店を切り盛りしている。更に息子が如月小学校に通い初めてからなおのこと無理して働くようになった。一度切り身にされた魚をくっつけて海に話したら何事もなかったかのように元気に泳いでいくという「奇跡の腕」を持っていると言われている。しかもその姿はだれにも見せたことがない。たろー一家が島で暮らし始めた時、生の魚を触ることのできなかった若山さんをはじめは頼りなく見て冷たい態度で接していたが、働き過ぎて腰を痛めて動けなくなったときに若山さんが代わりに魚を全部売り切ったのを見て見方を変え、伝説の包丁捌きを見せた。後にたろー宅に訪れて若山さんの作った野菜を味見し「完全無欠の味」と褒めた。
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