岩倉具視関係資料とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 文化 > 国指定文化財等データベース > 岩倉具視関係資料の意味・解説 

岩倉具視関係資料

主名称: 岩倉具視関係資料
指定番号 105
枝番 0
指定年月日 2000.06.27(平成12.06.27)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 歴史資料
ト書
員数 1011
時代区分 江戸明治
年代
検索年代
解説文: 幕末から明治前期政治家岩倉具視一八五-八三年)の政治思想および政治活動知り得る一括資料である。
 今回重要文化財指定をうけた岩倉具視関係資料は、その内容から書状記録詠草類と遺品類、さらに伝記編纂関係資料大別される
 書状記録詠草類の中には和宮降嫁かずのみやこうか】に反対する公家等に対立して洛北らくほく岩倉村蟄居中の慶応元年一八六五)、薩摩藩討幕動員する誘因となった岩倉代表的著作「叢裡鳴【そうりめいちゅう】」がある。また欧米歴訪し明治四年十一月から同六年九月までに発した書簡をまとめた「万里風信【ばんりふうしん】」は、家人宛てた体裁をとるものの遣外使節実情を知ることができる。さらに明治二年から八年にわたり子息具綱に宛てた書簡をまとめた「長閑玉章ちょうかんぎょくしょう】」は子の将来案じる人間岩倉一端うかがえる。さらに三〇巻に成巻された「岩倉関係文書」は岩倉政治家としての原点ともいえる著作神州歳堅策【しんしゅうばんざいけんさく】」をはじめ、日記自筆書状意見書建議案が相当数含まれる。さらに岩倉政治的地位反映して重要な往来書簡建白書等が多数収められており、幕末・維新期政治史動向伝えて興味深い
 次に遺品類には、岩倉村蟄居折り使用していた日用什器類のほか、明治七年一月旧土藩士族に襲撃され赤坂喰違事件あかさかくいちがいじけん】で身に付けていた紋羽織、袴、紋服角帯脇差、そして遣外使節団として訪欧した際に彼の地入手した懐中時計等が含まれ、これらは岩倉存命中の往時偲ぶのである
 さらに、伝記編纂関係資料としてまとめた大部資料がある。これは明治十六七月二十日岩倉死去同時に勅命により着手され明治三十九年に刊行された『岩倉実記いわくらこうじつき】』に関連して採集され資料群である。その内容多岐にわたり、岩倉人物像を語るうえでも注目される
 このように本件は、幕末から明治前期政治史基本資料として日本近代史研究上に貴重である。
 なお、本件資料大半は、『岩倉実記編纂後、岩倉具視幽棲旧宅内に昭和三年一九二八)に建てられ洋館対岳文庫たいがくぶんこ】」に収められ現有帰したのである
重要文化財のほかの用語一覧
歴史資料:  対馬宗家関係資料  対馬宗家関係資料  山口県行政文書  岩倉具視関係資料  平削盤  庶物類纂  形削盤



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「岩倉具視関係資料」の関連用語

岩倉具視関係資料のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



岩倉具視関係資料のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
文化庁文化庁
Copyright (c) 1997-2024 The Agency for Cultural Affairs, All Rights Reserved.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS