風信
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 08:32 UTC 版)
慶国の女王舒覚は、国からすべての女を追い出すよう布告したが、15歳になった蓮花の街では、女たちは家に留まり続けた。ところが、あるとき軍がこの街を襲い、蓮花は両親と妹を殺されてしまう。蓮花は、生き残った女たちと共に故郷の街を後にした。雁国を目指す途中、摂養の街で王が死んだという知らせを聞いて、女たちは故郷に戻っていったが、蓮花はそこに留まることを選び、暦を作る保章氏の嘉慶の園林である槐園で下働きとして暮らすこととなった。嘉慶やその部下たちはとても浮き世離れしていたが、蓮花に優しく、蓮花もそこでの生活を楽しんでいた。ところが、あるとき偽王という噂のある新王に与する州の軍が、新王に恭順しない摂養の街を焼き討ちした。蓮花は外の凄惨な現実に何もしない嘉慶らの浮世離れして外界と交わっていないような生活を罵るが、嘉慶は自分たちは暦を作らないといけないし、それしかできることがない、と蓮花に語り返した。摂養の街が早く王に恭順したため、街は多数の被害や犠牲者が出たものの他所に比べれば比較的軽く済んだ。そして、蓮花は嘉慶の部下である候風の支僑の手伝いで燕の巣と卵の調査を行い、自分の未来を飛び立つ燕に重ね合わせた。
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