山羽式蒸気バスとは? わかりやすく解説

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山羽式蒸気バス

山羽電機工場の山羽虎夫は、工場動力用蒸気機関発電機モーターなどの修理製作を業としていた。 岡山在住資産家 房造が1903年開催大阪第5回内国博覧会見た送迎用蒸気バスやガソリン・バスの威力見て岡山市内でバス事業始めるべく、山羽虎夫に製作を依頼した結果誕生したのが本車である。
そこで神戸輸入商ニッケル商会通訳であった実兄山中太郎訪ねガソリン自動車蒸気自動車実物調べ、その上技師解説文や図面による指導設計をしている。 おそらく当時輸入蒸気自動車はロコモービルの2気筒車であり、石油焚きのフラッシュ・ボイラを使っているので、これを自家制ににするため水管式とし、エンジンミッド・シップに置き、チェ-ン後車軸を駆動している。
自家製ボイラエンジンは重く、その上10乗りバスなのでロコモービルとほぼ同じ車軸やスプリング強化しステアリングティラー式のものであるが、針金スポークホイール良いとして、空気入りタイヤ出来ないのでソリッドゴムとしたが、このタイヤ命取りととなり試走失敗し、後に車両分解されている。

保管場所:トヨタ博物館 (〒480-1131 愛知県愛知郡長久手町大字長湫横道41100号)

製作(製造)年:1904

製作者(社):山羽虎夫

資料種類:模型文献

現状:展示(静態)・公開

車名 / 製作
車名:山羽式蒸気バス

会社名:山羽電機工場

製作年:1904

設計者:山羽虎夫

協力者:房造(依頼者)

車種用途:公共バス

実車所在/模型:なし、模型あり

型式 / 重量
スタイル:オープン10乗りバス

ドア:後部乗降口ドア

乗員:乗員2、乗客10

車両重量:約900kg

エピソード:ボイラ前端エンジン中央床下

車体 / 寸法
構造:木骨木板張り

バンパー:なし

ステップ:前席用2、乗客用1

全長:約4500mm

全幅:約1800mm

全高:2200mm

タイヤサイズ:3.50-20in

特徴:木造オープンボディ、ベンチシート10人乗バスソリッドタイヤ、ワイヤスポーク

車体 / 車軸 /
操縦 / 付属
フレーム:木骨梯子フレーム

前軸:リジッド、1/2リーフ+コイル

後軸:リジッドリーフ1/2、車軸補強

軸距:約2700m

トレッド×後トレッド:共に1600mm

ステアリング:ティラー(舵棒式)

ダンパー:なし

スタビライザー:なし

走行安定装置:なし

特徴:フレームボディは全木製車軸鋼管

機関 / 寸法 /
出力
冷却/気筒配列:なし/直列2

機構:スライド

最高出力/回転数:25HP

特徴:垂直2気筒25馬力蒸気エンジンレシプロ式、水管石油焚きボイラー

ハイブリッド
ハイブリッドシステム形式:なし

駆動系
変速機:なし

駆動方式:Mid

性能
モード燃費:-

参考文献:三栄書房国産自動車100年軌跡(1978年)

その他事項:シャシー重量:約800Kg;前照灯:なし;ワイパー:なし;ウォッシャ:なし;足ブレーキ;なし;手ブレーキ:後輪チェーン部;最終減速:ディファレンシャル付;最高速度:8km/h;




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