定義・用法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/09 00:45 UTC 版)
パトワという用語は、フランスと他のフランス語圏の国々では、1643年以来、非パリ風フランス語と、ブルトン語、オック語、アルピタン語などのいわゆる地域言語を指すのに使用されてきた。フランス語の"patois"の由来は不確かである。ひとつの説では、「不器用に扱う、不器用にいじる」を意味する古フランス語の"patoier"から派生したとする。したがって、この語感は、不器用な物言いという概念から起こったのかもしれない。別の説では、ラテン語で故郷を意味する"patria"から借用され、言語の変種の地方での広がりを指しているとされる。 通例では、ピジン、クレオール言語、方言、または現地のあるいは地方の口語の形式を指し示すが、流行語の語彙を基にしたジャーゴンやスラングには一般的に適用されない。この用語には、「パトワ」を話す人々と、文学やニュース放送で使用される標準語または優位言語(言語学のジャーゴンで言うところの上層方言)を話す人々の間の階級意識が深く根付いている。 一方、カリブ海諸島の英語由来のヴァーナキュラー(自国語)の形式の多くもまた、パトワ(この文脈では patwah などと綴られる)と参照される。特にジャマイカ・クレオール語を1934年から指し示すようになった。これらのパトワは、一般的に英語の「雑種形成」、「ブロークン・イングリッシュ」、またはスラングと考えられてきたが、ジャマイカ語の場合は、より正確にクレオール言語に分類される。実際、フランス語圏のカリブ海諸島では、フランス語の地域変種を示す類似の言葉として、クレオール (créole) が使用される。ジャマイカと同様に、「パトワ」という言葉は、コスタリカの大西洋沿岸、トラシアンカ(Trasianka; ベラルーシ語とロシア語が基礎)、シェン(Sheng; スワヒリ語が基礎)、ツォツィタール(Tsotsitaal; 南アフリカ共和国のハウテン州で使われる)を指す場合にも使用されている。
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定義・用法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/09 05:19 UTC 版)
語の厳密な定義は各言語によるが、一般に以下の性質がある[要出典]。 発音上、まとまっている(接語を除く)。 意味を変えずに分割できない(接中辞、分離接辞を含む語を除く)。 単独で質問の答になり得る(機能語を除く)。 たとえば日本語の辞典で、「考えた」「考えない」「考えれば」「考えろ」などとは記載されず、「考える」だけが記載される。これは「考える」という項目によって代表すればその他の意味・用法は分かるという前提をおいているためで、このような意味の「語」は語彙を構成するため、特に区別するには語彙素(lexeme)と呼ぶ。対称的に、「考えた」「考えない」「考えれば」「考えろ」を、形が異なっているために違った「語」として区別するには語形(word form)と呼ぶ。語彙素であることを示すために《考える》、語形であることを示すために〈考える〉のように山括弧で区別する。 テクストの語彙統計の研究などで、述べ語数と異なり語数を対比することがある。テクストの中に同じ語形が現れても複数回カウントするのが述べ語数で、1回のみ数えるのが異なり語数である。一般に異なり語数の意味では語彙素を指しているが、異なる語形の数を指す場合もあり、分析には厳密に区別する必要がある。 語彙素は、語形より一段抽象的な概念であると整理することができる。つまり、動詞《考える》は、語形〈考える〉〈考えた〉〈考えて〉〈考えない〉などを要素とする集合であるし、形容詞《長い》は、語形〈長い〉〈長く〉〈長かった〉〈長ければ〉などを要素とする集合であると考えられる。《考える》や《長い》のように複数の語形からなる語彙素は活用する語であるといい、一つ一つの語形を活用形という。名詞《目玉》や副詞《じっと》は一つの語形だけを要素とする語彙素であると考えられる。
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