女子修学院の関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/16 00:42 UTC 版)
吉野 姫花(よしの ひめか) 春日夢殿の幼馴染で、信州の女学校の名門「女子修学院」で「美女姫連」とよばれる、生徒会にあたる組織のリーダーで、摩利と新吾より二歳年下。 持堂院との踊りの発表会の合同合宿で、最初新吾をはじめとする男子学生に対して、大変冷たい態度で特に新吾には文句ばかり言っていた。理由は過去、幼馴染に振られたことや、父親に愛人がいたこと、さらに慕っていた夢殿が同性愛者だと知って過度の男嫌いになって、男性に意地をはっていたから。本当は幼馴染によく似た新吾のことが好きだが、持ち前の気位の高さから、つい不器用な態度をとっていた。 合同合宿中に地元の浅間山が噴火し、その時に持堂院の男子学生から助けてもらううちに、男性に対する偏見を取りやめ、以後は新吾にも素直に接するようになる。 新吾をさらに好きになり、いろいろアプローチをするが、新吾はその頃は摩利への同性愛に答えようとしており姫花を振ってしまい、大変ショックを受ける。その後は桃太郎に慰められ、告白されて彼と結婚する。容姿は当時ハイカラと呼ばれる、華やかでおしゃれな美少女で、性格はしっかりもので、気位が高く意地っ張りだが、その反面、新吾には純情で可愛い面も持ち合わせている。好きなもなかの餡はウグイス餡。 美女夜(みめや) 春日夢殿のいとこで姫花とは昔からの幼馴染で、姫花より2歳年上。男性不信になった姫花から絶大な信頼を置かれている。女子修学院でもアイドル的な存在。 最初は持堂院の生徒に冷たくふるまう姫花をしかったり、摩利や新吾に対して好意的だったが、実は同性愛者で姫花を愛しており、姫花が実は新吾が好きなのを知ると、嫉妬で浅間山の噴火の際に新吾を騙して、危険な場所に行かせようとする。それが摩利にばれ、摩利の機転で新吾が助かるのを見て、自分のしたことを後悔。摩利からも恨まれずに「同じ同性愛者として気持ちがわかる」と同情される。 やがて姫花への思いを断ち切るために、欧州に摩利達より先に留学、後から来た摩利と新吾と夢殿等と合流。欧州では姫花をふっ切り次第に摩利に惹かれていき最後告白するが、摩利からは「同志にそういう真似はできない」と言われ、最後まで自分を女ではなく同士としてしか見てもらえないとわかり、帰国。姫花への同性愛も消え普通の親友に戻り、その後は親の勧める外交官と結婚した。 容姿は長い黒髪で長身の男装も西洋風のドレスも似合うきりっとした美人。性格は、一見穏やかで優しいが、結構嫉妬深いところもある。 額田(ぬかた) 美女姫連のリーダー姫花の取り巻きの三人衆の一人で皆から「額田様」と呼ばれる。 姫花同様、父親が浮気をして家が冷たかったことから、男嫌いになり、姫花と共に持堂院の生徒に冷たくするが、将鬼に出会い、彼のひたむきな愛に心を打たれ、彼を愛するようになる。 元から美男子よりキワモノ(マニアック)な男性を好む性癖で、それで将鬼を好きになる。以降、将鬼が何かするごとに「感動ですわ」というのが口癖になる。後に将鬼と結婚。 額のほくろが特徴の古典的な美人で、性格は気位が高いところもあるが、情熱的で感動屋でうっとりすることも多い。 小町(こまち) 美女姫連取り巻きの三人衆の一人。踊りの名取で、男嫌いだが、踊りの会のパートナーを務める紫乃にやがてぞっこんになる。だが、彼の浮名の多さに諦め、やがて他家に嫁入りする。目のぱっちりした美女である。 手児奈(てこな) 美女姫連取り巻きの三人衆の一人。摩利を好きになるが、相手にされず、その後消息不明。三人衆の中では庶民的な美女。 林 みち子(はやし みちこ) 女子修学院の生徒で、美女姫連とは関係のない女学生。持堂院との合同合宿の際に織笛と出会い恋に落ちるも、のちに家が没落して貧乏になり退学。以降は家族のために働き織笛との逢引の約束を何度もおろそかにしたことから彼から誤解されて一時は別れたが、飲み屋で働いてるのを織笛に見つかり、事情を話してよりを戻す。その後は織笛に何かと助けられ、彼とのちに結婚する。 容姿はおさげ髪が似合う庶民的で美人というより可愛い少女で、性格もおとなしくて控えめ。 琴音 フキ(ことね ふき) 修学院の女教師で、風魔先生の初恋の相手で自身も風魔に気があった様子。気位が高く、最初は生徒と一緒になって持堂院の生徒に冷たかったが、のちに改心する。
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