奥戸家 (Octo Family)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 06:54 UTC 版)
「七つの大罪シリーズ」の記事における「奥戸家 (Octo Family)」の解説
伊耶美藩を治める伊耶美奉行の武家。540年頃から始まった蛇国の天下統一の戦いで現幕府の涜革家(とくがわけ)に従い、「蛇ヶ原の戦い」で多大な貢献をした流浪の剣士ガオウ=オクトの子孫。つまりルカーナ=オクトの血筋を汲むヴェノマニアの子孫でもある。 奥戸阿南(アナン=オクト)(Anan Octo) 奥戸家の現当主・我斗の孫のひとりであり、禍世や楽我の従兄弟にあたる。黒髪に髷を結った優男。 円尾坂の大火で禍世が奥戸家から妖刀を持って駆け落ちした神楽の娘であることが判明し、当主から禍世から家宝の刀のありかを吐かせるよう厳命を受けるも、本当に刀のことはなにも聞かされていなかった禍世からは情報を得られなかった。結局目的を果たすことができず、奥戸家での居場所を失ったため、元々異国の地を見てみたいと思っていたこともあり、懇意にしていたペリエと共に蛇国を出た。 その後は異国の地にて刀を探し続けていたが、高齢の為にヴェノム・ソードを家宝の刀だと思い込みそれを保有する事になる。 奥戸我斗(ガト=オクト)(Gato Octo) 蛇国の伊耶美藩の奉行で、奥戸家の十四代目当主。禍世、楽我、阿南の祖父。奥戸家に伝わる「妖刀」を持ち出して駆け落ちした神楽の娘であり、勘当した孫の楽我と結婚した禍世のことを快く思っておらず、円尾坂の大火での怪我が回復したらすぐに追い出した。その後殺人を犯し逮捕された禍世を、家から追い出したのは間違いであったと語りながら、奉行として処刑を命じた。 月本ブフ子 (Bufuko Tsukimoto) 奥戸家に仕える使用人の女性。蛇国生まれの蛇国育ちだが、父親はルシフェニア人であり、金髪に青い眼を持つ。阿南の付き人であったが、円尾坂の大火で奥戸家に引き取られた禍世の世話役になり、高度な医療知識で禍世の火傷が殆どなくなる程に治癒させた。禍世とは仲良くなるが、彼女からは死んだ息子の「煉」の名で呼ばれており、本人ももう諦めている。阿南がフリージス財団商館に移る事が決まった為、ブフ子も住み込みで移る事になり禍世にメイド服を作って貰った。犬吉からは惚れられているが、あまり相手にしていない。 正体は双子神の弟ビヒモ神。つまり男である。天界「heavenly yard」で世界の成り行きを傍観していたが、三六燐として転生した姉リリアンヌに会いたいというアレンの願いを叶えるべく、アレンを黒檀童子として蛇国へ転生させたが、「天界の主」にバレて連れ戻して来いと言われ地上に落とされた。しかし、本人は「天界の主」に従う道理はないとして、アレンがリリアンヌに会うのに成功するか失敗するまで放置を決め込み、久しぶりの人間としての生活を満喫していた。レヴィアの記憶を持つエルルカとは館の中で互いに存在に気付いていたが、無視を決め込んでいる。 燐や悔が禍世に殺された後、奉行の目を掻い潜って嫉妬の器「二丁の鋏」を回収しており、黒檀童子の頼みで仕立屋に戻しておいた。そして嫉妬の器に引き寄せられてフリージス財団の商船に紛れ込んできた憤怒の器「グリムジエンド」でアレンの記憶を元に戻し、処刑することができない禍世を完全に殺すには「グリムジエンド」を使うしかないと伝える。そして黒檀童子が禍世を処刑して仲間たちとの別れを告げて、エルルカが嫉妬の悪魔を「二丁の鋏」に閉じ込めた後、解放された神楽の魂やアレンと共に「heavenly yard」に戻って行った。 奥戸我王(ガオウ=オクト)(Gaou Octo) モチーフ:神威がくぽ 奥戸家の初代当主。元は外の国からやってきた流浪の剣士であり、当時蛇国を訪れていたエルルカ=クロックワーカーから依頼を受け、エルルカとその弟子のグーミリア、そして彼女らと旧知であった初代猿帝都(シャルテット=ラングレー)と共に涜革家の勢力として戦い、「蛇ヶ原の戦い」で当時涜革家と対立していた蛇姫及びジュリアIRの勢力を倒した。その後名前を蛇国形式に改め幕府のもとに仕えていたが、蛇国が鎖国政策に入ると異人であった為に疎まれ、僻地である伊耶美藩の奉行を命じられた。本人はそのことに叛意を持たず、以降奥戸家は伊耶美奉行を勤めていくことになる。 戦国時代の末期、ジュリアIRに挑む直前の猿帝都に、「二丁の鋏」に加工した嫉妬の器「レヴィアンタの双剣」を託されており、エルルカたちにも内密にしていた。その後伊耶美藩に移った時に、鬼ヶ島の岸沿いの洞窟の中に移して「二丁の鋏」を鉄箱の中に厳重に封印し、「妖刀」の入った箱を開けることを固く禁じた。そのため嫉妬の器が「二丁の鋏」の姿をしていたことは、エルルカはおろか代々守ってきた奥戸家の者たちですら知らなかった。
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