黒檀童子一行
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黒檀童子(こくたんどうし/クロダン ドウジ)(Kokutan-douji/Kurodan Douji) モチーフ:鏡音レン 桃弦郷(ももげんごう)という小さな村に住んでいた金髪碧眼の少年。黒檀の木から生まれ、黒翁(くろおきな)と金媼(きんおうな)という夫婦に引き取られて育つ。金髪碧眼という異人のような外見であることから、村の人間たちに疎まれており、唯一気味悪がることなく接してきたのは犬吉という同年代の友人だけであった。 成長するにつれて自分は何かやらなけれないけないことがあった筈だと思い悩むようになり、ある日海辺で出会った人魚に「本当の母親は鬼ヶ島で仕立屋をしている桃色の髪の女性」「本当の名前はれん」だと言われ、その本当の母に会うことが使命だと告げられ、犬吉と共に鬼ヶ島に向かう。それからすぐに目的地を同じくする猿帝都という刀鍛冶の女性に会い、三人の腕っぷしの良さで賊を返り討ちにしたり、悪代官を懲らしめたりして蛇国内で有名人になりながら鬼ヶ島に辿りついた。 そして鬼ヶ島で仕立屋を営む禍世に出会い、人魚から聞いた話をして禍世に息子の「煉」として受け入れられ、一緒に暮らすようになった。禍世のことは母なのか疑いつつも、彼女の辛い過去を知り支えになれればと大切に思っていたが、本当の禍世の息子「煉」は4年前に亡くなった時点でまだ赤ん坊であり、その時既に10歳程であった黒檀童子は禍世の息子「煉」の生まれ変わりですらないということ、そして宣教師として有名なエルルカに相談してみたところ人魚のお告げは全くの嘘だと言われ、徐々に違和感を感じるようになる。家で禍世の帰りを待っていたところ、猿帝都からキジたちが人斬りの犯人が禍世だと疑っていることを教えられ、三人でキジたちの後を追った先に血濡れの禍世を発見。その後裁きの場で彼女が死刑判決を受け、彼女の真意をキジに聞かされ、辛いながらも大切な時間をくれた彼女の最後を見届けることを決意した。 正体はビヒモ神によって地上に転生した「イレギュラー」ことアレン=アヴァドニア。本当の目的は転生したかつての姉リリアンヌこと三六燐に会うことであったが、二人を会わせない為に転生の際に人魚こと嫉妬の悪魔の術によって記憶を失い、更に嘘の目的を教えられていた(最もその転生したリリアンヌが禍世と同じ円尾坂にいたことは人魚にとっても想定外のことであった)。ビヒモが持っていた憤怒の器「グリムジエンド」によってアレンとしての記憶を取り戻すも、目的の燐は禍世に殺されていた為会うことは叶わず、そして「嫉妬の悪魔の娘」である禍世の処刑を決行するには自分が「グリムジエンド」で彼女の首をはねるしかないと告げられる。禍世を死ねないのに斬りつけられる痛みから解放するためにも自らの手で切り落とす決意を固め、最後に禍世の願いで彼女を「母さん」と呼び死刑を決行した。「グリムジエンド」は中身の悪魔がいなくなっていた為、悪魔に取り込まれることなく、また特殊な存在であるために怒りを持たずともアレンは効力を発揮できたが、禍世の首を刎ねた後その反動でどこかへ飛んで行ってしまった。 その後は異国へ旅立つと言って黒檀童子一行の解散を犬吉と猿帝都に宣言し、二人のそれぞれの行く先を聞いて見送った後、ビヒモや神楽と共に「heavenly yard」へと帰って行った。 犬吉 (いぬきち) (Inukichi) 桃弦郷に住む黒檀童子の幼馴染。村の中では育ての親を除いて唯一黒檀童子を差別せず、仲の良い友人となった。異国に興味を抱いており、鬼ヶ島で異国のことを学ぶために共に旅に出た。腕っぷしは良いが女の子好きで、鬼ヶ島ではブフ子に惚れて積極的にアプローチしていたが、進展はなかった。黒檀童子一行解散後は、また三人で再会することを約束して故郷へと帰って行った。 猿帝都(さるていと)(Saruteito) モチーフ:重音テト 桃弦郷の近くの集落で代々刀鍛冶を営む乱倶族の十六代目頭領の女性。代々の頭領しきたりに従い初代と同じ桃色の髪に染めており、また初代猿帝都を心から尊敬しているため同じように猿の仮面を被り、語尾に「ッス」をつけているが、なかなか定着していない。かつて初代猿帝都が作った「刀」を求めて奥戸家のもとを尋ねるために、鬼ヶ島に向かう黒檀童子と犬吉に同行していた。 結局「刀」は神楽が持ち出したことで行方不明になっており、目的こそ達せなかったが旅の中で様々なことを学べたと満足し、三人でまた再会することを約束して故郷へと帰って行った。
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