黒檀の馬奇談とは? わかりやすく解説

黒檀の馬奇談(第414夜 - 第432夜)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)

千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「黒檀の馬奇談(第414夜 - 第432夜)」の解説

バートン版「黒檀の馬(第357夜‐第371夜)」 東洋文庫版「黒檀の馬の物語(第357夜‐第371夜)」 昔、ペルシャにサブールという名の王がいて、王には3人の美し王女と、カマララクマールという名の1人美し王子がいた。ある春の祭りの日、3人の学者が王に贈り物をした。ヒンディー(インド)の学者献上品は「黄金ラッパ持った黄金人形」で、その人形は遥か彼方の敵を見つけラッパの音で追い払うものであり、ルーミ(ギリシャ)の学者献上品は「黄金24羽の雌孔雀と1羽の雄孔雀」で、24羽の雌孔雀1日24時間表し孔雀1時間ごとに別の孔雀の上載り時を知らせ時計であり、ペルシャ人献上品は「黒檀の馬」で、それに乗れば空を飛んでどこへでも行けるというものであった。王は喜び学者たちの願い従い、3人の姫をそれぞれ結婚させることにした。 しかし、ペルシャ人学者結婚することになった末の王女は、ペルシャ人が非常に高齢な醜い老人だったので結婚嫌がり泣き出し、それを見たカマララクマール王子はサブール王に結婚取り止め申し出たところ、王は黒檀の馬のすばらしさ見れば王子考えが変わるだろうと言ったので、王子黒檀の馬を試すことになったペルシャ人学者結婚反対した王子快く思っていなかったので、王子黒檀の馬に乗った際にまず上昇する栓だけを教え、それを回した王子黒檀の馬とともに上昇し戻ってなくなってしまった。王は怒りペルシャ人学者土牢入れた。 カマララクマール王子は遥か上空まで行き死を覚悟したが、下降の栓を見つけ黒檀の馬を制御することを覚え空中の旅を楽しみ、夜になってアル・ヤマーン(イエメン)の都サナ王宮屋上降り立った王子王宮忍び込み部屋寝台全裸眠っている美しいシャムスエンナハール王女を見つけ、そっと右頬にキスをすると王女目を覚ました王子王女互い好きになり、寝台の上語らっていたが、王子進入気付いた侍女宦官が王に知らせ、王は王女部屋来て王子をとがめ、翌日、王の軍と王子戦い王子勝てば王女王子ものになるということになった翌日戦いが始まると、王子黒檀の馬に乗り空を飛んで逃げてしまった。 カマララクマール王子ペルシャの父王の王宮に帰りペルシャ人学者を牢から釈放したが、美しいシャムスエンナハール王女忘れられなかった。王子は再び黒檀の馬に乗り、アル・ヤマーンのサナの都の王宮忍び込み王女再会し互いの愛を確かめ王女と共に黒檀の馬に乗って飛び立ちペルシャの父王の王宮の庭園降り立った王子王女王宮庭園置いてサブール王に報告行ったが、その隙にペルシャ人学者庭園入り黒檀の馬とシャムスエンナハール王女を見つけ、王子使い王女離宮案内する王女騙し2人黒檀の馬に乗って飛び立ってしまったため、王子庭園戻った時には王女はどこにも見つからなかった。王子悲しみ黒檀の馬が消えていることからペルシャ人学者連れ去ったのだと考え王女探す旅に出たペルシャ人学者はシャムスエンナハール王女連れて黒檀の馬に乗りルーム人の国飛んで行き、ある牧場降り立ったが、ちょうどそのとき、その国の王が近く来ていたため、王の奴隷たちが学者捕まえてしまった。シャムスエンナハール王女が王にペルシャ人学者誘拐されたと訴えたため、ペルシャ人学者土牢入れられた。王女は王の城に連れて行かれ、王から結婚申し込まれるが、カマララクマール王子離れ離れになったことを悲しみ病気になってしまった。王は数々医者治療をさせるが、一向に王女病気は治らなかった。 一方カマララクマール王子王女探す旅を続け、ある町の宿屋黒檀の馬とペルシャ人学者美女の噂を聞き、その町に行き、旅の医者と言って王に謁見し、王女を診ることになった。シャムスエンナハール王女は、カマララクマール王子を見るとすぐに病気治った王子は王に、黒檀の馬の魔神(ジンニー)が病気の原因で、再発防ぐには黒檀の馬が降り立った牧場黒檀の馬と王女連れて行き魔神封じる必要があると言って用意させ、そのまま王女黒檀の馬に乗って空を飛んで逃げてしまった。王は怒りペルシャ人学者死刑にした。 カマララクマール王子はシャムスエンナハール王女黒檀の馬に乗ってペルシャのサブール王の王宮に戻り結婚した王子はシャムスエンナハール王女の父に手紙大量贈り物送り結婚したことを知らせたサナの王は喜び、カマララクマール王子毎年贈り物続けた。サブール王は再び王子がいなくならないようにと、黒檀の馬を壊してしまった。カマララクマール王子の末の妹は、サナ王の王子と結婚した。カマララクマール王子、シャムスエンナハール王女をはじめ全員幸せ暮らした

※この「黒檀の馬奇談(第414夜 - 第432夜)」の解説は、「千夜一夜物語のあらすじ」の解説の一部です。
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