大韓民国の国璽とは? わかりやすく解説

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大韓民国の国璽

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 17:21 UTC 版)

国璽」の記事における「大韓民国の国璽」の解説

大韓民国の国璽は、大統領令である「国璽規定に基づき憲法公布文全文重要な外交文書勲章褒章証及び国家公務員任命状などに使われる現在の国璽5代目で、2011年10月25日から使用されている。印文訓民正音ハングル)で「대한민국大韓民国)」と横書き(2行横書上側が「대한 (大韓)」、下側が「민국 (民国)」)で刻されている。 初代 初代国璽大韓民国建国され翌年1949年5月製作され1962年末まで使用されたが、この国璽行方不明となっている。6.6cm四方正方形で、印文漢字篆書で「大韓民国之璽」と彫られていた。握り部分の形状は龍の形とされるが、文化広報部当時現在の文化体育観光部)が国家記録院渡した1958年写真資料では、握り部分がの形をしており、デザイン自体不明である。追跡調査で、国璽製作所ソウル市中区忠武路の「天上堂」である事が判明している。なお、行方不明初代国璽を見つけるため、懸賞金をかけると報道されている。 2代目 第2代国璽1962年製作され1963年から1998年末まで使用された。7cm四方正方形で、印文ハングル篆書体で「대한민국大韓民国)」と横書き彫られている。材質銀製把手には亀の模様施されている。初代国璽紛失したため、以降役目終えた国璽国家記録院永久保存されている。 3代目 第3代国璽は1999年1月26日政府樹立50周年記念事業一つとして行政自治部当時現在の行政安全部)の依頼製作された。10.1cm四方金印重量は2.15Kg、印文字体は「訓民正音」の版本体で、把手には一双鳳凰無窮花花びらを口に挟み天を舞う姿が施されている。3800ウォン相当(当時)の18金使用して韓国科学技術院製作された。金75.2%、銀11.8%、11.6%、亜鉛1.4%の18金製で、1999年当時で5450ウォンの製作費が掛かった行政安全部によると、第3代国璽は年平均1万6000使用され9年間で144000前後使用された。国家公共記録物保存・管理実態調査一環として2005年韓国原子力研究院送って精密検査行ったところ、国璽にひびが入っている事が判明したため、新しく製造される事となった。第3代国璽は1999年2月から2008年2月21日まで使用されていた。なお第4代国璽廃棄されたため、第5代国璽造られるまで第3代国璽をレーザー溶接補修して使用した4代目4代国璽は、2005年10月製作することが決定され2006年3月国璽製作諮問委員会設置同年9月から11月一般公募国璽模型国民大賞)などを経て書体訓民正音体)や製作方法諸元製作者玉璽篆刻匠人の閔弘圭(ミン・ホンギュ)を決定した後、2007年4月から製作が行われた。2008年1月30日に「第4代国璽献呈式」が行われ、「国璽製作団」から第4代国璽及び国璽儀装16種が引き渡された。鳳凰座した形の把手施され縦横高さはそれぞれ9.9cm、材質前回同様に金合金である。また、韓国原子力研究院実施され非破壊検査でも問題ないことが判明している。総製作費は2億2000ウォン報道されている。 2010年8月20日、第4代国璽の製作団は伝統方式ではなく現代式で国璽製作し、さらに余った金を横領していた疑惑関連して韓国警察庁調査着手した。また余った金で印鑑作り公職者提供した疑い出ている。閔弘圭は当初伝統方式作製した疑惑否定していたが、9月2日取調べで「京畿道利川にある作業場電気窯製造した」、「国璽製作する伝統技法知らない」と証言した10月4日行われた国会行政安全委員会国政監査で、孟亨奎行政安全部長官国璽ハングル刻まれた『大』の字の下に閔弘圭の名前が漢字刻まれているのを発見したことを明らかにした。その後警察による調査で、国璽取っ手鳳凰くちばしの下に閔弘圭の姓が漢字刻まれていることや、鳳凰の尾の内側左右に縦書きで「太平年」「歳璽」という字が刻まれていることが明らかになった。 2008年2月22日から使用されていたが、上記事件に伴い廃棄された。 5代目 2011年10月4日、第5代国璽公開された。縦横高さはそれぞれ10.4cm、重さは3.38kg。金2.6kgに銀、亜鉛などを加えた合金制作されており、強度高め亀裂を防ぐイリジウム含まれている。持ち手には一対鳳凰ムクゲあしらわれており、印文の「大韓民国」の文字訓民正音解例本の書体に従っている。内部空洞となっており、持ち手部分印文が一体で鋳造されている。制作費は2億1500ウォン

※この「大韓民国の国璽」の解説は、「国璽」の解説の一部です。
「大韓民国の国璽」を含む「国璽」の記事については、「国璽」の概要を参照ください。

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