大菩提寺管理権返還運動とは? わかりやすく解説

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大菩提寺管理権返還運動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 14:54 UTC 版)

佐々井秀嶺」の記事における「大菩提寺管理権返還運動」の解説

インド東部ビハール州ブッダガヤの大菩提寺は、仏陀成道史実があるにもかかわらず長らくヒンドゥー教徒の手により管理されヒンドゥー教の儀式および装飾が行われ続けていた。 佐々井はこの現状抗議し大菩提寺仏教徒への解放および関連する法律改正求め行動起こしている。ここでは主に1992年から1998年の間顕著に見られる大規模デモ行動についてまとめている。これら運動は、僧侶一般信徒合わせて数万規模になることがしばしばある。 1992年 5月16日 大菩提寺大塔にて300規模参拝ヒンドゥー化され現状抗議し揉み合いとなる。 7月20日ブッダガヤー大菩提寺インド解放実行委員会結成委員長就任9月27日 - 10月22日 ボンベイからニューデリーへ、トラック十数台を引き連れ行進最終的に数万規模集会となる。大統領中央政府首相に請願書手渡すその後ブッダガヤ経由しナーグプル帰還。全行程約7,000km。 11月23日 - 12月6日 アンベードカル入滅日、仏陀成道日を記念しデリーにて座り込み。その最中12月6日インド北部アヨーディヤにて、ヒンドゥー教至上主義者たちによりイスラム教モスク破壊されるバーブリー・マスジド事件が起こる。この宗教対立により状況緊迫化しデモ中断余儀なくされる1993年 5月5日 - 5月7日 ブッダガヤー大菩提寺にて座り込みの後、ビハール州パトナにて市中行進ビハール州首相ラルー・プラサド・ヤダヴとの会見大菩提寺内のヒンドゥー装飾正面大門紋章撤去要請10月14日 - 10月21日 デリーにて大統領官邸および首相官邸取り囲みデモ市内広場にて7日間座り込み1994年 5月24日 - 5月26日 ブッダガヤー大菩提寺にて釈迦生誕を祝う参拝を行う。行進大規模となるも、寺院参拝許可されたのは内300人に留まる。後の6月州首相会見し93年5月行った要請再確認加え、「仏陀ヴィシュヌ9番目の化身である」というヒンドゥー教解釈否定する最高裁の判断支持する認定書取り付けた12月8日 大菩提寺にて座り込み翌日州首相大菩提寺の新管理委員会候補名簿手渡し承認を得る。 1995年 4月13日 - 3日間に亘るパトナ市内およびブッダガヤーでの行進の後、大菩提寺大塔付近パトナ市議会付近に座り込み改宗させたばかりの2,000人を動員し、彼らを中心に一般信徒含め数万人が交代で3箇月間行う。5月には、ナグプールから高さ3mアンベードカル像をブッダガヤー運び込み一夜にして建立する7月11日 現地にて抗議断食に入る。翌日中央政府承認された新管理委員会名簿州首相より手渡され断食および3箇月間座り込みはここで終了となる。 11月1日 未だ法改正なされず完全な管理権返還至らない大菩提寺解放要求してブッダガヤーにて抗議断食を行う。僧侶一般信徒数千人規模となり、一部境内にも入り込む9日目に州首相より、中央政府首相閣僚各政党との大菩提寺早期返還目的とする会合持ちかけられ断食中止1996年 11月1日 デリーにて集会デモ。全インドから仏教徒数万人が集結市中行進し市街地座り込みその夜中央政府首相デーヴェー・ガウダ会見1997年 2月末、デリーのヤンタル・マンタル広場にて抗議無期限座り込みに入る。 1992年より集中して行われてきた一連の大菩提寺解放運動は、1998年10月13日をもって一旦終結する。現在、大菩提寺管理仏教徒実質的に行っている。しかし寺院管理法改正要求通っておらず、その後も形を変えてしばしば運動行われている。2002年大菩提寺世界遺産登録されたことをきっかけに、国連本部より招待を受け、この年ジュネーブでの国連特別総会およびパリユネスコ本部にて国際社会向けてアピールを行う。また44年ぶりに日本への一時帰国果たした際、日本各地での講演において大菩提寺管理権返還重要性訴えている。

※この「大菩提寺管理権返還運動」の解説は、「佐々井秀嶺」の解説の一部です。
「大菩提寺管理権返還運動」を含む「佐々井秀嶺」の記事については、「佐々井秀嶺」の概要を参照ください。

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