地上波中継の取り止め
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「読売ジャイアンツの主催試合の中継」の記事における「地上波中継の取り止め」の解説
2005年9月2日の対広島戦(テレビ新広島制作)は編成の都合でテレビ新広島(生放送)・フジテレビ(深夜の録画中継)のみの放送に留めた。本来は7月10日開催予定だった試合が雨天中止になったため、この日に振替開催として組み込まれたが、スポンサーとの調整が付かなかったためであり、中継後のレギュラー番組が『金曜エンタテイメント』かつ内容が2夜連続であるため中継は避けたいという判断が働いたという見方もある。テレビ朝日系列でも8日にゴールデンタイムで放送する予定だった対ヤクルト戦をBS朝日での完全生中継に変更し、当初生中継を予定していた地上波は関東ローカルでの深夜の録画中継の放送に変更となった。19日からの対ヤクルト3連戦は延長なしとなり、23日からの対中日戦は中京広域圏では生中継で放送されたが、関東広域圏では深夜の録画中継での放送に変更となった。一方で28日の対阪神戦は朝日放送では放送されたが、テレビ朝日での生中継はおろか深夜の録画中継も一切放送されなかった。また、10月1日・2日の対横浜戦、4・5日の対広島戦はBS日テレとCSの日テレジータスでは生中継されたが、地上波では深夜の録画中継での放送に留まっている。 2006年4月はチームが好調だったにも関わらず視聴率は低迷し、4月27日の対広島戦は地上波広島ローカル・在京キー局系の無料BS放送では一切放送されず、生中継は有料CS放送のJ sports plusのみで行われた。先述のとおり対横浜戦、対中日戦、対広島戦の週末デーゲームと一部交流戦に関しても全国ネット中継を行わない試合が発生する事態となり、5月の交流戦の対楽天戦では、第2戦(テレビ朝日系列全国ネット)以外の地上波全国放送は無く、第3戦は宮城県ローカルでの地上波中継すら行われなかったが、これはこの試合が主催者側の親会社である楽天へのID登録によって視聴可能なインターネットサイト「楽天イーグルスTV」での生放送が行われていることも影響している。最終的にパ・リーグでは楽天だけが球団主催の対巨人戦3連戦全てを地上波で中継しなかった。 7月には視聴率低迷を受けてフジテレビは延長放送取り止めと8月以降の放映権を持つ試合は、有料CS放送のみで中継することを表明した。8月11日 - 13日、及び9月18日と19日の対広島戦の中継も広島県ローカルのみの放送となり、9月30日・10月1日の対広島戦、10月3日 - 5日の対横浜戦も地上波日本テレビでは録画中継を含め一切中継なし(対広島戦は広島県ローカル中継分も)という、日本テレビは巨人の主力スポンサーでありながら全国中継はおろか、地上波でも放映なしという異例の事態が起きた(いずれも衛星放送=BS日テレ・日テレジータスで放送)。その後10月10日の東京ドームでの中日優勝決定試合も日本テレビ系列での地上波中継は一切行われず、日本テレビならびに地元局の中京テレビに中日ファンから苦情の電話が殺到する事態を招いた。TBS系列でも延長放送を廃止し、放映権を持っていても地上波全国中継(地元局のみのローカル放送に変更)を行わず、無料BS放送のBS-i・有料CS放送のTBSニュースバードでの完全生中継に変更した。さらにテレビ朝日系列でも延長放送を廃止し、一部試合はBS朝日のみの放送に移行している。 2007年度はフジテレビ系列が最大15分、テレビ朝日系列が4月のみ最大15分、TBS系列は3月30日の開幕戦のみ試合終了まで、日本テレビ系列は4月3日 - 5日の東京ドームでの開幕3連戦のみ21:24まで各々延長するが、以降日本テレビ系列・TBS系列・テレビ朝日系列では延長放送は廃止され、対巨人戦は在京キー局系の無料BSデジタル放送での完全生中継(対戦相手チームの地元局のみで生中継〈延長なし〉もしくは深夜に録画中継の場合あり)に移行した。日本テレビでの主催試合の中継は42試合に減少し、残り試合はBS日テレに20試合、NHK総合やテレビ朝日・テレビ東京に計10試合が各々割り当てられた。8月24日 - 26日の対広島戦は広島県ローカルでの放送を含めた地上波はおろか、25・26日は無料BS放送での放送がなく、有料CS放送のJ SPORTSのみでの中継となった(24日はBS朝日がテレビ朝日・BS朝日制作で生中継。J SPORTSはBS朝日の映像にJ SPORTSの実況・解説を入れて録画放送した)。 日本テレビでの主催試合中継は、2008年は前年並みの41試合だったが、2009年以降はBS日テレ(日テレジータスでは主催全試合の完全生中継と深夜の録画中継を放送、阪神・広島主催は生中継のみ)で地上波同時放送を含めた52試合の生中継に拡大する一方で、地上波は26試合に減少した。一方で前年まで主催試合を放送していたテレビ朝日・テレビ東京は2008年を最後に中継から撤退した。TBSテレビでは2013年に巨人主催のオープン戦を生中継で放送しているが、実際は侍ジャパンの強化試合で、ホームチームだった巨人はビジター用のユニフォームを着用してプレーしている。 2010年にはBS日テレでは56試合(週末・祝日デーゲームでの地上波同時放送を含む)を、2011年以降は61試合(平日ナイターで地上波とのトップ&リレー中継5試合を含む)を中継する一方で、地上波は平日ナイターを減らし、比較的家族が視聴しやすい週末・祝日デーゲームを中心とした年22試合の中継に縮小した。 地上波のデーゲーム中継もナイター同様に全国ネットで放送されていたが、2014年以降の全国ネットは2試合のみとなり、残る試合は関東ローカルで放送することが発表された。2014年以降の地上波中継は年間20試合前後の放送となっており、このうち全国ネット中継は年7試合前後に限られている。なお、一部試合は各系列の無料BSデジタル放送でトップ&リレー中継が行われており、交流戦のパ・リーグ主催試合は完全中継することが多い。
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