しぶんぎ座
(四文儀座 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/04 16:30 UTC 版)
しぶんぎ座(Quadrans Muralis、四分儀座)あるいは壁面四分儀座(へきめんしぶんぎ座)[1]は、1795年にフランスの天文学者のジェローム・ラランドが設定した現在使われていない星座の1つ。現在のりゅう座・ヘルクレス座・うしかい座の境界付近にあった[2][3]。Quadrans Muralis とは、ラテン語で「壁面四分儀」のことで、位置天文学で天体の位置を観測するために使われた機器である。ラランドは、甥のミシェル・ルフランセ・ド・ラランド (Michel Lefrançois de Lalande) と共に北天の50,000個以上の恒星の位置を観測した際に使った壁面四分儀を記念して新たにこの星座を設けた[3][4][5]。毎年1月4日頃に極大を迎えるしぶんぎ座流星群は、かつてこの星座が設定されたりゅう座ι星近辺を輻射点とすることからその名前が付けられている[6]。
- ^ 原恵 『星座の神話 - 星座史と星名の意味』(新装改訂)恒星社厚生閣、1996年6月30日、274頁。ISBN 4-7699-0825-3。
- ^ a b Ian Ridpath. “Lalande’s Quadrans Muralis”. 2019年7月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g h John C. Barentine (2015-10-23). The Lost Constellations: A History of Obsolete, Extinct, or Forgotten Star Lore. Springer. pp. 293-305. ISBN 978-3-319-22795-5
- ^ a b Richard H. Allen (2013-02-28). Star Names: Their Lore and Meaning. Courier Corporation. p. 348. ISBN 978-0-486-13766-7
- ^ a b c Ian Ridpath. “Star Tales - Quadrans Muralis”. 2021年1月3日閲覧。
- ^ “しぶんぎ座流星群”. 国立天文台. 2014年5月1日閲覧。
- ^ Joseph Jérôme Lefrançois Lalande (1796). Connaissance des temps ou des mouvements célestes, à l'usage des astronomes et des navigateurs. Gauthier-Villars. pp. 232-234
- 1 しぶんぎ座とは
- 2 しぶんぎ座の概要
- 3 関連項目
- 四文儀座のページへのリンク