ニコラ=ルイ・ド・ラカーユとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 学者・研究者 > 天文学者 > 天文学者 > ニコラ=ルイ・ド・ラカーユの意味・解説 

ニコラ=ルイ・ド・ラカーユ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/09 21:18 UTC 版)

ニコラ=ルイ・ド・ラカーユ
(Abbé Nicolas-Louis de Lacaille)
生誕 1713年3月15日
死没 (1762-03-21) 1762年3月21日(49歳没)
国籍 フランス王国
研究分野 天文学
主な業績 南天に14の新しい星座を設定
プロジェクト:人物伝
テンプレートを表示

ニコラ=ルイ・ド・ラカーユ(ラカイユ、Abbé Nicolas-Louis de Lacaille、1713年3月15日 - 1762年3月21日)は、フランス天文学者

人物

科学に興味を持ち、ジャック・カッシーニの援助により職を得る。最初はナント-バイヨンヌ間の海岸沿いの測量に従事し、その後1739年にフランスの子午線弧長の再測定を行った。カッシーニが1718年に発表した不正確な結果を改定することとなった、2年という期間を要したこの困難な仕事の成功には、彼の技能によるところが大きい。この仕事がフランス科学アカデミーに認められるところとなり、アカデミー委員とコレージュ・マザラン英語版の数学教授に任命される。その後南天観測の希望を申し出て、1751年から1752年(観測期間は諸説あり)まで、喜望峰ケープタウン)に滞在し、南天の約10,000の恒星(42の星雲を含む)を観測した。1756年に1,930の恒星のカタログと、それを記した星図を出版した(フランス語)[1]。そこで、のちに標準的に使われるようになった南天の14の新しい星座を設定した。このカタログの改訂版と星図は、彼の没後の1763年に発刊された著名な『南天恒星図[2]Coelum Australe Stelliferum にも収録された(ラテン語)。星図は 『フラムスティード天球図譜』 の第2版(1776年)にも採録されている[2]。ラカーユが観測した全ての恒星を含む完全なカタログは、19世紀になってからイギリスのフランシス・ベイリーによってなされた。

ラカーユが設定した星座

以下の14星座が知られる[3]

がか座けんびきょう座コンパス座じょうぎ座ちょうこくぐ座ちょうこくしつ座テーブルさん座とけい座はちぶんぎ座ぼうえんきょう座ポンプ座レチクル座らしんばん座ろ座

また、アルゴ座を分割したとする説が流布されているが、星表上でアルゴ座の各部に名称を付けただけであり、分割はしていない[4]

これらの星座の多くは、日本からは観望しづらく、地域によっては全く見えないものもある。

脚注

  1. ^ 村山 2003, p. 40-42.
  2. ^ a b 村山 2003, p. 42.
  3. ^ 村山 2003, pp. 44–51.
  4. ^ 村山 2003, pp. 51–55.

参考文献

関連項目





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ニコラ=ルイ・ド・ラカーユ」の関連用語

ニコラ=ルイ・ド・ラカーユのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ニコラ=ルイ・ド・ラカーユのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのニコラ=ルイ・ド・ラカーユ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS