喜樂館とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 喜樂館の意味・解説 

喜樂館 (京城府)

(喜樂館 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/11 13:01 UTC 版)

喜樂館
희락관
Kirakukwan
1922年(大正11年)の同館。
種類 事業場
市場情報 消滅
本社所在地 日本
朝鮮京城府本町1丁目38番地(現在の大韓民国ソウル特別市中区忠武路1街24番地)
設立 1915年3月
業種 サービス業
事業内容 映画の興行
代表者 館主 間島梅吉
関係する人物 新田耕市
早川増太郎
松田正雄
特記事項:略歴
1915年3月 有樂館開館
1919年 喜樂館と改称
1945年 火災により全焼・閉館
テンプレートを表示

喜樂館(きらくかん、: 희락관、ヒラックァン)は、かつて存在した日本統治時代の朝鮮映画館である[1][2][3][4][5][6][7][8]。1915年(大正4年)9月、日本が統治する朝鮮の京城府本町1丁目(現在の大韓民国ソウル特別市中区忠武路1街)に有樂館(ゆうらくかん、朝鮮語: 유락관、ユラックァン)として開館する[1]。1918年(大正7年)には喜樂館と改称したが[1]第二次世界大戦末期の1945年(昭和20年)に火災により全焼、閉館した[9]。新漢字表記喜楽館。戦前の京城日本人街につくられた映画館のうち、最高の興行収入を上げた映画館として知られる[1]

沿革

  • 1915年3月 - 有樂館として開館[1][2]
  • 1919年 - 喜樂館と改称[1]
  • 1945年 - 火災により全焼、閉館[9]

データ

概要

同館の『カビリア』公開広告、毎日申報、1917年4月6日付。
同館で公開された『カビリア』の1シーン。

1915年(大正4年)3月、日本が統治する朝鮮の京城府本町1丁目38番地(現在の大韓民国ソウル特別市中区忠武路1街24番地)に有樂館として開館した[1]。同地の正面には、翌年に三越呉服店京城出張所が竣工、同店がのちに朝鮮銀行本館前(現在の新世界百貨店の位置・建物)に移転するまで存在した[1]。350坪(約1,157.0平方メートル)の面積をもつ木造四階建の洋館であり、当時の金額で10万円(1915年)の巨費を投じて建築された[2]。開館当時の所有者・経営者は新田兄弟と呼ばれる新田耕市ら兄弟による新田商会で、日活と契約を結んで朝鮮における代理店となり、日活の配給作品を同館で公開したり、朝鮮の他の映画館に配給する業務を行った[1]。新田商会は、当時すでに同府内に大正館(櫻井町1丁目、1912年開館)、第二大正館(かつての京城高等演藝館、黄金町2丁目、1910年開館)を経営していたが、同館を開館する直前に後者を閉館している[1]。当時の同館の興行系統は前述の通り日活であり、日活が配給した日活の製作物や輸入したパラマウント映画を上映した[1]

1917年(大正6年)には、当時、同府内に黄金館(のちの國都劇場、黄金町4丁目)を経営していた早川孤舟(早川増太郎)が、小林商会小林喜三郎と組んで同館を買収した[1]。早川は、内装と外装を回収し、同館を邦洋混映館から洋画専門館へとリニューアルした[1]。同年4月6日付の『毎日申報』(のちの毎日新報)に掲載された同館の広告によれば、同日から同月8日までの3日間、「有樂館の名誉興行」と銘打ってイタリア映画の大作『カビリア』(監督ジョヴァンニ・パストローネ英語版、イタリア公開1914年4月18日[11]、日本公開1916年5月[12])を公開している[13]。同作は、東京では小林喜三郎の小林商会が帝国劇場で興行した作品であり[12]、京城での同上映では、天然色活動写真(天活)の「弁士長」である宮原保を招聘、早川孤舟が経営する早川演芸部洋劇部からは担当主任の薄田半曉、および主任弁士の南郷公利が映画説明(活弁)の舞台に立った[13]。南郷公利はのちに黄金館の支配人を務める人物である[1]。同館と黄金館との2館は、館内の伴奏楽団に本格的なオーケストラを導入、当時東京・銀座の金春館で人気であったブルーバード映画を導入、複数の弁士による連続活弁を行った[1]。この時期、この2館は、同府内に存在した他の映画館を圧倒する勢いがあったという[1]

しかしながら1919年(大正8年)、早川は同館の経営に失敗し、同館を手放すことになる[1]。同館を買収したのは、長崎県の萬國活動写真株式会社(萬活)で、同館は萬活と日活との共同経営となり、喜樂館と改称した[1]。当時の日活作品は尾上松之助の全盛時代であり、もともと日本人街につくられた日本人向けの映画館であったために日本映画の需要は大きく、同館は再び同府内の他館を圧倒する勢いを吹き返した[1]。同館の主任弁士であった南郷公利をはじめとする洋画系の映画説明者は、このとき黄金館に完全に移籍している[1]。大正後期である1920年代に入ると、日活は同館のほかに木浦府(現在の木浦市)の喜樂館を含め、朝鮮に9館と契約し、配給網に収めている[1]。1925年(大正14年)に発行された『日本映画年鑑 大正十三・四年』によれば、当時の同館の経営は横田商会・新田商会の共同経営とされており、興行系統は日活・ユニバーサル映画パテー・フォックス映画(現在の20世紀フォックス)の4社であり、観客定員数は1,300名、従業員数は25名、うち映画説明者(弁士)が8名、楽士が8名であった[2]。1927年(昭和2年)に発行された『日本映画事業総覧 昭和二年版』では、観客定員数は変わらず、興行系統が日活・ユニバーサル映画のみになっており、所有者・経営者が松田正雄の個人経営に変わっている[3]。『日本映画事業総覧 昭和三・四年版』では松田正雄の個人経営のまま観客定員数が950名に減少[4]、1930年(昭和5年)発行に発行された『日本映画事業総覧 昭和五年版』では、日活の直営、松田正雄の経営、支配人が蔵田徳二郎とされている[5]。同年、同館の正面に位置した三越百貨店京城支店が転出して行った。

1940年(昭和15年)前後には間島梅吉の個人経営に代っている[7][8]。第二次世界大戦が始まり、戦時統制が敷かれ、1942年(昭和17年)、日本におけるすべての映画が同年2月1日に設立された社団法人映画配給社の配給になり、映画館の経営母体にかかわらずすべての映画館が紅系・白系の2系統に組み入れられるが、『映画年鑑 昭和十七年版』には同館の興行系統については記述されていない[7]。経営が間島に代ったほか、当時の支配人は高田先雄、観客定員数は1,050名に増えている[7][8]

1945年(昭和20年)、火災により全焼し、閉館した[9]

現在跡地には明洞ミリオレが建っている[10]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 笹川慶子「京城における帝国キネマ演芸の興亡 : 朝鮮映画産業と帝国日本の映画興行」『大阪都市遺産研究』第3号、関西大学大阪都市遺産研究センター、2013年3月、19-31頁、NAID 120005687634 
  2. ^ a b c d e f g 年鑑[1925], p.506.
  3. ^ a b c d 総覧[1927], p.696.
  4. ^ a b c d 総覧[1929], p.302.
  5. ^ a b c d 総覧[1930], p.599.
  6. ^ 昭和7年の映画館 朝鮮 41館、中原行夫の部屋(原典『キネマ旬報』1932年1月1日号)、2013年11月18日閲覧。
  7. ^ a b c d e f 年鑑[1942], p.10-109.
  8. ^ a b c d e 年鑑[1943], p.504.
  9. ^ a b c [2008], p.283.
  10. ^ a b 명동밀리오레 (朝鮮語)ミリオレ、2013年11月18日閲覧。
  11. ^ Cabiria - IMDb(英語), 2013年11月18日閲覧。
  12. ^ a b 佐藤[2007], p.70.
  13. ^ a b カビリア』公開広告(有樂館)、毎日申報、1917年4月6日付。

参考文献

  • 『日本映画年鑑 大正十三・四年』、アサヒグラフ編輯局東京朝日新聞発行所、1925年発行
  • 『日本映画事業総覧 昭和二年版』、国際映画通信社、1927年発行
  • 『日本映画事業総覧 昭和三・四年版』、国際映画通信社、1929年発行
  • 『日本映画事業総覧 昭和五年版』、国際映画通信社、1930年発行
  • 『映画年鑑 昭和十七年版』、日本映画協会、1942年発行
  • 『映画年鑑 昭和十八年版』、日本映画協会、1943年発行
  • 『日本映画史 増補版 4』、佐藤忠男岩波書店、2007年1月30日 ISBN 4000265806
  • 『인천 아, 너 는 엇더한 도시?』、이희환역락、2008年 ISBN 8955566352

関連項目

外部リンク


神戸新開地・喜楽館

(喜樂館 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/20 04:30 UTC 版)

神戸新開地・喜楽館
Kirakukan
情報
通称 喜楽館
完成 2018年7月
開館 2018年7月11日
客席数 212
所在地 652-0811
兵庫県神戸市兵庫区新開地2丁目4番13号
位置 北緯34度40分38.9秒 東経135度10分10.7秒 / 北緯34.677472度 東経135.169639度 / 34.677472; 135.169639 (神戸新開地・喜楽館)座標: 北緯34度40分38.9秒 東経135度10分10.7秒 / 北緯34.677472度 東経135.169639度 / 34.677472; 135.169639 (神戸新開地・喜楽館)
最寄駅 神戸高速線新開地駅東改札口3番出口から徒歩2分
外部リンク kobe-kirakukan.jp
テンプレートを表示

神戸新開地・喜楽館(こうべしんかいち・きらくかん)は、兵庫県神戸市兵庫区新開地二丁目にある寄席で、2018年7月11日に開館。「天満天神繁昌亭に次ぐ上方落語の定席の一つ」とされていて、落語などの興行を連日開催している。通称は喜楽館

当ページでは、朝日放送ラジオと共同で2023年から開催している「神戸新開地・喜楽館AWARD」(上方落語協会に所属する入門16年目から25年目までの落語家が対象の落語コンクール)についても述べる。

歴史

開館に至るまでの経緯

神戸の歓楽街である新開地には寄席として「神戸松竹座」があったが、1976年に閉館していた[1]。2014年に当時上方落語協会会長だった6代桂文枝が「神戸あたりにも上方落語の定席を」と発言したと報じられたのをきっかけに、地元商店街より寄席開設の要望が上方落語協会に寄せられた[2][3]。まもなく協議が開始されたが、いったん凍結状態となる[2]。その後、県や市の協力を得て検討が再開され、2016年秋に上方落語協会の臨時総会で事業推進を可決、2017年3月に上方落語協会・兵庫県・神戸市とNPO法人の間で協定が締結されるとともに「(仮称)神戸新開地演芸場」として構想が公表された[2][3]。建設費の2億円は半分が国からの補助、残る半分が兵庫県と神戸市の助成で贖われている[4]。立地はかつて「神戸松竹座」のあった筋向かい[5]、やや南側[6]に当たる。

館名については、2017年3月から一般公募を実施。応募の総数は1046通で、同年8月16日に起工式が催された際に、「神戸新開地・喜楽館」に決定したことが発表された[7]

その一方で、開館前の2018年2月には、朝日放送で演芸番組の制作に携わってきた成宮恒雄(元・同局アナウンサー→ディレクター・プロデューサー)を支配人に選定していた[8]。しかし、成宮が開館の前に支配人への就任を辞退したため、支配人不在のまま開館に至っている[5]

開館後の主な動き

2018年7月8日・9日のプレオープンイベント[9][10]を経て、同月11日にオープン。正式オープンの当日には、50人の落語家による開館記念のパレードが新開地商店街で催された[11]

オープンの時点で文枝が名誉館長に就いていた関係で、舞台に掲げられている館名には、本人の書による「喜」の文字が充てられている[12]。また、ロゴマークには桂あやめ(文枝の妹弟子)が碇を模して描いたイラストが使われている[13]。その一方で、神戸大学落語研究会OBの山本憲吾が、開館を機に「マネジャー」へ就任。寄席をはじめ、当館の利用促進に向けた企画業務などを担っている[14][15]

オープンから2019年3月末までの265日間の入場者数は4万5800人で、客席数が当館とほぼ同じ(216席)である天満天神繁昌亭のオープンからの265日間における入場者数の半分を下回っていたが、運営を担う「新開地まちづくりNPO」ではこの時点で「ほぼ予想通り」との見解を示していた[16]

オープンの当初から、「昼席」(上方落語協会に所属する落語家による落語の公演)と、「夜席」による二本立て体制を軸に運営。落語以外のジャンルの公演を、「夜席」で組むこともある(詳細後述[15]。もっとも、日本国内で新型コロナウイルスへの感染拡大が始まった2020年には、「昼席」の通常公演を3月3日[17]から7月22日[18][19]まで、「夜席」の通常公演を3月7日から[20]9月16日[21]まで中止。その一方で、7月11日には開館2周年の特別公演を開催した[22]。2021年に入ってからも、兵庫県が新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言を1月13日付で発出したことを受けて、「夜席」の終演時間を20:00に繰り上げる措置[23]を一時解除の前日(2月27日)まで実施[24]。しかし、宣言が4月25日に再び発出されたことを受けて、6月6日まで全面的な休館を余儀なくされた[25]。6月7日の「昼席」で営業を再開してからは[26]、客席に6台のサーキュレーターを新設するなど[27]、館内の換気対策を強化している[28]

2021年9月からは、「新型コロナウイルスへの感染拡大で不要不急の外出や交流が制限されている状況で、近隣の施設へ入居している高齢者を、落語による笑いで元気付ける」という趣旨の下に、木曜日(または金曜日)の「夜席」で「元気寄席」を開始。当館と神戸新聞社の共催による落語会で、開催に際しては神戸市からのサポートを受けているほか、有料による動画のオンライン配信サービス(詳細後述)向けの収録も兼ねている[29]

開館以来支配人が不在のまま、マネジャーの山本を中心に運営されていたが、神戸大学落語研究会での山本の後輩に当たる伊藤史隆(神戸市在住の朝日放送テレビアナウンサー)を2023年4月1日付で初代の支配人に招聘[14][30]。伊藤は前日(3月31日)に同局で正社員としての定年(60歳)を迎えた後も、嘱託扱いの「シニアアナウンサー」として同局に在籍しているが、実際にはアナウンサーとの活動と並行しながら当館の運営に従事している[31]就任に至る経緯は当該項で詳述)。2024年には、落語への造詣が深い芦沢誠(朝日放送テレビのシニアアナウンサーで東京都の出身)と、同局の正社員でありながら「アマチュアの落語家」としても活動している桂紗綾(結婚前の旧姓である「桂」を結婚後も公の活動で用いているアナウンサー)が、伊藤からの委嘱によって1月1日付で「神戸新開地・喜楽館アンバサダー」に就任[32]サンテレビジョン(野球中継などで朝日放送テレビと関係の深い兵庫県域の独立局)からも、「落語が大好き」という橋本航介(県内で出生したスポーツアナウンサー)に2月27日付でアンバサダー職を委嘱している[33]

特徴

特定非営利活動法人の「新開地まちづくりNPO」が運営[4]。上方落語協会の喜楽館担当委員会(神戸に縁のある落語家約10名で構成)が「番組」(公演のプログラム)を編成している[1][5]。初代支配人の伊藤も、開館5周年(2023年7月11日)の節目で正式に就任したことを機に、館内イベントの進行や館外への広報活動などと並行しながら「番組」の編成に従事[34]

寄席の終演後には、天満天神繁昌亭と同様に、出演した落語家がロビーで観客の見送りに出ている[35][36]

番組

  • 昼席 14:00 - 16:30
    • 落語6 - 7席と色物。上方落語協会からの委託を受けて運営されているため、同協会に所属していない落語家は「昼席」に出演できない。
  • 夜席 17時台以降(演目によって異なる)
    • 貸しホールとして、上方落語協会に所属していない落語家の独演会、ジャズなどの音楽イベント、講談浪曲演劇の公演などを開催することもある[15]

料金

  • 一般: 前売2,300円 当日2,800円(昼席の料金。夜席は公演ごとに異なる)
団体割引は10人以上から。

来場者や寄付者への特典

開館から1周年を経過した2019年7月には、桂あやめからの提案を受けて、御朱印帳を模したスタンプカード「御笑印帳」(ごしょいんちょう)を冊数限定で販売[16][37]。「昼席」を鑑賞する際に「御笑印帳」を提示した来場者には、1回の来場につき「御笑印」(ごしょういん)を1個押しているほか、「御笑印」が8個に達した来場者には1回分の「昼席」を無料で鑑賞することを認めている。ただし、「昼席」以外の公演では「御笑印帳」の利用を認めておらず、「御笑印帳」の販売も2019年の12月上旬までに終了した[38]

その一方で、新型コロナウイルス感染症の流行に伴う2020年の一時休館を機に、今後の運営に向けた寄付金を募る「喜楽館タニマチ制度」を創設。寄付者には、寄付の金額に応じた返礼品(入場券を割引価格で購入できる「喜楽館タニマチ名刺」など)が贈られるほか、「当館の入口に設けた芳名板に氏名・会社名を掲出する」といった特典を受けられるようになっている[39][40][41]

「おうちで元気寄席」

当館と神戸新聞グループが共同で運営しているサービスで、「元気寄席」で収録した動画を「サブスクランプ」(月額会員制のサブスクリプション方式による配信サービス)を通じて配信している。

「元気寄席」では前述したように、近隣の高齢者施設への入居者を「笑いの力」で元気付けるべく、2021年9月の初回公演から動画を収録。収録した動画を90分前後に編集したうえで、高齢者施設の管理者・経営者・運営法人を対象に、同年10月から「KOBE_TV」(神戸新聞グループが運営するオンライン動画配信サイト)を通じて月間/年間契約制の有料配信サービスを始めた[29]。このような取り組みを続けるうちに、上記の条件に該当しない一般の落語ファンから「(『元気寄席』が当館で開かれている)夜間に外出することは難しい」「寄席の動画をオンライン配信を通じて自宅で視聴したい」といった意見や要望が多々寄せられたため、2022年4月から配信の対象を高齢者施設と無関係の個人にも拡大した[42]

「おうちで元気寄席」では、配信サービスの月額利用料を(消費税を含めて)1,100円、配信動画の更新日を毎週火曜日、直近の公演動画の配信期間を更新日から1週間に設定。動画の視聴には「サブスクランプ」への事前登録が必要で、クレジットカード以外の決済手段には対応していない。ただし、登録の初月のみ無料扱いで、過去の配信分から厳選したアーカイブ動画(「特選アーカイブ」)を4本まで視聴できる。さらに当館では、登録会員から毎月抽選で若干名を「元気寄席」に無料で招待している[42]

「神戸新開地・喜楽館AWARD」

上方落語のさらなる発展と新開地地区の再興を目的に据えた喜楽館史上初めての落語コンクールで、2023年から開催。開館5周年を迎えた同年7月11日付で伊藤が支配人へ正式に就任したことを機に、朝日放送ラジオとの共催イベントとして発表された[43]

開催に際しては、江戸落語の「真打」に相当する制度が上方落語に存在しないことを踏まえて、参加資格を「若手真打」世代の上方落語協会員(入門16年目から25年目までの会員)に限定。喜楽館の観客に加えて、『日曜落語 〜なみはや亭〜』(発案者でもある伊藤が支配人就任前の1997年10月から「席亭」という肩書で進行している朝日放送ラジオの演芸番組)のリスナーが、「投票」という形式で審査している[43]

コンクールは「予選会」と「決勝」の2段階で、いずれも当館の「夜席」に充当。「予選会」は『なみはや亭』の公開収録を兼ねていて、審査を希望するリスナーを抽選で当館に招いている。「決勝」については、「有料興行」として扱う一方で、朝日放送ラジオが「『なみはや亭』の特別番組」として生中継。喜楽館の観客と特別番組のリスナーから「投票」を受け付けた後に、合計の得票数が最も多い決勝進出者を「優勝者」として表彰している。

「優勝者」には朝日放送ラジオからの「副賞」として、「優勝者」の高座名を冠した特別番組(冠番組)を後日に放送する。その一方で、「優勝者」に対する賞金の金額をあらかじめ決めない代わりに、前述した「タニマチ制度」をベースに喜楽館の観客から「浄財」(賞金の原資に当たる寄付金)を募集。後述する「決勝」の当日まで館内に募金箱を設置したうえで、募金箱に寄せられた「浄財」の全額を賞金に充てるほか、協賛の企業・団体から「優勝者」向けの「副賞」を提供している[43]

ちなみに、天満天神繁昌亭でも、「上方落語若手噺家グランプリ」を2015年から年に1回のペースで開催している。「上方落語若手噺家グランプリ」も「予選」と「決勝」で構成されているが、参加資格を入門4年目から18年目までの上方落語協会員に限っていることや、同協会の「若手育成委員会」のメンバー(出場者より入門歴の長い落語家)と(伊藤以外の)在阪テレビ・ラジオ局関係者だけで審査していることなどが当コンクールと異なる。

過去の「決勝」

司会・ゲスト・開口一番

開催日 司会 ゲスト 開口一番
1 2023年12月3日日曜日 伊藤史隆1
桂紗綾12
内海英華[44][45][注 1] 笑福亭呂翔[46]
2 2024年12月15日日曜日 伊藤史隆1
桂紗綾1
内海英華 林家染八
  • 1 朝日放送テレビのアナウンサー(伊藤は当館の支配人と兼務)。
  • 2 「アンバサダー」への就任前に担当。

進出者・演目・結果

  • 「進出者」:開演直前の抽選で決まった出番順に表記。
  • 「浄財」:優勝者に対する賞金で、館内の募金箱に投じられた現金の総額だけを円で表記[47]
  • 「館内投票」:館内の観客による投票で、『日曜落語 〜なみはや亭〜』などを通じて開催後に判明した総得票数(票)を( )内に表記。
  • 「館外投票」:「館外」(朝日放送ラジオからの生中継、radikoからのサイマル配信、動画のライブ配信)での視聴者による事前登録制の投票で、『なみはや亭』などを通じて開催後に判明した得票率(%)を( )内に表記。
優勝者 「浄財」の総額 進出者(演目) 「館内投票」での順位 「館外投票」での順位 持ち時間
1 桂雀太[47] 1,090,500[47]
桂佐ん吉(『かぜうどん』) 4位(46票) 4位 20分
桂雀太(『粗忽長屋』) 1位(106票) 1[48] 2位(30.7%)[48]
笑福亭鉄瓶(『八五郎出世』) 3位(79票) 3位
笑福亭たま(『地獄八景』) 2位(58票) 1位(31.2%)2
笑福亭風喬(『荒大名の茶の湯』) 5位 5位
2 桂ちょうば 1,080,000
桂三四郎(『替り目』) 5位 4位
桂佐ん吉(『くしゃみ講釈』) 3位(65票) 5位
桂ちょうば(『妾馬』) 1位(121票)1 1位(37.1%)2
笑福亭鉄瓶(『茶屋迎い』) 2位(78票) 2位(25.1%)
林家染吉(『夏の医者』) 4位 3位
  • 1 総合順位を確定させる際に、全ての進出者における投票結果を、1票につき1ポイントに換算。そのうえで、「予選会」での結果を踏まえた規定に沿って、得票数1位の進出者に「ボーナスポイント」として20ポイントを加算した[49]
  • 2 総合順位を確定させる際に、得票率1位の進出者に対して「ボーナスポイント」として10ポイントを加算。

第1回(2023年)大会

マルエスが冠スポンサーに付いたことから、「マルエスpresents 神戸新開地・喜楽館AWARD2023」という名称で開催。米井敬人放送作家・落語作家・漫才作家)をブレーンに迎えた[50]うえで、『なみはや亭』の公開収録と連動した「予選会」を、9月5日(火曜日)・6日(水曜日)・11日(月曜日)・12日(火曜日)の夜席で実施した。「予選会」の開催要項などを伊藤が記者会見で発表した7月31日(月曜日)からは、「優勝者」への賞金に充てるための募金箱を、「決勝」の当日(12月3日)まで館内に設置している[51]

「予選会」の開催に際しては、審査を希望するリスナーからの応募を「1日分につき(ハガキか電子メールで)1通」という条件で最大4日分まで受け付けた後に、抽選で1日につき200名(総勢800名)を招待。このように招待されたリスナーからの投票を、開催期間中に毎日実施したうえで、各日の得票数が1位の「挑戦者」に「決勝」への出場権を自動的に与えていた。さらに、各日の得票数で2位の「挑戦者」を対象に、全日程を通じて得票率が1位だった落語家を全日程の終了後に確定。該当者に対して、「ワイルドカード」扱いで「決勝」への出場を認めていた[51]。ちなみに、第3日(9月11日)にはリスナーから最も多くの応募が寄せられていて、実際に「予選会」(挑戦者は後述)・「昼席」(桂文珍が出演)とも開館以来初めての「満席」に至っている[52]

「予選会」の日程・「挑戦者」・結果は下表の通りで、「決勝」へ進出することが確定した「挑戦者」には、高座名を太字で表記。持ち時間は「挑戦者」1名につき15分で、持ち時間を過ぎても演目の披露を続ける挑戦者には、披露を始めてから15分を経過した時点で伊藤が「イエローカード」を提示していた。さらに、持ち時間を2分以上超過しても「落ち」に至っていない挑戦者には、「レッドカード」を提示したうえで「失格」と扱った。伊藤は前述した記者会見で、「持ち時間」を「上方落語若手噺家グランプリ」(予選は8 -10分→決勝は11 - 13分)より長い15分間に設定したことについて、「(挑戦者が)マクラを振っても、しっかりとしたネタで勝負してもらえる」との願望を込めたことを明かしている[51]

日程 開催日 挑戦者(開演直前の抽選で決まった出番順に表記)と演目(『  』内に表記)
第1日 2023年9月5日火曜日 笑福亭智六(『相撲場風景』)、桂まめだ(『にぎやか寿司』)、笑福亭風喬(『長短』)12桂雀太(『いらちの愛宕詣り』)3桂小鯛(『がまの油』)、桂雀五郎(『蔵丁稚』)[50][53]
第2日 2023年9月6日水曜日 林家卯三郎(『蛇含草』)、笑福亭鉄瓶(『替り目』)3森乃石松(『兵庫渡海鱶魅入』)、桂三四郎1(『かずとも』)、林家笑丸(『掛け取り怪談』)4桂吉の丞(『いたりきたり』)、桂ひろば(『狸の化寺』)5[50]
第3日 2023年9月11日(火曜日) 桂三幸(『五百分の一』)、笑福亭喬介(『家見舞』)、林家染吉(『癪の合薬』)、笑福亭智之介(『やかん』)、桂そうば1(『手水廻し』)、笑福亭たま3(『憧れの人間国宝』)[50][52]
最終日 2023年9月12日(水曜日) 笑福亭べ瓶(『相撲場風景』)、桂咲之輔(『いらち車』)、露の団姫(『お血脈』)、桂佐ん吉3(『盗人の仲裁』)、桂ぽんぽ娘(『シングル・デブ』)、笑福亭生寿1(『鹿政談』)、桂しん吉(『駅名選定委員会』)[50]
  • 1 得票数2位。
  • 2 最終日までの投票結果を集計したうえで、得票率1位の「ワイルドカード」枠で「決勝」に進出することが決定[54]
  • 3 得票数1位につき、「決勝」へ進出することが自動的に決定。
  • 4 伊藤から「レッドカード」を提示されたため、「失格」扱いで投票の対象から除外[50]
  • 5 伊藤から「イエローカード」を提示されたが、「レッドカード」が出される前に演目の披露を終了[50]

『なみはや亭』では、「予選会」で披露された演目を収録した音源の大半を、全日程終了後の10月8日から2024年1月21日まで順次放送した[注 2]。また、喜楽館では、「決勝」の当日と前週(2023年11月27日 - 12月2日)に組まれている「昼席」を「喜楽館AWARDウイーク」として開催。「決勝」へ進出した上記の落語家を中心に「番組」を編成する[55]一方で、「昼席」への来場者を対象に、「優勝者」を予想させる投票企画を毎日実施していた。ちなみに、投票への参加者には2024年の阪神タイガース公式戦(阪神甲子園球場開催分)ペアチケット(または「昼席」のペア招待券)を抽選で毎日1名ずつ、予想が的中した参加者には抽選で5名に現金(1万円)を朝日放送ラジオから贈呈している[56][57]

「決勝」については、「マルエス・和田興産神戸信用金庫の共同協賛による一般向けの有料興行」として、12月3日(『なみはや亭』放送後)の18:00から3時間余りにわたって開催[43][51]。朝日放送ラジオでは18:00から21:30まで生中継[注 3]チケットぴあが運営する「PIA LIVE STREAM」で有料(喜楽館とは別の料金体系)による動画のライブ配信を実施した[58]。また、朝日放送ラジオでの生中継のリスナー、radikoによるサイマル配信のリスナーおよび、「PIA LIVE STREAM」から配信されるライブ動画の視聴者からも、Googleアカウントの事前取得[注 4]を条件に特設ページから「館外投票」を受付。受付の時間帯は生中継の開始(18:00)から終盤(20:45)までで、「館外投票」への参加者には、1,000円分のQUOカードが抽選で5名に贈られている[59]

実際には、上記の「館外投票」に観客からの投票(「館内投票」)を加味したポイント数(詳細前述)を基に、「総合順位」を算出。その結果、「総合順位」で1位になった桂雀太を、初代の「優勝者」に決定した[59]。雀太は「館内投票」の得票数で1位、「館外投票」の得票数で2位ながら、ポイントの総数では笑福亭たまと僅差だったという[48]

優勝した雀太には、「決勝」の最中までに館内の募金箱へ寄せられた「浄財」の全額(109万500円)に加えて、朝日放送ラジオで後日に放送される30分間の冠特別番組および、同局がポッドキャストから1クール(3ヶ月)限定で配信するオリジナル番組へ出演する権利などが「副賞」として贈られた[47][60]。「浄財」を集めるための募金箱には、現金以外に数種類の金券ギフトカードビール券おこめ券など)が入っていたものの、このような金券もすべて雀太の手に渡っている[48]。なお、「決勝」から1週間後(12月10日)に編成されていた『なみはや亭』では、雀太が「決勝」で披露した『粗忽長屋』の同録音源や、伊藤から雀太への優勝者インタビューを放送。さらに、全進出者の「総合順位」をはじめ、「館内投票」「館外投票」での順位などが伊藤から正式に発表された(詳細前述)。

第2回(2024年)大会

マルエスpresents 神戸新開地・喜楽館AWARD2024」として、「挑戦者」のエントリー受付を7月30日(火曜日)から開始。『なみはや亭』の公開収録と連動した「予選会」を、10月3日(木曜日)・4日(金曜日)・8日(火曜日)・9日(水曜日)の夜席で実施した。

開催の要項・「挑戦者」の資格要件・「投票」の方法などは第1回と同じで、優勝者には、8月から「決勝」の当日まで館内で集められた「浄財」の全額を「賞金」として贈呈。「決勝」については、「マルエスの協賛による一般向けの有料興行」として12月15日(日曜日)の夜席で開催するとともに、朝日放送ラジオが「『なみはや亭』の特別番組」扱いで中継することが発表されている[61]

「予選会」の日程・「挑戦者」・結果は下表の通りで、「決勝」へ進出することが確定した「挑戦者」には、高座名を太字で表記。「決勝」への進出者を決める方法は第1回と変わらず、「ワイルドカード」枠も設けていたが、「挑戦者」1名当たりの持ち時間が第1回の15分から12分に短縮されていた[62][注 5]

日程 開催日 挑戦者(開演直前の抽選で決まった出番順に表記)と演目(『  』内に表記)
第1日 2024年10月3日木曜日 笑福亭生寿(『近日息子』)1露の眞(『コンパ大作戦』)、笑福亭飛梅(『アクセル指南』)、笑福亭呂竹(『穴蔵大工』)、桂雀五郎(『看板の一』)、桂ちょうば(『地獄巡り』)3
第2日 2024年10月4日金曜日 桂吉の丞(『遊山舟』)1桂ちきん(『看板の一』)、笑福亭喬介(『牛ほめ』)、桂ひろば(『お玉牛』)、露の団姫(『松山鏡』)、林家染吉(『夏の医者』)3
第3日 2024年10月8日火曜日 桂三四郎(『初天神』)1・2、森乃石松(『村芝居』)、桂佐ん吉(『妻の酒』)3、桂小鯛(『上燗屋』)、桂ぽんぽ娘(『伊藤紗綾・時々ABC』)、桂三幸(『その川の向こう側』)
最終日 2024年10月9日水曜日 桂咲之輔(『つぼ算』)、桂三河(『粗忽長屋』)、露の紫(『あいかぎの変』)1笑福亭呂好(『淀川』)、桂そうば(『上燗屋』)、笑福亭鉄瓶(『テープレコーダー』)3
  • 1 得票数2位。
  • 2 最終日までの投票結果を集計したうえで、得票率1位の「ワイルドカード」枠で「決勝」に進出することが決定。
  • 3 得票数1位につき、「決勝」へ進出することが自動的に決定。

最寄り駅

注釈

  1. ^ 当初は、『伊藤史隆のラジオノオト』(伊藤が朝日放送テレビ正社員時代の2017 - 2022年度に担当していた朝日放送ラジオの生ワイド番組)水曜分のパートナーを一貫して務めてきた7代目笑福亭松喬 (風喬の兄弟子で喬介の師匠)の出演が告知されていた[44]。しかし、「決勝」の2日前(2023年12月1日)に松喬のインフルエンザ感染が発表されたことを受けて、「お囃子」(三味線での演奏)を担当する英華を松喬の代役に立てることが急遽決まった[44]。なお、英華は投票結果の集計中に「女道楽」を披露。
  2. ^ 「決勝」当日(2023年12月3日)の放送分を除く。当初は、全演目の収録音源を放送することが伊藤から告知されていた。この期間には1回の放送で基本として2人分の音源を流していたが、「失格」とみなされた『掛け取り怪談』(林家笑丸)および、投票の対象に入っていた『癪の合薬』(林家染吉)と『憧れの人間国宝』(笑福亭たま…2024年9月22日に放送)の音源は放送されていない。
  3. ^ 館内では「決勝」の前半(開口一番と3席)と中盤(2席)の合間(19:30前後)を「休憩時間」に充てていたため、放送上はこの時間帯に『ABCニュース』と『ABC天気予報』を朝日放送(ABC)グループ本社のラジオスタジオから5分間挿入。興行としての「決勝」が21:15に終了してからは、決勝進出者の一部(優勝した桂雀太など)を迎えての「アフタートーク」を舞台袖から放送していた。
  4. ^ 1人1票方式で実施する「館外投票」において、同じ人物による複数回の投票を避けるための措置。
  5. ^ 2024年4月より『なみはや亭』の放送枠が45分(日曜9:00 - 9:45)から30分(同8:30 - 9:00)に戻ったことによる。

脚注

  1. ^ a b “特集・神戸新開地喜楽館 桂文之助さん「実力ある若手をトリに」 喜楽館に若年ファン期待”. 神戸新聞. (2018年6月30日). https://www.kobe-np.co.jp/rentoku/kirakukan/201806/0011402220.shtml 2019年1月1日閲覧。 
  2. ^ a b c 喜楽館誕生物語 - 神戸新開地・喜楽館公式ウェブサイト
  3. ^ a b “神戸新開地に演芸場、来年7月オープン”. Lmaga.jp. (2017年3月14日). https://www.lmaga.jp/news/2017/03/21467/ 2019年1月2日閲覧。 
  4. ^ a b “落語の定席「神戸新開地・喜楽館」 7月11日オープン”. 神戸新聞. (2018年5月27日). https://web.archive.org/web/20190102002241/https://this.kiji.is/373339590423135329 2019年1月1日閲覧。 
  5. ^ a b c “上方落語 新たな才能を開く地に 神戸にも定席(もっと関西)”. 日本経済新聞. (2018年7月20日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33167680Z10C18A7AA2P00/ 2019年1月1日閲覧。 
  6. ^ 30.7.8 神戸松竹座跡に案内板が! - 兵庫区ウェブサイト(2018年7月8日)
  7. ^ “神戸の演芸場は「喜楽館」 一般公募で、文枝さん発表”. 産経新聞. (2017年8月16日). https://www.sankei.com/photo/daily/news/170816/dly1708160005-n1.html 2019年1月1日閲覧。 
  8. ^ “神戸・新開地喜楽館 支配人に元ABCプロデューサー”. 神戸新聞. (2018年2月2日). https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201802/0010951889.shtml 2019年1月1日閲覧。 
  9. ^ “喜楽館プレオープン 神戸松竹座跡地で顕彰の案内板除幕式”. デイリースポーツ. (2018年7月8日). https://www.daily.co.jp/gossip/2018/07/08/0011425974.shtml 2019年1月3日閲覧。 
  10. ^ 7月8日(日)9日(月)喜楽館プレオープンと松竹座跡案内板の除幕式が行われました! - 神戸新開地・喜楽館(2018年7月10日)
  11. ^ “落語家ら50人がパレード 神戸・新開地「喜楽館」がオープン/兵庫県”. サンテレビジョン. (2018年7月11日). http://sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2018/07/11/1965/ 2019年1月1日閲覧。 
  12. ^ “『喜楽館』盛況オープン!文枝、歌丸さんから「『がんばれよ』と」”. サンケイスポーツ. (2018年7月12日). https://www.sanspo.com/article/20180712-OIIGW625XBKK7DHCBTM4OU6ZAM/ 2019年1月5日閲覧。 
  13. ^ 松本寿美子 (2018年6月7日). “目玉?愛嬌たっぷり 神戸新開地・喜楽館のロゴ誕生”. 神戸新聞. https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201806/0011333569.shtml 2019年3月3日閲覧。 
  14. ^ a b 長年実況の“二刀流”名物アナが挙げる甲子園ナンバーワン熱戦とは ABC伊藤史隆アナに聞く” (2023年6月22日). 2023年6月22日閲覧。
  15. ^ a b c 桂南天、紅雀、そうば3人出演「なんてそうじゃくの?」 喜楽館、夜席を初企画”. 神戸新聞 (2020年7月25日). 2023年6月22日閲覧。
  16. ^ a b “「神戸新開地・喜楽館」オープン1周年 笑福亭仁智らが口上”. スポーツニッポン. (2019年7月11日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2019/07/11/kiji/20190711s00041000257000c.html 2019年7月21日閲覧。 
  17. ^ "2020年3月3日(火)~3月15日(日)の昼席公演中止に伴う払い戻しについて" (Press release). 神戸新開地・喜楽館. 2 March 2020. 2023年4月20日閲覧
  18. ^ "7月23日(木・祝)より昼席公演再開のお知らせ" (Press release). 神戸新開地・喜楽館. 12 July 2020. 2023年4月20日閲覧
  19. ^ “桂あやめ「コロナと掛けまして…」 神戸「喜楽館」が昼席公演再開”. サンケイスポーツ. (2020年7月23日). https://www.sanspo.com/article/20200723-DMHSAG4KPZOM3MJPVTY656X3B4/ 2020年7月24日閲覧。 
  20. ^ "公演中止のお知らせ~" (Press release). 神戸新開地・喜楽館. 2 April 2020. 2023年4月20日閲覧
  21. ^ "【週間プログラム】9月12日(土)~9月20日(日)" (Press release). 神戸新開地・喜楽館. 12 August 2020. 2023年4月20日閲覧
  22. ^ “神戸・喜楽館が昼席再開 開館2周年公演に桂文枝さんら”. 神戸新聞. (2020年7月12日). https://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/202007/0013501838.shtml 2020年7月24日閲覧。 
  23. ^ "緊急事態宣言延長への対応方針について(令和3年2月3日付)" (Press release). 神戸新開地・喜楽館. 3 February 2021. 2023年4月20日閲覧
  24. ^ "緊急事態宣言解除による夜席公演の開催時間について" (Press release). 神戸新開地・喜楽館. 28 February 2021. 2023年4月20日閲覧
  25. ^ "【重要】緊急事態宣言の発令に伴う神戸新開地・喜楽館の休館について" (Press release). 神戸新開地・喜楽館. 13 March 2020. 2023年4月20日閲覧
  26. ^ “定席寄席に高座が帰ってくる 神戸・新開地「喜楽館」再開へ 「笑いで元気を届けたい」”. 神戸新聞. (2021年6月4日). https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202106/0014386384.shtml 2021年6月6日閲覧。 
  27. ^ “喜楽館が換気対策を強化!スモークテストの様子がテレビ大阪「やさしいニュース」で紹介されました!”. 神戸新聞. (2021年6月4日). https://kobe-kirakukan.jp/news/1254/?theme=news 2021年6月6日閲覧。 
  28. ^ “みんなで大爆笑!でも大丈夫 神戸・喜楽館が高速換気システム導入”. 神戸新聞. (2021年12月16日). https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202112/0014919787.shtml 2021年12月19日閲覧。 
  29. ^ a b "喜楽館主催夜席「元気寄席」いよいよスタートします!" (Press release). 神戸新開地・喜楽館. 12 August 2021. 2023年4月20日閲覧
  30. ^ “ABC伊藤史隆アナ、寄席支配人就任へ アナウンサー職と二刀流”. デイリースポーツ. (2023年3月30日). https://www.daily.co.jp/gossip/2023/03/30/0016195987.shtml 2023年3月30日閲覧。 
  31. ^ “【ラグリパWest】私も二刀流。伊藤史隆 [神戸新開地・喜楽館/支配人 ”]. Rugby Republic. (2023年4月19日). https://rugby-rp.com/2023/04/19/column/rugby-west/97912 2023年4月23日閲覧。 
  32. ^ “喜楽館アンバサダーにABC芦沢誠、桂紗綾両アナ 伊藤史隆支配人「芦沢さんにも二刀流に」”. サンケイスポーツ. (2024年1月2日). https://www.sanspo.com/article/20240102-3E2G5DMGIJIIZASRNZLH2HZ63E/ 2024年1月2日閲覧。 
  33. ^ 当番組のX(twitter)公式アカウントから2024年2月27日に発信された就任発表のポスト(ツイート)を参照
  34. ^ 神戸新開地・喜楽館が5周年 伊藤史隆アナウンサーが支配人に正式就任”. サンテレビジョン (2023年7月11日). 2023年7月30日閲覧。
  35. ^ 喜楽館で初笑い (PDF) - 兵庫区広報紙『ひょうご』2019年1月号、p.16
  36. ^ 古典芸能に親しむ観光スポット 上方落語は天満天神繁昌亭で - SmartMagazine KANSAI(2015年12月27日)
  37. ^ “桂あやめ発案 新開地の喜楽館1周年、8回来場で1回無料のスタンプ御“笑”印帳”. デイリースポーツ. (2019年7月11日). https://www.daily.co.jp/gossip/2019/07/11/0012505785.shtml 2019年7月21日閲覧。 
  38. ^ "7月23日(木・祝)より昼席公演再開のお知らせ" (Press release). 神戸新開地・喜楽館. 12 July 2020. 2023年4月20日閲覧
  39. ^ “新型コロナ 寄付して料金割引 神戸・喜楽館が「タニマチ」募集”. 毎日新聞. (2020年6月4日). https://mainichi.jp/articles/20200604/ddl/k27/040/275000c 2020年6月11日閲覧。 
  40. ^ “新開地・喜楽館が「タニマチ」募集 寄付1万円で名刺風の割引券100枚”. 神戸経済ニュース. (2020年6月30日). https://news.kobekeizai.jp/blog-entry-5897.html 2023年3月30日閲覧。 
  41. ^ “神戸新開地・喜楽館をたすけて!タニマチ(寄付金)募集”. Kiss Press. (2020年6月30日). https://kisspress.jp/articles/28727/img/#img51054 2023年3月30日閲覧。 
  42. ^ a b "コロナ禍も笑っておうちで元気寄席!" (Press release). 神戸新開地・喜楽館. 15 April 2022. 2023年5月7日閲覧
  43. ^ a b c d "上方落語の「看板スター」をあなたが選ぶ!神戸新開地・喜楽館 ×ABCラジオ『神戸新開地・喜楽館AWARD2023』開催決定!" (Press release). 朝日放送ラジオ. 11 July 2022. 2022年7月11日閲覧
  44. ^ a b c 神戸新開地・喜楽館 [@kobekirakukan] (2023年12月1日). "「マルエスpresents神戸新開地・喜楽館AWARD2023決勝」". X(旧Twitter)より2023年12月1日閲覧
  45. ^ 朝日放送ラジオ [@abc1008khz] (2023年12月1日). "「マルエスpresents神戸新開地・喜楽館AWARD2023決勝」". X(旧Twitter)より2023年12月2日閲覧
  46. ^ 笑福亭呂翔 [@roshoshofukutei] (2023年12月4日). "昨日は「マルエスPresents神戸新開地・喜楽館AWARD2023」決勝に鳴り物と開口一番で入らせて頂きました!!". X(旧Twitter)より2023年12月5日閲覧
  47. ^ a b c d 朝日放送ラジオ [@abc1008khz] (2023年12月3日). "「マルエスPresents 神戸新開地・喜楽館AWARD2023」初代王者は桂雀太さん!!". X(旧Twitter)より2023年12月5日閲覧
  48. ^ a b c d “(動画)喜楽館アワード、初代王者に桂雀太さん ラッピング電車「喜楽館号を」”. 神戸経済ニュース. (2023年12月4日). https://news.kobekeizai.jp/blog-entry-15407.html 2023年12月10日閲覧。 
  49. ^ 神戸経済ニュース (4 December 2023). 神戸新開地・喜楽館アワード、初代王者に桂雀太さん. 2023年12月10日閲覧
  50. ^ a b c d e f g "「上方落語の次代のスターをあなたが選ぶ!『マルエスPresents 神戸新開地・喜楽館AWARD2023』白熱の予選リポート" (Press release). 29 September 2023. 2024年1月21日閲覧
  51. ^ a b c d “笑福亭たま、桂佐ん吉、笑福亭鉄瓶、桂ぽんぽ娘らがエントリー 「神戸新開地・喜楽館AWARD2023」出場者を伊藤史隆支配人が発表”. サンケイスポーツ. (2023年7月31日). https://www.sanspo.com/article/20230731-MR6P36I3VRI6LIQQMI4YRXZW7U/ 2023年7月31日閲覧。 
  52. ^ a b “笑福亭たまが決勝進出 「決勝は(ラジオで)生放送と聞きまして、ジャニーズ事務所のこといえないから難しいなあ」喜楽館アワード2023予選第3日”. サンケイスポーツ. (2023年9月11日). https://www.sanspo.com/article/20230911-2OL3QYWA6FIQLKI7FP3JLOBJ2M/ 2024年1月21日閲覧。 
  53. ^ “桂雀太が決勝進出 喜楽館アワード2023が開幕”. サンケイスポーツ. (2023年9月5日). https://www.sanspo.com/article/20230905-5RXXJNQQZVOMTJFCGPDF3MRQLM/ 2023年9月6日閲覧。 
  54. ^ “桂佐ん吉が決勝進出 「賞金で家建てよかな…」 喜楽館アワード2023最終日 桂雀太、笑福亭鉄瓶、笑福亭たま、桂佐ん吉、笑福亭風喬が決勝進出”. サンケイスポーツ. (2023年9月12日). https://www.sanspo.com/article/20230912-B22FUDSVBNJWPPAPL65LHTHRI4/ 2023年9月13日閲覧。 
  55. ^ "【神戸新開地・喜楽館】2023年11月25日(土)~12月3日(日)プログラム" (Press release). 神戸新開地・喜楽館. 24 November 2023. 2023年12月2日閲覧
  56. ^ "上方落語の次代のスターをあなたが選ぶ!『神戸新開地・喜楽館AWARD2023』決勝ウィーク~優勝者を予想しよう~" (Press release). 神戸新開地・喜楽館. 20 October 2023. 2023年12月2日閲覧
  57. ^ 神戸新開地・喜楽館 [@kobekirakukan] (2023年11月24日). "「神戸新開地・喜楽館AWARDウイーク」". X(旧Twitter)より2023年12月2日閲覧
  58. ^ "上方落語の次代のスターをあなたが選ぶ!『マルエスPresents 神戸新開地・喜楽館AWARD2023』白熱の予選リポート&決勝は12月3日(日)開催!" (Press release). 朝日放送ラジオ. 29 September 2023. 2023年10月1日閲覧
  59. ^ a b "12月3日(日)夜席「マルエスPresents 神戸新開地・喜楽館AWARD」決勝優勝者投票について" (Press release). 神戸新開地・喜楽館. 30 November 2023. 2023年12月2日閲覧
  60. ^ “桂雀太が初代喜楽館アワード王者「ずっとあいみょんを聴いていた」賞金109万500円をゲット”. サンケイスポーツ. (2023年12月3日). https://www.sanspo.com/article/20231203-OHPAFUMMYZK3JFAVWS64QELTK4/ 2023年12月5日閲覧。 
  61. ^ "上方落語の次代のスターをあなたが選ぶ!『マルエスPresents 神戸新開地・喜楽館AWARD2024』開催決定&エントリー受付開始!" (Press release). 朝日放送ラジオ. 30 July 2024. 2024年8月4日閲覧
  62. ^ "上方落語の次代のスターをあなたが選ぶ!『マルエスPresents 神戸新開地・喜楽館AWARD2024』エントリー&予選日決定" (Press release). 朝日放送ラジオ. 5 September 2024. 2024年9月8日閲覧

関連項目

  • 浅草演芸ホール(東京・浅草)
  • 池袋演芸場(東京・池袋)
  • 新宿末廣亭(東京・新宿)
  • 鈴本演芸場(東京・上野)
  • 大須演芸場(名古屋・大須)
  • 落語家一覧
  • 上方噺家
  • 日曜落語~なみはや亭~
    • 朝日放送ラジオが朝日放送(テレビとの兼営局)時代の1997年10月から、毎週日曜日の午前中に放送している演芸番組。当館や天神天満繁昌亭で収録した落語の音源を随時流している。当館が「元気寄席」を始めてからは、この寄席での同録音源も随時活用。前述した「神戸新開地・喜楽館AWARD」の開催に際しても、「予選会」の公開収録や、特別番組扱いによる「決勝」の生中継を実施している。
    • 当館の初代支配人である伊藤は、朝日放送(テレビ)のアナウンサーとして番組の開始当初から一貫して「席亭」(進行役)を務めるかたわら、当館で支配人就任前(朝日放送テレビ正社員時代)の2021年から「プロ野球応援ウィーク」(朝日放送ラジオの全面協力で公開収録と連動した1週間通じてのイベント)をプロデュース。本人および、2024年1月に当館の「アンバサダー」へ就任した芦沢も、このイベントに開始の当初から出演している。
  • 神戸新開地・喜楽館 内海英華のラジ関寄席
    • 当館の地元ラジオ局であるラジオ関西(ラジ関)制作の演芸番組で、内海が「落語パーソナリティ」という肩書で進行。当館が開館した2018年7月以降は、当館の単独提供番組へ移行しているほか、月に1回のペースで夜席に「神戸新開地・喜楽館 ラジ関寄席」(公開収録を兼ねた落語会)を開催している。また、当館からの情報を紹介するコーナーを終盤に設けている関係で、支配人の伊藤やマネジャーの山本がこのコーナーへ随時出演。2020年4月以降は、毎週土曜日の午前9時台に本放送、毎週日曜日の26時台(月曜日未明の2時台)に再放送を実施している。
  • 上方落語をきく会(朝日放送ラジオが朝日放送時代の1955年から主催している落語会)
    • 第100回公演(2000年)から伊藤、第116回公演(2018年)から桂紗綾が伊藤と共同で司会を担当。朝日放送ラジオでは、「神戸新開地・喜楽館AWARD」の決勝に先駆けて、2012年の公演から高座の生中継を毎回実施している。伊藤の当館「支配人」・桂の「アンバサダー」就任後初めて開かれた第122回公演(2024年)でも、2人は「朝日放送テレビのアナウンサー」として司会を継続。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「喜樂館」の関連用語

喜樂館のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



喜樂館のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの喜樂館 (京城府) (改訂履歴)、神戸新開地・喜楽館 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS