商船の改装とは? わかりやすく解説

商船の改装

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/02 14:46 UTC 版)

河川防衛艦隊」の記事における「商船の改装」の解説

予算案成立続いてジュダ・ベンジャミン陸軍長官ニューオーリンズ軍管区司令官マンスフィールド・ラヴェル(英語版陸軍少将宛てて電報送り軍事転用のために14隻の汽船接収せよと命じた。これはラヴェルによる河川防衛艦隊への最初関与であり、彼はすぐに最も執拗かつ苛烈批評となったラヴェル艦隊負った変則的な役割反発し、「ミシシッピ川14人の船長水先案内人たちは、一旦仕事手を付けたなら、何についても口出し許しするまい」(Fourteen Mississippi River captains and pilots will never agree about anything once they get underway.)と述べたラヴェル命令従い連合国政府の名の下に14隻の汽船調達した。後に陸軍省意図汲んだラヴェルによって、このうち何隻かが別の船舶入れ替えられたが、隻数自体14隻を保った。 各船舶は、船首内をオーク無垢材満たし前方20フィート(6.1m)の外装オーク材板張りした上、これを厚さ1インチ(25mm)の切断され鉄道用軌条で覆うこととされた。エンジン二重隔壁防護された。内側隔壁は、材から成り、1辺12インチ(30cm)の正方形だった。外側隔壁も同じ材から成り、6インチx12インチ(15x30cm)の長方形だった。 外側隔壁船首と同様、厚さ1インチ(25mm)の切断され鉄道用軌条覆われていた[要出典]。これらの隔壁の間には22インチ(56cm)の隙間があり、圧縮された綿が詰め込まれていた。綿は装甲構成において必ずしも重要な部分ではなかったものの、大衆興味を引き、同種の装甲採用した船舶装甲艦(Ironclads)をもじって「装綿艦(英語版)」(Cottonclads)と通称されるようになったいわゆる装綿艦の改装のために、1862年3月16日から4月17日までの1ヶ月間が費やされた。同じ頃、偶然にデヴィッド・ファラガット海軍大佐率い北軍艦隊下流集結しニューオーリンズ攻撃の準備整えつつあった。河川防衛艦隊は、改装終え次第アイランドNo.10およびメンフィス防衛援護割り当てられる予定だったが、ラヴェル陸軍省説得し完成した最初の6隻を自らの指揮下でニューオーリンズ近くに残すことを認めさせた。完成した最初の6隻は、ストーンウォール・ジャクソン英語版)、ウォリアーCSS Warrior)、ディファイアンスCSS Defiance)、レゾリュートCSS Resolute)、ジェネラル・ブレッキンリッジ(CSS General Breckinridge)、ジェネラル・ラヴェル(英語版)と命名された。この時までに、タウンゼント艦隊離れていた。モントゴメリー北部に向かう集団指揮官選ばれた後、ニューオーリンズ留まる6隻の指揮別の河川船舶船長ジョン・A・スティーブンソンJohn A. Stephenson, 姓はStevenson綴られることもある)が執ることとなった残りの8隻、すなわちジェネラル・ブラッグ(英語版)、ジェネラル・スターリング・プライス(英語版)、ジェネラル・アール・ヴァン・ドーン(英語版)、カーネル・ラヴェル(英語版)、ジェネラル・ボーリガード(英語版)、ジェネラル・M・ジェフ・トンプソン(英語版)、リトル・レベル(英語版)、ジェネラル・サムター(英語版)は、いずれもメンフィスへと向かうこととされた。最後の装綿艦が完成したのは4月17日で、ジャクソン砦およびセントフィリップ砦への砲撃が始まるわずか1日であった。 装綿艦はもっぱら衝角攻撃用いることが想定されていたので、武装最小限であり、各艦にはわずか1門ないし2門の砲のみが搭載されていた。また、船長らは操砲訓練時間を割くこともしなかった。そのため、陸軍砲兵が各艦に配属されていたのだが、彼らは乗艦後も船長ではなく陸軍将校指揮下に留まっており、指揮命令系統混乱をきたす原因となった

※この「商船の改装」の解説は、「河川防衛艦隊」の解説の一部です。
「商船の改装」を含む「河川防衛艦隊」の記事については、「河川防衛艦隊」の概要を参照ください。

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